ドーハで26日開幕した国連気候変動枠組み条約第18回締約国会議(COP18)で、このままだと世界の
平均気温が4度上昇する恐れがあると警鐘を鳴らした世界銀行の報告書が、各国代表の演説に盛り込ま
れるなど波紋を広げているという。「熱を下げよ、なぜ4度上昇を避けねばならないか」と題した84ペ
ージの報告書は、地球温暖化の現状と予測を最新のデータでまとめた。それによると、各国が温室効果
ガス削減の目標をすべて達成しても、世界の平均気温は、18世紀後半の産業革命に始まる「工業化」の
前に比べ、約20%の確率で2100年までに「4度を超えて」上昇するとした。各国が目標を達成しなけれ
ば、それは2060年代にもやってくるとしている(読売新聞、2012.11.26)。
これに対して加盟各国の対応はどうか?議論を大きく左右するのが、最大の経済大国で、温室効果ガス
排出量で2位の米国。先進国のみに温室ガス削減目標を課した京都議定書を「経済的に不利益を被る」
として批准しておらず、新枠組みが強制力を持った仕組みになることに抵抗している。米大統領選では
争点にならなかったが、選挙戦終盤に米東海岸を直撃したハリケーン「サンディ」で関心が高まり、温
暖化でハリケーン被害が深刻化すると予測されていたのが現実になったためで、オバマ大統領は勝利演
説で「子供たちには、地球温暖化の破壊的な威力に脅かされるような米国には住んでほしくない」と強
調する。交渉関係者は、COP18で具体的な行動に出るとは考えていないが「新枠組みづくりを前進さ
せるメッセージを発する可能性はある」と予想するものの「財政の崖」が心配され、温暖化対策に本腰
を入れる財政的な余裕がない米国が積極推進の立場に転換することはないという。
世界の温室ガス排出量の約24%を占める中国は米国に近い。京都議定書では途上国として排出削減義務
を免除されており、新枠組みでも数値目標を義務を牽制。中国は習近平総書記の新指導部が発足したば
かりで、温暖化対策の方針を決めるには、まだ時間がかかるとの見方も強い。中国の態度をより先鋭化
させたのがインドだ。COP17でも、インド代表団は「先進国が排出削減の主たる責任を負うべきだ」
として、削減義務を課されることに反対し続けた。今回も同様の態度をとるとみられる。来年から始ま
る京都議定書の第2約束期間への参加を表明している欧州連合(EU)は、新枠組みについても強制力
を持った仕組みを主張するとみられ、米国や中国、インドなどはEUの主張に否定的で、交渉担当者は
「強制力を前面に押し出しすぎると新枠組み交渉自体がご破算になる可能性があり、それはEUも望ま
ないはずだ」と指摘する。一方、COP18に臨む日本の方針について、外務省関係者は「すべての国が
参加する公平で実効性のある枠組みが必要」とし新枠組み交渉を前進させたい方針。温室ガスの「25%
削減目標」の修正を余儀なくされることは確実で、WWFジャパンの小西雅子気候変動・エネルギープ
ロジェクトリーダーは「受け身の交渉にならざるを得ない」と懸念している(産経新聞、2012.11.26)。
ところで、地球温暖化人為説懐疑論があるなか世界銀行が積極的に、人為説に乗っかり対策事業に積極
的展開する理由はなぜだろうと考えるのはごく自然なことだ。この世界銀行のグリーンボンドは、世界
地球温暖化問題に対処するために開発途上国で実施する事業の資金を調達するために発行される債券と
説明されている。グリーンボンドの発行により調達された資金は、世界銀行の特別な勘定にプールされ
地球温暖化の要因を取り除く事業や、地球温暖化により引き起こされる諸問題に対処する事業である「
グリーンプロジェクト」に活用され、世界銀行はこれまで総額30億米ドル相当を超えるグリーンボンド
を発行しており、グリーンボンドは社会貢献型債券の先駆者として同市場の拡大を主導している解説さ
れている。一見すると誰も反対することのない誠に結構な仕組みといえるだろうが、こういう世界官僚
機構的な組織拡大(その表裏一体となった資本増殖の拡大)を革新的な動向を間違いなく推進させるに
は資本投資動向を制御する非営利・非政府組織つまりは世界地域住民の活動が不可欠だろうと、いうな
れば後者が「主」で、前者が「客」でなくてはならないだろう。
『Turn down the heat – Why a 4℃ must be avoided』
いずれにしても、デジタル革命のファイナル・プロジェクト(=次世代型量子ドット太陽電池普及事業
)を担おうとしているわたし(たち)の革新運動はその核心にあると確信していて一刻も早くそれを実
証し栄誉(=ミッション) を獲得したいと考えている。
【イタリア版食いしん坊万歳:マグロの甘酢ソース和え】
材 料:新鮮なマグロ 900g、タマネギ 150g、オリーブ油 200cc、ワインビネガー 100cc、砂糖 20g
塩、小麦
つくり方:マグロをそれぞれ 25g程度のさいの目(あるいはそのままで)の形に切る。これに小麦粉を
まぶし、高温のオリーブ油で揚げ、塩をふっておく。その同じ揚げ油でマグロの次に、いく
らか厚みを残して薄切りにしたタマネギを揚げる。タマネギが狐色に変わったらワインビネ
ガーと砂糖を入れよく混ぜ合わせる。そこに揚げたマグロを再び入れ数分煮てすぐに供す。