極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

コーラナッツでトクホ

2012年11月17日 | 日々草々

 

【雨でキャナリィ・ロウ】

気象予測通り朝から雨。予定していた瑠璃光院は来週に延期。しかたがないのでキャナリィ・
ロウでランチ。明日も京都で仕事がてら水族館に見学する予定でいるが、なんとなく、こころ
も曇天模様。昨夜の残件を片付け、ネット検索していたところ、トクホコーラでコーラ飲料水
の売り上げ増加が話題になっている。トクホ?なんだろう。勿論トクホとは、特定保険食品の
ことだが、バイオインダストリー事業構想で、茶カテキンで「ヘルシア」に注目したことがあ
ったが、順調にトクホ市場は拡大していたが、ここ1、2年は停滞していたものだから、一躍
このコーラが話題となっているらしい。一時はあれほど関心を惹かれたものの、いまは、緑茶
パワー(カテキン、ポリフェノール)一筋で通しているのだが、それではとネットで下調べす



ることに。火付け役のキリンビバレッジ社はコーラ系飲料で初めて特定保健用食品(特保)の
認定を受けた「キリンメッツコーラ」がことし4月から発売された。売りは、食事の際に脂肪
の吸収を抑え、食後の中性脂肪上昇を抑制する食物繊維「難消化性デキストリン」を配合、糖
類はゼロ。爽快感を高めるため、炭酸を強めにした(※トウモロコシ由来の食物繊維「難消化
性デキストリン」は、整腸効果や糖の吸収を抑える効果に加え、小腸で食事から摂取した脂肪
の吸収を抑え排出を増強する)。健康意識の高まりから特に30代以上の男性の特定保健用食品
へのニーズが高まっていることや、コーラ系飲料を飲む際にハンバーガーやピザ、スナック菓
子などといった高カロリーの食品が好まれることに着目。「コーラは好きだけど体重が気にな
る」などといった30~40代男性をメーンターゲットに拡販中だという。 

 

これに対し、先行されたサントリー食品インターナショナルは、“脂肪の吸収を抑える”特定
保健用食品のコーラ飲料「ペプシ スペシャル」を11月13日から全国で“脂肪の吸収を抑える”
特定保健用食品「ペプシ スペシャル」を発売した。キリンと同様、難消化性デキストリンの働
きにより、食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて排出を増加させ、食後の血中中性脂肪の上昇
を穏やかにする機能が売り。ところで、コーラは、約125種からなるアフリカの熱帯雨林に植生
するアオイ科(クロンキスト体系や新エングラー体系ではアオギリ科)コラノキ属の植物の総
称なのだね。約20メートルほどにも育つ常緑樹だが、その種子は種子は「コーラ・ナッツ」と
呼ばれ、流通するナッツはクリの実ほどの大きさで白色から赤色。実を少しずつ噛み砕いて楽
しむ嗜好品として用いられる。1~4パーセント程度のカフェインを含み、コーラ・ナッツを
噛むと強い渋みを感じ一時的に空腹感を減らすことが出来るが、コーラナッツ自身、脂肪燃焼
促進剤などのプロアントシアニジン(※フラバン-3-オール、フラバン-3、4-ジオール
の縮重合体からなる化合物群、誘導体およびそれらの立体異性体を指称する)を含有している
んだ。プロアントシアニジンのうち、フラバン-3-オール、フラバン-3、4-ジオールを
構成単位の重合度が2~4の縮重合体をOPC(オリゴメリックプロアントシアニジン;ol-

igomeric proanthocyanidin)という。OPCは強力な抗酸化物質であり植物の葉、樹皮、果物
の皮もしくは種子の部分に豊富に含有され具体的には、ブドウ、松の樹皮、ピーナッツの薄皮、
イチョウ、ニセアカシアの果実、コケモモ、ブルーベリー、イチゴ、アボガド、大麦、小麦、
大豆、黒大豆、カカオ、コーラナッツ、ラタニアに含まれる。

     

Cola acuminata - Köhler–s Medizinal-Pflanzen-190.jpg

サントリーはトクホ関連の「黒烏龍茶」などの脂肪肪燃焼促進剤に関する研究開発は充実して
いる。なので、血清脂質の改善に有用な食品である水不溶性食物繊維、水溶性食物繊維などの
食品素材を用いて食品を製造した場合、食品本来の持つ外観、味、歯ざわり、滑らかさなどの
食感を損なう場合が多く、効果を発揮させるのに十分な量で食品中に含有させることが困難で
適用分野が限定され、カプサイシン類は、強い刺激性を有しその用途や使用量を限定されるた
め、大豆やトウモロコシ等の原料そのものでは十分な血清脂質改善作用が発現しない場合が多
く、煩雑な工程を要する有効成分の抽出操作が不可欠であることを熟知している(下図、特許
参照)。

特開2006-241287

ところが、キリンキリンメッツコーラに発ガン性のある「カラメル色素」(4-メチルイミダゾ
ール)が含まれ問題となっている。勿論、メーカ側の言い分では、摂取量によるもので、通常
の摂取量なら安全であるとの反論「「体重50kgの大人で、1日約16L(480mlペットボトル30本
以上)」を毎日飲み続けなければ、安全性に問題がないと判断しております。また、表題の商
品は特定保健用食品であり、1日あたり480mlペットボトル1本を摂取目安量としていることか
ら、上述の安全性を確保できるものと判断しておりますのでご安心してお飲みいただけます」
と掲載(2012年8月22日付)している。

※4-メチル-2-(2-メチル-1-プロペニル)テトラヒドロ-2H-ピラン(以下、
ーズオキサイドと略記することもある) は1959年にブルガリアンローズ油より発見された
化合
物で、ハマナス、ゼラニウム、ユリ、ペラルゴニウム、ヤツデ、クチナシ、ペパーミン
ト等の
精油、アンズ、トマト等のフレーバー、ジャコウカミキリ等の昆虫分泌物中に存在し
ている。

※ジョーのコーラは大ジョー夫?——コーラのカラメル色素「4-メチルイミダゾール」について
消費者庁等に調査を要請(2012年8月30日、12年日消連第18号

※ CSPI(国の消費者団体CSPI( Center for Science in the Public Interest 公益科学センタ)のプ
レスリリース原文、Tests Show Carcinogen Levels in Coca-Cola Vary Worldwide
http://www.cspinet.org/new/201206261.html

カラメル色素

どのような展開が見られるかは今後の動向だが、どのような結果になろうとも、変わらぬのが
茶カテキン、茶ポリフェノール愛好派のわたし(たち)だ。毎日1~2リットルの緑茶を美味
しく飲んでいるというわけだ。 
 

 

 【世界初、超広角コンプトンカメラが被災地へ】

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、次期X線天文衛星ASTRO-Hに搭載予定のガンマ線観測センサ
の技術を応用し、ガンマ線を放出する放射性物質の分布を可視化する新しい装置「超広角コン
プトンカメラ」を試作。広い視野(ほぼ180度)と核種に固有なガンマ線を識別する能力を生か
し、敷地や家屋に広く分布したセシウム137(Cs-137)やセシウム134(Cs-134)について画像
化できるという。サーベイメーター等を用いた人力による従来の調査では困難であった、屋根
などの高所に集積する放射性物質も画像化することが期待されている。



ところで、コンプトンカメラとは、数10 keVから数100 keVまでのエネルギー範囲で主要なガン
マ線の反応しコンプトン散乱を起こすが、この電子のエネルギーと、散乱されエネルギーが低
くなった二次ガンマ線が光電吸収反応により失ったエネルギーとを、それぞれの反応の場所と
ともに、独立に検出することによって、入射ガンマ線のエネルギーばかりではなく、その到来
方向を、コリメータやコーデドマスクを用いることなしに求めることができ、この原理を応用
したガンマ線検出器がコンプトンカメラということになる。



つまりは、従来の放射線に関する放射線検出システムは、検出器面に飛来する光子を検知し放
射線のエネルギーを測定、画像化するもので、放射線源の位置を高い精度にて検出することは
できない。下図の新規考案の上図の放射線源位置計測システム50の概略構成で、下図はこの
放射線源位置計測システム実行される位置計測の概念を説明したものだが、これをひとことで
書き表すためには、今夜は時間がない。


特開2009-063589
【符号の説明】

10…放射線源位置計測システム 20a、20b、20c…放射線検出器 22…コネクタ
24…信号処理部 26…検出ガンマ線解析装置 28…コンピュータ 50…放射線源位置
計測システム 52…プローブ 53、57、58、59…第1の検出層 54…第2の検出
層 200…検出プレート 201…第1の電極 202…第2の電極 260…D変換部
261…ディスクリミネータ 262…トリガ信号発生ビットパターン取得部 263…PC
トランスレータ 264…MCA 265…高電圧電源 266…波形整形部 267…シス
テムバス 268…メモリ

 

今夜は、過熱する吸湿発熱繊維のインナー競争まで考察してみたかったが、日を改めてこの辺
で。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする