ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

狂言のおおらかな笑い―ワークショップに参加して

2019-01-21 09:05:40 | 日記・エッセイ・コラム
昨日(1月20日)、井筒安(いづやす)という料理旅館主催の狂言ワークショップに参加してきました。

初めてのワークショップって、やっぱり一人で行くには敷居が高いし、直前まで気が重かったのですが…。

まず、「ふくろう」という演目をみせていただきました。
兄が山へいって何かに憑かれ、修験者にお祓いを頼むのですが、修験者のせいで弟も修験者もふくろうに憑かれてしまうという、それだけの話。

けど、しぐさもあって笑ってしまう。
これが作られた当時は、修験者という一目置かれる(日ごろは威張っているかもしれない)人を笑うという側面もあって、庶民は大笑いだったのだろうと思います。

素朴なおおらかな笑い。
ん?吉本とは違うなあ。

そしてワークショップは、「盃」という謡を参加者でポーズをつけながら謡ったのですが、腹から声が出る感じがして、とても気持ちよかったです。

そのあと、実際の狂言の「盃」を舞っていただきました。
狂言は「リアルな説明から如何に余分なものを取り除いて真髄を表現するか」と言っておられたことを
噛みしめながら拝見させていただきました。

自分の中の“日本人”が満開でした。

由谷さんの場の作り方も最高でした。お人柄ですね、あれは。
プレイバック・シアターのりんちゃんを思い出しました。

井筒安は伝統のある宿だそうで、部屋には掛け軸や屏風があり、伝統芸能にふさわしい場所で…。やっぱり場所は大事。

機会があればまた行きたい!
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