バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

単細胞人間キケンジャー

2010年03月20日 09時34分20秒 | バス運転士

バスが遅れていて、降車ブザーも押されていない場合… もしもバス停に人影がなかったら、なるべく減速しないで通過したいと思ってしまう。

しかし、バス停によっては街路樹やら何やらがあって、人影の有無を確認しにくい場合がある。そんな時は、いつも以上にバス停に意識がいってしまう。それが夜ともなれば尚更…

先日の午後9時半過ぎ… そこは、緩やかな左カーブを曲がって50mくらい行ったところにバス停があり、さらに50mくらい先の突き当りを右へ曲がって行く。問題は、カーブからバス停までの間が“一応”一車線になっていて、その先が二車線になっていることである。

つまり… 道幅は最初から二車線分あるのに、カーブからバス停までの50mは左半分がゼブラ帯と「バス停」が白線で書いてあるだけ… そして、バス停から先はゼブラ帯が左折レーンに変わって二車線になっているのである。だから、その先を左折する“お急ぎ”の車が、その“左車線”を走って行くこともある。

だから、普通のバス停よりも「早めに人影の有無を確認しよう」という意識が働き、カーブを曲がり終えると同時に“右車線”を走りながらバス停をジィ~ッと… その時、私の視界の上方に赤い何かが… 「あ、赤信号だ!」

私は慌ててブレーキペダルに足を… それは、バス停の手前にある横断歩道のための押しボタン式信号だったが、既に周囲には人影はなかった… それならば、乗客への衝撃を少しでも軽くしたいので、できる限りブレーキを柔らかく踏みたい… そんな意識が働いて、結局、バスが少し横断歩道に掛かってしまった… これが単細胞人間の危険な一面である。以後、気を付けます。