極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

大きな法螺を取り出して。

2012年11月23日 | デジタル革命渦論

 



 

 

【やはり自然災害が怖い】

自然災害ほど恐ろしいものはないことを、東日本大震災で再認識したばかりだが、11月21日、ニュー
ジーランド北島のトンガリロ国立公園にある標高1978メートルのトンガリロ山が大噴火。今年8月にも
1897年以来の大規模噴火を起こしたばかりで、今回は5分間続き、噴煙は上空4キロに達し、激しい
火山活動はひとまず終息したが、同規模の噴火が数週間以内に発生する可能性も指摘されているとい
う。米国のコロラド州立大学大気科学共同研究所(CSU/CIRA)のスティーブン・ミラーは「多くの火
山灰にはガラスの微粒子が含まれている。一方、飛行中のジェットエンジンは、ガラスを溶かすほど
の高温で稼働している」。「浮遊している火山灰がエンジン内部のタービンブレードなどの表面に溶
けて付着すると、ダメージを受けて最悪の場合停止してしまう。また、操縦室前方の風防の表面が削
られて曇り、パイロットの視界を遮ることになる。砂嵐で自動車のフロントガラスがすりガラス状に
なるのと同じ現象だ」だと伝えている。

  The Age-3時間前(2012.11.23.12:00)

山頂 


日本でも富士山の噴火予想がたびたび議論されてきたが、自然災害の時間軸から考えれば、それはあ
りうるよねと納得している。そういえば、今月の21日に開かれた地震の専門家の会合で、東北大学大
学院の松澤暢教授は、地球の大きさや巨大地震を起こす可能性のあるプレート境界の断層の長さなか
ら考えられる地震規模は最大でマグニチュード10前後だと発表したところだ。このマグニチュード10
とは去年3月の巨大地震の32倍の規模で、これまで知られているなかで世界最大の1960年に南米チリ
沖で起きたマグニチュード9.5の地震を上回わる。具体的には、北米からカムチャツカ半島、そして、
日本の南にかけての海溝沿い8800キロの断層が20メートルずれ動くとマグニチュード10相当になると
いうが、松澤教授は、こうした地震が起こると、揺れの長さは20分から1時間ほど続き、揺れが収ま
る前に津波が来て何日も続くことが考えられると指摘している。

 

どこかで、わたしが生きているうちにこのような地震は起きえないだろうと勝手に判断しているけれ
ど、言い換えると子供達や孫の時代となればその可能性は大きくなるだろうとも思っている。しかし
千年に一度の地震を実際に昨年3月に被災したので砲弾の着弾確率と同様に考えていて、まずないと
考えてしまっている節がわたしにはある。やはり、ここは専門家の話に耳を傾けなければだめだと身
を引き締め直している。

   桜流し

【大きな法螺を取り出して】

日曜に打ち合わせに京都に出かけたのはいいが、今秋の火曜にこれは風邪にかかったかなと思ってい
たら
翌々日には時折激しい咳き込みをするようになり、本日は完璧にダウン状態で、寝込んでしまっ
ては、町内会の総会と新年会の案内状の印刷依頼が果たせないので、慌てて朝一番作業を終えて、班
長の児玉さんところに届け次期班長の選出を確認し帰ってくる。とはいえ、マスクをして見にくくな
ったタイピング作業は続けることに。つまり持続可能な社会の実現に向けての高性能太陽電池製造→
リサイクル事業構想イメージか描き終え、京都の同志に早速メールを投函する。大法螺だね、これは
と思いつつ“One for all, All for one”(これをアンドレ・ディマの『銃士は国王のために、国王は銃士
のために』ということにはなるが)と書き加えることも忘れなかったが、それほど自己を追い込むこ
とでこのデジタル革命の最終革命的なビジネスへの挑戦に怯むココロを抑え、一世一代の大法螺を高
らかに吹いていくのだと。この下地には『新成長戦略』(2011.6.18、閣議決定)、「量子ドット太
陽電池研究開発計画」(202.3、超最先端電子技術開発機構)、「司令塔機能の強化によるイノベー
ションの創出促進」(2012.7.5、国家戦略室「古川元久レポート」)がある。もっとも、このビジョ
ンイメージはトータルな前倒し計画として再見直しすることから始めている。



このことは、これはいささか旧聞に属すが「太陽光、無尽蔵の資源は逃さない  エネルギーを確保せ
よ(1) 技術で創る未来 」(日本経済新聞、2012.5.17)にすでに特集が組まれていて基本骨子になり
うるエネルギー変換効率が現在の3倍以上となる太陽電池の開発が動き出す。東京大学の荒川泰彦教
授と田辺克明特任准教授がシャープなどと組んだプロジェクトの実績が大きく紹介されている。次世
代の太陽電池は直径数十ナノ(ナノは10億分の1)メートルの半導体の微粒子である「量子ドット」
を使う。材料にはアルミニウムやガリウム、インジウム、窒素などを用いる。従来、無駄にしていた
紫外線と赤外線を含む様々な光を効率よく電気に変換できる
太陽電池の製造で、基幹部品となるセル
(発電素子)の変換効率はコンピューター計算で理論上75%となる構造を設計済みで、少なくとも同
60%は実現できると見込める。潜在力は原発6000万基相当するというもので、机上の計算はすでに、
わたしも済ませているもの。般的な太陽電池の1キロワット時当たりの発電コストは30円超と、10円
以下の液化天然ガス(LNG)火力や原子力に見劣りする。太陽電池のコストが変わらずに発電効率
が3倍になれば、発電コストは一気に3分の1の10円程度にまで下がるため、既存の電源からの置き
換えが一気に進む可能性を秘める。

また、同記事には、「従来より効率の高い太陽電池になる可能性がある」。岡山大学の池田直教授が
ベネッセホールディングスの支援を受けて取り組むのは、特殊な構造を持った酸化鉄化合物を使う太
陽電池が紹介されていて、この結晶の中には微妙なバランスで電子が集まり、1つの光の粒(光子)
があたると、バランスを崩し、複数の電子が一気に動き出す(多重励起子生成)原理を利用し、
赤外
線に反応して発電する太陽電池になる可能性があり「家庭の台所や、街中の排熱を生かせるかもしれ
ない」(熱電変換素子)とし13年度の実用化を目指す動向も紹介。
既存の太陽電池メーカーも高効率
化を急ぐ。京セラは変換効率が量産レベルで最高水準となる17.8%に引き上げた多結晶シリコン型太
陽電池セル(発電素子)を開発、12年度上期から量産する。パナソニックもセルの構造や材質を大幅
に見直し、13年度にも変換効率で24%台に引き上げた製品を発売する計画とか。
 

このように、地球に降り注ぐ太陽エネルギーは1秒間に約42兆キロカロリーに達する。宇宙に反射す
る分を除いて換算すると発電能力100万キロワット規模の原発約6000万基分に相当。すべての太陽光を
電気に変換したら、わずか1時間で世界の年間消費エネルギーを賄えてしまうとの試算もある。日本
での発電の燃料など1次エネルギー総供給に占める太陽光はわずか0.2%にすぎない。未利用資源をど
う使っていくか。発電効率を高める研究に加え、建物の壁や自動車のボディー、室内など、これまで
太陽電池の利用が難しかった空間を有効に使う取り組みも相次いでいるとわかりやすく紹介している
のだが、これをどうやって前倒し実現するかというのがすべての肝で、もう、これはこれまでの全生
活体験を注入してやっていき、どうにかどうにか、わたしが70歳までに目途をつけるという構想なの
だから、その心境やというものは常套ではではないことはご想像の通りだ。今日はその基本骨子の図
像化する作業をやっけたということになる。



【それにしても、分からず屋がいるものだ】

これは、高校生の頃だと記憶しているが、銀行に剰余価値がどうつくられているのだろうかと、馬鹿
なことを考えたことがあった。つまり、銀行は貨幣の収支を図っているだけなのにどうして貨幣が生
み出せるのだと疑問におもったことがあった。その思いは、社会にでてはじめて、カール・マルクス
の『資本論』(向坂逸郎監修)を読んでみて、自分がなぜそんなことに取り憑かれたのかがわかっ
体験をする。物神崇拝とかいう難しい哲学用語ではなく、ピタゴラスの定理を積分法や二次元幾何法
と思いつけるだけ時間をかけ納得できるまで自分の頭で考えてみる、という風に。そういう体験は、
苦労した分血肉となるのだが、財務官僚や政府民主党の閣僚、あるいは経済学者、評論家、ブローガ
ーなどが 分か
った風な顔で「財務規律が弛緩し、ハイパーインフレをつくる」と版を押したように
答弁している。きょう届いた
親中派の田中宇の『世界の運命を握る「影の銀行システム」』のメル・
マガもそんなことを書いている。つまり、当のFRBの
議長昭和恐慌の研究者でもあるベン・バーナキ
ンは、そのことを充分理解した上で、政策運営をしているは
ずなのに、インフレーターゲットなどの
金融政策が世界の不安の元凶のように論じている。つまりは横文字を縦に訳す程度で、経済が分かっ
た風な思い上がりを
してしまうのか、わたしが体験した素朴な疑問を持つことなく?最高学府を出て
きたそのインテリジェンスの
因果律を垣間見た思いがする(これもわたしの思い上がりってか?)。
高橋洋一は、現体制をこう批判している。「この時点での解散・総選挙もいいが、せめて、円高くら
いは直してくれ
と言いたい。円高を是正するという程度の話は、30~50兆円の金融緩和をするだけな
ので、現政権が
その気になればすぐできると、小泉・安倍政権における筆者の経験から言える。もし
やらなければ
それも選挙の争点にしたらいい」(ダイヤモンド・オンライン、2012.11.15)
と。蓋し同
感である。
 
※高橋はTPPについても賛成の立場で書いているが、これについては「国民経済」の歴史文化的な
加重の配慮に違いがあり慎重派サイドに立つわたしと異なる(内向的でない正当な評価をしているつ
もりなのだが)。



 

コメント
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