『パニッシャー』
THE PUNISHER(1989年アメリカ、オーストラリア)
監督 マーク・ゴールドブラット
脚本 ボアズ・イェーキン
出演 ドルフ・ラングレン
ルイス・ゴセット・jr
ジェローン・クラッベ
キム・ミヨリ
ナンシー・エヴァハード
■ストーリー■
刑事フランク・キャッスルはマフィアのボス、モレッティに妻子を殺されてしまう。妻子と一緒に死んだと思われたフランクは1人生き残り処刑人“パニッシャー”となりマフィアを殺し続けるのだった。5年間で125人ものマフィアをリンチで殺したのだった。フランク・キャッスルの妻子殺害事件の裁判で無罪になったモレッティと彼の部下をフランクは処刑する。しかし悪いヤツはいなくならない!次の標的は新らしいマフィアのボス、ジャンニ・フランコ。しかし、ジャンニの組織の麻薬取引現場にニンジャのような軍団が現われマフィアたちは壊滅させられてしまう。日本のヤクザ、レディタナカの組織の仕業だった。レディ・タナカはアメリカのマフィアを支配しようと乗り込んできたのだ。レディタナカはマフィアのボスたちの子供を誘拐するのだった・・
□■□ネタバレあり□■□
■感想■
マーベルコミック“パニッシャー”の映画化!
コミックの映画化作品ですが、テーマが“復讐”だけに、なんといってもハードな描写がスゴイです!!
とにかく、人が死にまくり!っていうか、みんな殺しまくり!
主人公のフランクも、マフィアもレディタナカの組織も、とにかく殺す!殺す!殺す!殺す!って感じ。
大体、フランク、この作品で描かれているだけでも50人以上殺してるでしょ。
映画が始まった段階で125人殺して指名手配されてる設定ですけど、この調子では125人じゃすまないでしょ!
主人公をはじめ、強烈なキャラクターたちの中でも特に強烈なキャラクターが、レディタナカ!
マフィアのボスの子供たちを誘拐して、取引の前に売り飛ばしてますから!!
なおかつ、話し合いにやってきた組織のボスたちも話を聞く前に皆殺し!!
これ、ホントにコミックを原作にしてるだけで、やりたい放題って感じ。
R指定間違いなしの暴力描写。
大体、主人公フランクの性格もかなり来てます!
有無を言わさず重火器とナイフで暴れまくり!そのくせ、殺したあとで、地下道のアジトで悩んでるんだから。
レディタナカに誘拐されたマフィアのボスたちの子供の居場所を聞いといて、居場所を聞いた拷問係を拷問機にかけたまま、出てっちゃいますからね。
もう映画が違ったら、フランクが犯人役で“ダーティ刑事”に追われてます。
主人公の行動のもとになっているのが、復讐にあるのはわかるんだけど、少しやりすぎでしょ。
ラスト、敵のアジトに乗り込んで不用心なレディタナカの部下をマシンガンで皆殺し!
「あんた、主人公だろっ」って突っ込みが聞こえてきそうだけど、そこにいくまでに、みんな殺しまくってるから、もう感覚がマヒしてます。
もう敵を見たら銃を抜いてるし。戦争映画みたいです!
それにしても見せ場、見せ場の連続でこれぞアクション映画!
最初、裁判で無罪になったマフィアの幹部を皆殺し!
次に、マフィアの新ボス登場。
麻薬の取引現場に現われる謎の軍団とマフィアとパニッシャーの3つ巴の銃撃戦。
レディタナカ登場。
マフィアの新しいボスたちの子供たちの誘拐。
前半部分だけでもこれだけ見せ場が用意されています!!
それでいて、立て続けにストーリーが展開していくんですから。なおかつ、その間にフランクの元パートナー、ジェイクとフランクの思い出話まで入れちゃって、もう最高です!
監督や脚本家たちも、エンターテイメント映画だし、ムチャクチャやっちゃおう!!みたいな感じですごく好感が持てます!!これだけ見せ場が用意されていて、ランニングタイムは90分ですもんね。コミックの映画化がけっこう盛んな今こそ再評価したい1本です。
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