小さな釣り船が一隻
海峡の
荒い波にもまれている。
僕は双眼鏡をその男に向ける。
キャンバスの帽子をかぶった老人がひとり
深刻な顔をしている。もうそれは
真っ青という感じだ。
ほかの船はみんなとっくに港に避難して
そこで今日はしょうがないとあきらめている。
この釣り人はきっと
グリーン・ポイントまででかけていたのだろう。
そこには大きなオヒョウの群がいるのだ。
そこへ風が叩きつけた!
それは樹木をねじ伏せ、
波を壁みたいにまっすぐ
そそり立たせる。
そう、ほら、こんな具合に。
でも彼はうまくやり遂げるだろう!
船首をしっかり風の方に向けていれば、
そして運が良ければ。
それでも僕は沿岸警備隊の
緊急電話番号を調べる。
でも電話はかけない。
僕はじっと見守っている-時間か、もうちょっと短いか-
そのあいだにどんな思いが
彼の心を、僕の心をよぎっていくのか、
それは誰にもわかるまい。
やがて船は港に入ってくる。
そして波は一瞬にして静まる。
彼は帽子を取って、それをうち振る。
ばたばたと、まるで昔のカウボーイみたいに
彼はそのことを二度と忘れないだろう。
そいつはたしかだね。
僕だって忘れないもの。
レイモンド・カーヴァー “ Late afternoon, April 8, 1948 ”
村上春樹 訳 『1984年4月8日の午後遅くに』
Tiella di patate, cipolle e pomodori
【イタリア版食いしん坊万歳:ジャガイモ,タマネギ、トマトのティエッラ】
材 料:トマト300g、ジャガイモ 300g、タマネギ 300g、オリーブ油 大さじ6、みじん切り
パセリ 小さじ1、ニンニク 2片、パン粉50g、薄切りにしやすい生のトマト300g、
ニンニク、オレガノ、塩
作り方:ジャガイモは皮をむき、5mm程度の厚さに切る。タマネギは大まかに薄切りにし,ト
マトも中の水分や種を取り、厚めの薄切りにする。オーブン皿かティエラ(一種のパ
イ皿)に油を塗って、ジャガイモ、タマネギ、トマトの層を作る。まずジャガイモを
ティエラの底に敷き詰め、ニンニクのみじん切り、オレガノ、塩をふりかける。同じ
く第2段にはタマネギ、第3段にはトマトを詰め、それぞれ二ンニク、オレガノ、塩
を同じようにふりかける。さらにこの作業を何回か繰り返す。最上段のトマトには、
ニンニク、オレガノ、塩をふりかけたあとオリーブ油をかけ(かけ過ぎないように)、
トーストしたばかりのパン粉をふりかける。これを中火のオーブンに入れて、約45分
焼く。焼きながら、フオークの先でジャガイモをプツプツと刺してみて、火が通って
いるか確かめる。
※プーリアの名物料理の1つ、ティエッラ。有名なのはじゃがいも、お米、ムール貝のティエ
ッラ。プーリア郷土料理。パイ皿が転じて、オーブン皿に材料を積み重ねて焼く料理のこと
を、ティエッラと呼ぶようになったとか。
Piselli con la cipolla
【イタリア版食いしん坊万歳:グリーンピースのタマネギ炒め】
材 料:グリーンピース 800~900g、タマネギ3個、オリーブ油60cc、砂糖 大さじ1杯、塩、
コショウ
作り方:おいしく作るには,グリーンピースは新鮮で粒が小さく、柔らかいものを選ぶべきで
ある。料理の作り方は簡単で油を熟した鍋に、薄く刻んだタマネギを入れ,タマネギ
がしんなりしたら、グリーンピースを加え、数回かきまわし、塩、コショウで味付け
をして、さらに砂糖を加え、もう一度かき混ぜて煮えたらできあがりである。
今日は、朝起きいつものように作業で部屋に入って暫くして、酷い眼底痛に見舞われ、作業中止、昼
から、リカバリーにジムに通って帰り、スローダウンで仕事を継続。あっという間に日が暮れてしまった。
シムの往路で佐々木さんと出会う。元気そうだった。もう新年会の準備だねと挨拶してわかれたが、や
ることは山ほどあるのに遅々とし進まず。こんな日もあるかということで、ブログを叩く。予想通り、バラ
ク・オバマが再選されるが、こちらは手抜きである。なさけない、本当!