極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

大明ナショナリズム

2012年11月11日 | 極東アジア経済構想

 

【中国共産党の変節】 

ファイル:China Historic Ming Empire.jpg

ASEM首脳会議で中国外相「明の時代から600年間支配」という発言を耳目する。沖縄県・尖
閣諸島
をめぐり、野田佳彦首相と中国の楊潔外相が、ラオスで開催されたアジア欧州会議(ASE
M)首脳会議で激突。
野田首相がまず、中国の名指しを避けながら「わが国はいかなる紛争も国際
法に従い平和的アプローチで克服することを重視している」と訴えASEM参加国に理解を求めた
温家宝首相の代理で出席していた楊外相は、尖閣諸島の領有権を主張。「反ファシズム戦争の成
果が否定されてはならない」など反論。これに対し
「尖閣諸島はわが国の固有の領土だ」と対抗し
たが、楊外相も「(尖閣は)中国領土として明の時代から支配している。日本の行動は戦後の国際
秩序への重大な挑戦だ」などと言い返したという。
 

ファイル:Nordamerikanische Kulturareale en.png

このような事態になることはブログでも予想したことだが、次期習近平新執行部体制の外交政策に
直結するであろう、大中華主義への回帰?なのかといささか落胆する外相の発言だ。つまり、ロシ
アマルクス主義の残滓の払拭とポスト抗日ナショナリズムへの中国共産党の変節へであり、もはや
共産主義を冠するに値しないアジア専制党への変節に対する危惧と落胆である。ご存知の通り中国
の明王朝とは西暦1368年~1644年に存在した歴代王朝の一つである。そのころの世界といえば、日
本は、日本では南朝時代の足利義満が室町幕府第三代将軍に就任にはじまり、寛永21年の徳川綱重
が生誕し時代にかけてであり、欧州ではミハイル・アレクサンドロヴィチがトヴェリ大公になり、
モスクワ大公国が、リトアニア大公国や青帳汗国の支援の元トヴェリを反撃し、ノルウェー王が、
グリーンランド東部植民地にノルウェーからの最後の国王船を送り、
ビブリオテーク・ナショナル
がパリに建造され、
ノルウェーとハンザ同盟間に平和条約が結ばれたのをはじめとして、イングラ
ンド内戦(アドウォルトン・ムーアの戦い)や スウェーデン・デンマーク戦争、ルイ14世、フラン
ス国王に即位した時代に当たる。

  

問題はアメリカ、特に北アメリカ。つまり、歴史的には先コロンブス期(Pre-Columbian era)に当
たりヨーロッパ白人の影響する以前の時代区分全てを指し、後期旧石器時代に人類がアメリカ大陸
に渡ってきた時代から、近世にヨーロッパ人が植民地化を競うようになる時代までで、明王朝はそ
の後の植民地時代 (1493年~1776年)に当たる。スペイン、フランス、オランダ、スウェーデン、
ロシアによるアメリカ大陸の植民地化など様々。ところで、移民は当初はカトリックであったが、
16世紀に欧州で宗教戦争が起こると、ピューリタン(清教徒)による1620年の移民をきっかけとし
新教徒が相次いで入植。先発のカトリックやインディアンと敵対しながら勢力を伸ばし、1620年の
移民は現在でもアメリカの新教徒の間で偉業として称えられているが、インディアンたちからは民
族虐殺の始まりとして「ピルグリム・ファーザーズの感謝祭」には大規模な抗議が行われているの
である。



つまり、明王朝まで歴史的遡及を求める余り、欧米諸国の歴史的根拠を否定しかねず、歴史の源泉
を閉ざす仕儀となる。それだけでなく、安直な国家主義に寄りかかった大風呂敷な発言は党の自壊
に繋がると、そんなことを自問自答しながら、天上の小平ならこれをどのように看ているかと考
えた。




【安直な生活に、安直な国家主義】

新党「日本維新の会」代表の橋下徹大阪市長が、非核三原則の「核兵器を持ち込ませず」に関し「
日米安保条約の中で可能なのか。(現実に核が)持ち込まれているなら、国民に開示して議論しな
ければならない」と述べ疑問を示し「(日本に拠点を置く)米海軍第7艦隊が核兵器を持っていな
いことはあり得ない。日本が米国の核の傘に守られている以上、持ち込ませる必要があるなら国民
に理解を求めたい」と強調。広島市などが訴えている核兵器廃絶について、「理想としては(廃絶
)でも、現実的には無理。今の国際政治で。日本は平和ぼけしすぎている」と指摘したという。橋
下市長は大阪都構想をぶち挙げ地方分権を進めることで住民の支持を取り付け「安直な生活」(堺
屋太一)によりかかる地方公務員などの組織労組や既得組織と闘ってきたが、創憲派のわたし(た
ち)には、現実的な国政を指向してこのように発言したのであろうが、このような事実追認の動き
に多少なりとも疑問を持たせる。二つの世界大戦から学んだことは国家間戦争の不可能性であり、
その戦略としての憲法九条の理念の先駆性を基にした現実主義だった。これらは改憲派(石原慎太
郎や立ち上げれ日本)と異なるものであり護憲派とも異なるものである。この点、橋下らの維新の
会の安直な国家主義への傾斜を危惧するものである。



【ブルガリアンローズソープ】

バラが人類の歴史に登場するのは古代バビロニアの『ギルガメシュ叙事詩』。詩の中には、バラの
棘について触れた箇所がある。古代ギリシア・ローマでは、バラは愛の女神アプロディテと関係づ
けられた。香りを愛好され香油が作られ、エジプトの女王クレオパトラはバラを愛好し、ユリウス・
カエサルを歓待したときもふんだんにバラの花や香油を使用したとある。また、十字軍以降、中近
東のバラがヨーロッパに紹介され、
ルネサンスのころには再び愛好の対象となる。イタリアのボッ
ティチェッリの傑作「ヴィーナスの誕生」
にバラが描かれ、ダンテの『神曲』天国篇にも天上に聖
人や
天使の集う純白の「天上の薔薇」として登場する。さらにはカトリック教会は聖母マリアの雅
称として
「奇しきばらの花」(Rosa Mystica)と呼ばれる。



ところで、ローズ精油やフローラルウォーターを採取する原料となるバラはいくつかの品種があり、
その代表格、最も香り高いバラといわれているのが「ロサ・ダマスケナ」で学名はRosa damascene
通称「ダマスクローズ」と呼ばれ、ダマスクローズはブルガリアをはじめ、モロッコやイラン、ト
ルコなどの国で
栽培されている。そのなかで、ブルガリアで生まれるダマスクローズが世界最高品
質と称賛され、ブルガリア中央部、バルカン山脈とスレドナ・ゴラ山脈に挟まれ、ふたつの山脈か
ら流れてくる上質の軟水に恵まれた上に、水はけが良く栄養分の多い土壌、谷に下りてくる湿った
空気、そして開花時の温度や湿度と理想的なローズ栽培のための必要な条件が揃っており、 穏やか
な平原地帯で、5月半ばになると谷一面にピンクのバラが咲き乱れ、甘い香りに包まれる。


ローズのエッセンシャルオイルは、バラの花びらを水蒸気蒸留法にて作られる。これをローズ・オ
ットーRose Otto)といい、Rosa Centifoliaから溶剤抽出で得た物を ローズ・アブソリュート(Rose
Absolute
といって区別し溶剤抽出したものはエッセンシャルオイルとは区別している。ローズの
エッセンシャルオイルは百万本のバラから僅か20リットル程度しか得ることしかできないが、その
得られたエッセンシャルオイルはその美しく高級感に満ち溢れたエレガントな香りから「エッセン
シャルオイル(精油)の女王」とも呼ばれている。

さて、問題は、平均的な洗顔石鹸が1個(80g)百円程度だから、洗顔用や高級石鹸は数倍から数
十倍とかなり高価だ。例えば、1個、三千五百円のブルガリアンローズソープを10分の1程度にコ
ストダウンするにはどうすれば良いのか?ネット上にはその作り方が掲載されているので掲載する
と掲載すと、(1)グリセリンソープを2cm角くらいのさいころ状にカットする(2)耐熱容器に
入れ、電子レンジで1~2分加熱する。様子を見ながら溶けるまで加熱する (500Wで3~5分)(3)
完全に溶けたら精油を入れて静かに混ぜる。 (今回はローズ精油1滴+ゼラニウム精油10滴ほど)
(4)色付けする場合は、ごく少量のグリセリンで溶いた顔料(今回はコーラルサンゴ)を色合いを
見ながら混ぜる。顔料は偏らないようにまんべんなく混ぜる(5)型に入れ、冷まして固める(固ま
りにくかったら冷凍庫で固める)。ここでローズ精油1滴が原価の何パーセント占めるかであるが



仮に1滴を仮に0.033CCとすると、6800×0.033/5≒45円/滴で原価を仮に、120円とすると45÷120
×100≒37.5%とやはりローズオットは割高となる。それでは合成香料はないだろうか。高砂香料か
4R)-シス-4-メチル-2-置換テトラヒドロ-2H-ピラン誘導体を含有する香料組成物及
び(4R)-シス-4-メチル-2-置換テトラヒドロ-2H-ピラン誘導体が市販されているよ
うだ。それを使えば量産効果はでそうだ。それではどのように量産するのかというと、思いつくの
は「手のひらサイズ工場」ではなく「四畳半工場構想」というものだが、そこで原料投入から梱包
出荷の連続生産システムを採用してはと考えた。




もっとも、「ブルガリアンロース石鹸手づくりセット」として販売する手はある。ところで、何故そんなことに、
こだわったかというと、加齢臭・体臭対策というか彼女対策ということで、今夜はこの辺で!

                                                            


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