バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

「危なくない?」と言われる仕事

2024年07月19日 11時48分59秒 | 病院の黒子(夕勤)
様々な飲み会などで久しぶりに会った人たちから「今、どんな仕事してるの?」と聞かれた後に「えっ!? それって危なくないの?」と言われることが多い。私はただ「これまでとは全く異なる分野の仕事をやってみたい」と思いながら職探しをしていたので、危険だの何だのなんて考えたことはなかったのだが… まぁ、確かに… ちょっと前にあった“ウン十年ぶりの発熱”は… 職場でナニカをもらった可能性が高そうである。

さて、昨日、これまでに何度かやったことがある“患者さんの体内に組み込まれていた金属製品(10個くらいの部品)を手洗いして、水気を吹き飛ばしてからファスナー付きビニール袋に入る(手術室フロアの担当者を経由して患者さんへ返す)”という作業をやった。まずは極薄ゴム手袋を装着して手洗い… 今回の“金属製品”は前回ほど血まみれではなく、“筋っぽいモノ”も付着していなかったので、軽く洗っただけで綺麗になった。

次に手袋を外し、ちょっと複雑な形状をしている部品の一つを左手で包む込むように軽く持ち、左手を揺らして部品の向きを変えながら、右手に持った空気圧縮機のノズルを使って水気を飛ばしていたところ… 突然、左手の親指に激痛が走ったので「痛っ! なんだなんだなんだ!?」と驚いた。すぐに左手を確認すると、親指の指紋の中心部に“銀色に光り輝くモノ”が刺さっていて、皮膚から0.5mmほど突き出ていたのである。

すぐに右手で摘まんで抜いたところ、そのモノの長さは1.0~1.5mmくらいだった。モノが刺さっていた部分を右手で摘まむとジワリと血液が出てきたので、すぐに口で吸い出し… 流し台まで行ってペッ… 吸い出しペッ、吸い出しペッ… 「こういうことがあるから“危なくないの?”って言われるんだろうけど… ま、水洗いした後だから問題ないだろう。あとは自分の自然治癒力に期待だな」と思いながら手を洗い、作業を続けた。

その部品が木製だったら、私も「モノが刺さるかも?」と警戒したのだろうが、毎日たくさんのスベスベした金属製器具類を手洗いしている私は、同じ“金属製”ということで油断してしまった。それにしても、あのモノは何処から… 部品のネジ部分が削れてモノのようになったのだろうか? 人間の手で回せる程度の圧力で、金属製品が削れるものだろうか? う~む…(ブログの神様が奇跡を起こしてネタを提供してくれたんじゃね?)