今日は某大手ショッピングセンターのシャトルバスでした。午前11時半過ぎ、二人だけの乗客を乗せてショッピングセンターを発車した。3~4分経った頃… 突然、フロントガラスの左上辺りに何かがぶつかった音がしたと思ったら、黒い影が下に落ちていった…。。。私の正面ではなかったので、それが何なのかハッキリと分からなかったが、鳥でもぶつかってきたのか… あるいは、誰かが嫌がらせに何かを投げつけたのか…(そういうことも過去には実際にあったらしい) そう思っていた。それから数分後、いきなり私の目の前に「バサバサバサッ…」と物体が飛び出し、私は「うわっ…」と驚いた。それは一羽のスズメだったのだ。「いつの間に…??? どこから…??? まさか、さっきぶつかってフロントガラスを通過…??? そんな、テレビ局のインチキマジックじゃあるまいし… 乗客が騒がないところを見ると、二人はスズメの乗車を知っていたのか???」と、私の頭の中はグルグルプチパニックだった。某駅に到着して、扉を開けて、二人は降りて… 私はスズメの捜索を開始した。しかし、その姿や鳴き声はもちろん、物音一つ聞こえなかったので、私は「今、扉を開けた時に出て行ったのだろう」と思った。
それから約10分後、再び某駅から十数名の乗客を乗せてショッピングセンターへ向かって発車した。ところが数分後… またもや「バサバサバサッ…」と、スズメがフロントガラス付近に飛び込んで来た。私は「なんだぁ~? どこに隠れていたんだよぉ~!?」と、スズメに対してムッとしてしまった。しかし、今度も乗客が騒ぐことはなかった… 発車前、私がバスに乗り込む前に、既にスズメの存在を知っていたのだろうか…。。。ショッピングセンターに到着して、乗客が降りて… 私の前半の仕事はそこで終了だったので、そのまま営業所まで回送したのだが、その間ずぅ~っとスズメは気配を消したままだった。営業所に到着して、私は再び捜索を開始したが、やはり見つけることは出来なかった。そこで「いつでもスズメが脱出できるように…」と、前扉と運転席の窓を開けっ放しにしておいて、そのことを上司に報告した。そして私は昼食&昼寝休憩に入った。「スズメが無事に脱出しますように!」と祈りながら…
夕方、上司から「松井くん、スズメが見つかったぞ」と声を掛けられた。後半の仕事でそのバスに乗る運転士が、車内後方で「バサバサバサッ…」と暴れていたスズメを保護したらしい。そのスズメの出身地(乗車した場所)は分からないが、とりあえず無事に解放されて良かった… そう思っていたところ、その上司が「松井くん、あのスズメはメスだったらしいぞ。もう、人間じゃなくてスズメくらいにしかモテないか!?」と言った。もちろん、それは冗談だと分かっているので、私は「いやいや、どうせオスですよ。私は男にしかモテませんから!」と切り返し、その場にいたみんなで笑った。今年の最後も、笑顔で職場を後にすることが出来ました。それでは皆様、良いお年をお迎えください。