ある日の午後6時頃の某駅発… 20~30名が待つ乗り場にバスを着けた。車内と車外に案内をして、発車時刻になって扉を閉め… たところ、後方から走って来る男性が左ミラーに映った。私は閉じかけた扉を開けて、男性が来るのを待った。男性は駆け込むなり「すいません」と言いながら精算して着席した。
さて、再び扉を閉め… たと思ったら、またもや走って来る人影が左ミラーに映ったので、私は扉を開けて待つことにした。が、そのオバサンは何を考えているのか、途中で歩き出してしまったのである(見る限り“もう走れない”という感じではなかったのだが…)。案の定、乗ってからも無言&無表情で精算して… 着席した。
さぁ、気を取り直して出発しようと、またまた扉を閉め… ようとしたら、またまた走って来る女性が左ミラー映ったので、私は扉を開けたまま待って乗ってもらった。
今度こそ! と思って扉を閉め… ところが、またまたまた走って来る男性の姿が左ミラーに… 私はまたまたまた待って乗ってもらった。
「頼むでぇ~、ホンマにぃ~!」と扉を閉めて、ようやく発車できた… が、その時も後方から走って来る女性の姿が… 私は「もう動き出しちゃったし… そんなこんなで次の電車が着いてしまったら… ホント、洒落にならん! ごめん!」と思いながら、その女性を置き去りにした。時計を見ると、発車時刻を2分ほど過ぎていた…
みんなが一緒に走ってきてくれれば一度で済むものを… ホント、見事なまでに一人が乗車すると同時に、別の一人が後方から走ってくるのである。まさか… みんなが隠れていて、一人一人順番に出てきているんじゃないかと疑いたくなるほどに… まぁ、そんなわけはないのだが…