バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

戦友との別れ

2022年08月13日 19時18分32秒 | 仕分け作業(夜勤)
これまでに何人もの仲間が辞めていったのだが… 「最近、誰々さんの顔を見てないなぁ~」と言ったら「先週、辞めたよ」と聞かされて驚くこともあれば、「誰々さん、もう辞めたんだって!」と聞かされて「えっ!? 誰、それ??? 顔が思い出せない」となることもあった。辞めた人が契約社員で週5日勤務であろうが、その人が派遣社員で週2~3日であろうが、ある程度の期間を一緒に働いていれば“どんな人だったか思い出せる”ので「マジか!」とショックを受けるのだが、勤務日数が僅かだったりすると「ふ~ん」と聞き流すしかないのである。

約3年前、僅か10名程度の派遣社員(夜勤)で“何もない倉庫内の準備作業”を開始… ずっと一緒にやってきた初期メンバーの一人が、昨夜を最後に退職した。しかも、食事休憩時は常に数人の仲間たちと一緒に談笑したり、お互いにお菓子の交換をしたり、私に対する容赦ないツッコミがあったりしたので、正直なところショックは大きい。また、彼女は昔から東京が好きで、新型ウィルスによる移動制限がない時は、みんなに東京土産を買ってきてくれて… 流行などに鈍感な私は「こんなお菓子があるんだ!」と感動し、義理チョコをくれるテニススクール仲間たちへの“お礼”に選んだこともある。

そんな彼女の最終日だからなのか… 昨夜の“仕分け作業・第一ラウンド”では、戦友とも言える彼女と私は“荷物を流し始める場所”で一緒に作業することになっていた。彼女が“荷物に仕分け用シールを貼るポジション”で、私が“運搬車に積み上げられた荷物を次々とコンベアーに載せるポジション”だった。私は出勤5日目で体が悲鳴を上げていたけれど、必死こいて頑張った。さらに食事休憩後… 朝方に行われる“仕分け作業・第二ラウンド”の配置表を見て驚いた。またもや彼女と私は同じ場所… 彼女が“シールの貼られた荷物をコンベアーに流すポジション”で、私は再び“運搬車に積み上げられた荷物を次々とコンベアーに載せるポジション”だったからである。が、一昨日も書いたように今朝もシールを貼る機械の調子が悪くなり… バテバテの私には幸いであった。

さて、彼女は自分の退職が“みんなにバレないように”気を付けていて、一昨日あたりから少しずつ… 昨夜から今朝にかけても“自分が身近に感じていた人たちにだけ、個別にお菓子を配りながら挨拶していた”ようだ。だから、たまたま帰りの電車で一緒になった契約男性はとても驚いたらしく、「松井さんは聞いていたんですか?」と言われたので、「うん、私は…」と言いかけて「あれ?」と思った。そして「そう言えば… いつ頃だったか、彼女から“一段階上の正社員に退職の意向を伝えたら、次の日には知ってる仲間がいるのは、おかしいよね”と言われたっきり… 結局、きちんと言われてないんだよなぁ~」と答えた。そう、私は“お菓子ももらっていない”のである。グスン… ま、いいんだけどね。私は、そういう“不可解な存在”というポジションも嫌いじゃないので! ハハハ…

おまけ 今朝の最後の最後、彼女と私と第二期メンバーの男性の3人が駅前で談笑中… 彼女が「あっ! 虹!」と叫んだ。私と男性が西の方へ振り向くと、そこには綺麗な虹が出ていたのである。これまで“両端だけで真ん中がない虹”は何度も見たことがあるけれど、“端から端までしっかりと橋になっている虹”を見たのはいつ以来だろうか… 何とも言えない瞬間であった。

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