『オリーブを巡る旅』で掲載したオリーブの新漬けのバイオレーション開発のこと。「簡単に言うと枝豆
風に食すのが好いのではという感想を持った。加工方法は上の写真をクリックしたページに掲載されてい
るようにろマンザニロとミッションの二種類を使い、アルカリであく抜きをし漬け込む。ただ1粒で50円
前後と高価。それと種が入っているで面倒といえば面倒。ショーンコネリー扮するジェイムスボンド張り
にステアのドライマティニーの付け合わせにはぴったりだが、枝豆代わりにビールやワインの肴(つまみ
)にするには、種抜きで安い(1粒で10円以下を希望)ことが条件になるだろう」という話の続きだ。
加工上問題になるのは、1つは種を取り出した後仕舞いをするかしないかであり、通常、アンチョビなど
のペーストを注入したりするが、空洞のままで用いた方が新漬けとしては好ましいだろう。オリーブの種
抜き方法は下図(ダブルクリック)のメーカなどあるが、そのメカニズムは 手動式のステンレス製ピッチン
グ(あるいはピッチャー)器で抜き取っているが、新漬けの場合、オリーブ表面が無傷であること、ある
いは形が崩れないことが条件に入る。また、一般的に有核果実は、放射性物質や蓄積性のある化学物質な
どが核果に濃縮され、またオリーブの種には蛾の卵が植え付けら幼虫が孵化されるので種抜きだけでなく
過酸化水素、過酸化酢酸、あるいはオゾンなどの殺菌が同時に行われているのでそういった安全衛生上の
配慮も必要だ。
そして、種抜き装置は下図の例のように水平、垂直方向にオーリーブに縦方向に挿入し種を突きだして排
除している。この排除時に創意工夫がされている。さらに、種子断片が混入させないための破片検査装置
の自動化の新規考案がなされている。
特開2005-278538
US4644859
US5722318
以上が種抜きのための自動装置の考察が完了。後はこれに似合うような魅力的な商品開発なるのだが、そ
こ詳しい考察まで時間の関係で手がだせないが、肝は枝豆のようにガバガバと塩漬けを頬張るような食べ
方の開拓となる。バイオレーションとして今流行の塩糀漬けなどが思いつく。健康には良い食べ物である
ことであることは間違いない。ところで、種の処分はというとローゼンブラム著『オリーブ賛歌』(『オ
リーブの木の下で』)で書かれていたように石鹸など工業用油として使用できるとあるから捨てるところ
はない。いま四国は面白い。下のブラッドオレンジパイのブラッドオレンジは香川県の横の愛媛で栽培さ
れているから、機会があればまた足をのばし栽培販売の開発企画を作成してみたと思う。
ブラッドオレンジのパイ
花粉を出さない「無花粉スギ」を種子から大量生産する技術を全国で初めて確立した富山県で、苗の植林
が始まったという。同県森林研究所によると、住宅用の木材など林業用として本格的に植林を始めたのは
全国初。無花粉スギは1992年、国内で初めて富山市内の神社で原木が見つかり、同研究所が研究を開始。
原木をもとに品種改良を重ねて、2008年に優良な無花粉スギの生産技術を確立。09年から、苗の大量生産
を進めていた。植林は同県立山町の山林で始まり、森林組合の関係者らが広さ約1500平方メートルの伐採
跡地に、約30~60センチに育った苗300本を植えた。県は今年度内に県内4森林組合などに苗を出
荷し、約2万3000平方メートルの山林に計4700本を植林する方針。16年以降は県外への出荷も予
定しているとか。わたしは稲花粉系だから直接関係ないが、全国でアレルギー原因物質のトータル量が削
減されれば緩和の方向に進むかもしれない。これは医療費軽減にも役立かもしれないというニュースだ。
もう1つエコな話。東芝テックは、加熱すると文字や画像が消える特殊なトナー(粉末)を使い、用紙を
再利用できるようにした新型複合機システム「ループス」を開発したと発表した。来年2月から日本や海
外で商品化する。新製品の鍵となる専用トナーは、文具メーカーのパイロットと共同開発した。エコ志向
の企業に売り込むとか。新製品は、コピー装置と印刷された用紙を加熱して消色する装置の2台セットで
使用する。消色装置は、A4用紙30枚の印刷物を1分間で消せる。東芝テックによると、従来品と比べ用
紙の購入・廃棄費用を約8割削減でき、再利用による二酸化炭素排出も57%削減できるという。これは
大変面白い。