所長から「バス路線及び運賃箱操作は大丈夫ですね」というようなことを言われても、我々は「はい」と答えるしかなかったのだが… 教導さんと運転士５名しか乗っていない教習車と、大勢のお客様を乗せた実車では、精神状態が大きく異なるであろうことは想像に難くない。すると、教習車では「この次を右折だな！」と思って走れたところで、「この次を右折かな？」と思ってしまうこともないとは言えない… やはり“カンニングペーパー”持参で運転する方が良いだろう。もちろん、走りながら見ることは出来ないので、始発点を出る前、バス停、赤信号待ちなどで“チラ見”することになる。カンニングペーパーの内容は、別路線との分岐点となる交差点、複数の同名バス停がある場所、早目に車線変更しないと洒落にならない場所などを予定している。明日、それを作成することになるけれど、場合によってはマイカーで“単独補習”するかも…
これまでに、私と同じようにこの新天地へ異動してきた運転士が１０名近くいる（Ａ氏、Ｂ氏… ）。昨夜、その中の一人（Ａ氏）と、今回の異動で私と一緒に来たもう一人の運転士（Ｋ氏）と、３人で夕食をとった。そこで… Ａ氏が「以前、Ｂ氏と話した時に、いつか誰かがここへ異動してくると思うけど、Ｋ氏とＬ氏と松井さんだけは来ないだろうって言ってたんですよ。絶対にココには向いていないから…（笑）」と言ったのである。そう、彼らの予想を大きく裏切って、運転士のトップ２が… 否、ワースト２がココへ乗り込んで来てしまったのだ。Ｋ氏と私に対する彼らのイメージは“理不尽なことに対して熱くなり過ぎる”というようなことらしい。確かに、否定はしないが… それでも、なんとか自分を抑えられるように… いや、最近になって修得した“鉄仮面”を駆使して頑張ります。しかし… みんなが「ココは強敵揃いだ」と脅してくれるので、私の鉄仮面もアッサリ破られるかもしれないなぁ…