『PTU』
PTU(2003年香港)
監督 ジョニー・トゥ
脚本 オー・キンイー
ヤウ・ナイホイ
出演 サイモン・ヤム、ラム・シュー
マギー・シュウ、ルビー・ウォン、エディ・コー
■ストーリー■
2000年9月14日夜の香港、組織犯罪課の刑事サァは食事をとるため立寄った鍋屋でマフィアのボス「ハゲ」の息子マーと一緒になるが、座るテーブルをめぐってマーの一味ともめごとを起こしてしまう。外で待ち伏せしていたマーの部下を追いかけるが,裏道に落ちていたバナナの皮にすべって気絶してしまう。サァは気絶している間にマーの部下に袋だたきにされ拳銃を奪われてしまう。偶然サァを発見したPTUのホー隊長の隊はサァのため拳銃を探すことになる。そんな時、マーは敵対する組織の殺し屋に殺されてしまう。
事件はマーの父親の「ハゲ」、「ハゲ」と敵対するマフィアのボス「ギョロメ」、マーの事件を追うCIDの女警部を巻き込み混沌としていくのだった。
■感想■
拳銃を盗まれた刑事とPTUの活躍を描く香港映画お得意のノワール物です。
監督はアクション映画の大傑作『ザ・ミッション非情の掟』(1999年)のジョニー・トー監督。
PTUとPTUとはPOLICE TACTICAL UNIT(香港警察特殊機動部隊)のことで、その任務は夜の街をパトロールし、忍び寄る犯罪から街の安全を守ることらしいです。
マフィアのチンピラに拳銃を奪われたサァが来月昇進が控えていることを知り、同僚の警官のため規則を曲げ一晩だけ拳銃を探すサイモン・ヤム演じるホー隊長!!かっこいい(←かなり怖いけど)。
ホー隊長のやり方、かなりヤリすぎだけど。特にゲーセンのくだり「お前イタズラ描きしてるのか?消せ」とか、情報を得るためぜんそくの男に声をかけるくだりね。「お前喘息だったよな」とか。でも、あんなに治安が悪いんじゃしょうがないのかな??
ただでさえサイモン・ヤムって見た目が怖いのに、今回はPTUの制服着て暴れまくり!サイモン・ヤムって笑ってても怖いもんね。
それにしても90分弱の長さで良くまとめてます!拳銃をなくしたサァ、サァに協力するPTUのホー、事件を追う特捜CIDの女警部、マフィア、またそれに無関係な路上駐車の車の窓を割る事件ともう1つの事件が絡んでどんどん混沌としたストーリーが描かれてます。それがちゃんと、最後の最後に収束されていってちゃんとまとまるんだもんね!!
ハリウッドのランニングタイム120分強の映画みているような緊張感と重厚さです。ストーリー自体は、後から落ち着いて考えると、けっこう笑えるんですけどネ。それがまたスゴイんですけど。キッカケがバナナの皮だなんて!!
他にもケイタイ電話の取り違えなんて観ているときは、笑えるいのシーンだけど、よく考えると実際はありそうですしネ。それにケータイを取り違えたサァの反応なんか超リアリズムだもんネ。あれが普通の人間の反応でしょ。
ジョニー・トゥ監督ですけど、今回は、緊張感が最初から最後までマックス状態の『ヒーロー・ネバー・ダイ』(1998年)、『ザ・ミッション非情の掟』(1999年)とかとは違ってけっこう笑えます。
おかしなユーモア感覚にあふれてます。「バナナの皮」が事件のきっかけだなんて!!まぁ、そういったユーモアがまた、次から始まるシーンの緊張感をアップさせてるんだけどね。
でもいつものジョニー・トゥ監督の描いてきた作品同様、男同士の仲間意識の描き方がサイコーです!
ホー隊長がマーの部下が潜んでいるビルに懐中電灯照らして階段上っていくシーン!!サァのための個人的な行動なんでホー隊長が1人で行動していると、いつのまにか気がつくと下の階に明かりが!仲間の1人が応援に!(う~、最高!)それを見てまた仲間たちが応援に!(う~、泣ける)
でもそんな階段を登っていくシーンも延々と描いていきます。わずかランニングタイム88分の作品なのに!!で、登り終わってアジトに着いたら!!こういう演出最高です。
ジョニー・トウ監督、今回も男を描いてます。もう見るしかないです! 90点
【第54回ベルリン国際映画祭】
正式出品作品
【第23回香港電影金像奨】
最優秀監督賞
【第9回金紫荊賞】
最優秀作品賞・監督賞・脚本賞・主演男優賞・助演男優賞・助演女優賞
【第40回台湾金馬奨】
最優秀脚本賞
【第23回香港電影金像奨】
最優秀監督賞
PTU(2003年香港)
監督 ジョニー・トゥ
脚本 オー・キンイー
ヤウ・ナイホイ
出演 サイモン・ヤム、ラム・シュー
マギー・シュウ、ルビー・ウォン、エディ・コー
■ストーリー■
2000年9月14日夜の香港、組織犯罪課の刑事サァは食事をとるため立寄った鍋屋でマフィアのボス「ハゲ」の息子マーと一緒になるが、座るテーブルをめぐってマーの一味ともめごとを起こしてしまう。外で待ち伏せしていたマーの部下を追いかけるが,裏道に落ちていたバナナの皮にすべって気絶してしまう。サァは気絶している間にマーの部下に袋だたきにされ拳銃を奪われてしまう。偶然サァを発見したPTUのホー隊長の隊はサァのため拳銃を探すことになる。そんな時、マーは敵対する組織の殺し屋に殺されてしまう。
事件はマーの父親の「ハゲ」、「ハゲ」と敵対するマフィアのボス「ギョロメ」、マーの事件を追うCIDの女警部を巻き込み混沌としていくのだった。
■感想■
拳銃を盗まれた刑事とPTUの活躍を描く香港映画お得意のノワール物です。
監督はアクション映画の大傑作『ザ・ミッション非情の掟』(1999年)のジョニー・トー監督。
PTUとPTUとはPOLICE TACTICAL UNIT(香港警察特殊機動部隊)のことで、その任務は夜の街をパトロールし、忍び寄る犯罪から街の安全を守ることらしいです。
マフィアのチンピラに拳銃を奪われたサァが来月昇進が控えていることを知り、同僚の警官のため規則を曲げ一晩だけ拳銃を探すサイモン・ヤム演じるホー隊長!!かっこいい(←かなり怖いけど)。
ホー隊長のやり方、かなりヤリすぎだけど。特にゲーセンのくだり「お前イタズラ描きしてるのか?消せ」とか、情報を得るためぜんそくの男に声をかけるくだりね。「お前喘息だったよな」とか。でも、あんなに治安が悪いんじゃしょうがないのかな??
ただでさえサイモン・ヤムって見た目が怖いのに、今回はPTUの制服着て暴れまくり!サイモン・ヤムって笑ってても怖いもんね。
それにしても90分弱の長さで良くまとめてます!拳銃をなくしたサァ、サァに協力するPTUのホー、事件を追う特捜CIDの女警部、マフィア、またそれに無関係な路上駐車の車の窓を割る事件ともう1つの事件が絡んでどんどん混沌としたストーリーが描かれてます。それがちゃんと、最後の最後に収束されていってちゃんとまとまるんだもんね!!
ハリウッドのランニングタイム120分強の映画みているような緊張感と重厚さです。ストーリー自体は、後から落ち着いて考えると、けっこう笑えるんですけどネ。それがまたスゴイんですけど。キッカケがバナナの皮だなんて!!
他にもケイタイ電話の取り違えなんて観ているときは、笑えるいのシーンだけど、よく考えると実際はありそうですしネ。それにケータイを取り違えたサァの反応なんか超リアリズムだもんネ。あれが普通の人間の反応でしょ。
ジョニー・トゥ監督ですけど、今回は、緊張感が最初から最後までマックス状態の『ヒーロー・ネバー・ダイ』(1998年)、『ザ・ミッション非情の掟』(1999年)とかとは違ってけっこう笑えます。
おかしなユーモア感覚にあふれてます。「バナナの皮」が事件のきっかけだなんて!!まぁ、そういったユーモアがまた、次から始まるシーンの緊張感をアップさせてるんだけどね。
でもいつものジョニー・トゥ監督の描いてきた作品同様、男同士の仲間意識の描き方がサイコーです!
ホー隊長がマーの部下が潜んでいるビルに懐中電灯照らして階段上っていくシーン!!サァのための個人的な行動なんでホー隊長が1人で行動していると、いつのまにか気がつくと下の階に明かりが!仲間の1人が応援に!(う~、最高!)それを見てまた仲間たちが応援に!(う~、泣ける)
でもそんな階段を登っていくシーンも延々と描いていきます。わずかランニングタイム88分の作品なのに!!で、登り終わってアジトに着いたら!!こういう演出最高です。
ジョニー・トウ監督、今回も男を描いてます。もう見るしかないです! 90点
【第54回ベルリン国際映画祭】
正式出品作品
【第23回香港電影金像奨】
最優秀監督賞
【第9回金紫荊賞】
最優秀作品賞・監督賞・脚本賞・主演男優賞・助演男優賞・助演女優賞
【第40回台湾金馬奨】
最優秀脚本賞
【第23回香港電影金像奨】
最優秀監督賞
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