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『ニューオーリンズ・トライアル』傑作法廷サスペンス

2005-10-14 23:52:31 | ミステリー
ニューオーリンズ・トライアル
RUNAWAY JURY(2003年アメリカ)
 監督    ゲイリー・フレダー
 脚本    ブライアン・コッペルマン
        デヴィッド・レヴィーン
        マシュー・チャップマン
        リック・クリーヴランド
 原作    ジョン・グリシャム
 出演    ジョン・キューザック、ジーン・ハックマン
        ダスティン・ホフマン、レイチェル・ワイズ
        ブルース・デイビソン、ブルース・マッギル
        ジェレミー・ピヴェン

 ■ストーリー■
 ニューオーリンズの証券会社で会社を首になった男が銃を乱射、11名の者の命が奪われた。事件後犯人は自殺するが、犠牲者の1人の未亡人が銃器メーカーを訴えた。ベテラン弁護士ローアのもと、犯人が使用した銃のメーカー、ヴィックスバーグを相手に裁判をを起こすのだった。そして、2年後、裁判のためヴィックスバーグ社は伝説の陪審コンサルタント、フィッチを雇い入れ裁判に勝とうとする。しかし、陪審員の中には今回の裁判で一儲けしようとするゲーム屋で勤めるニック・イースターがいた。

 ■感想■
 ジョン・グリシャム「陪審評決」(新潮文庫)の映画化です。
 法廷サスペンスの巨匠の原作をうまくエンターテイメントに仕上げてます。
 
 原作では“タバコ”がテーマらしいですけど、映画では、画的なものを考えてか“銃”がテーマになってます。
 日本では、こういう作品の映画化はムリでしょうね。
 アッチの業界に気を使い!コッチの業界にも気を使い!ソッチの業界に気を使い!
 で、誰も悪者にしないで、ぬるま湯的な作品になっちゃいますもんね!
 もし、日本が銃が買える国だったら、「銃器製造メーカーからクレームがつくから…」とか言って製作しないでしょうね。
 こういうサスペンス映画が好きな人が観ても、十二分に面白い作品になっています!
 陪審員制度も、時代は変わりました。かつて『十二人の怒れる男』(1957年)の時代は、陪審員の話し合いや討論で判決が決まりましたけど、今は陪審員選びの段階で判決が決まるとばかりに、陪審コンサルタントが暗躍します。

 監督はジェームス・パターソンのベストセラーの映画化『コレクター』(1997年)、フィリップ・K・ディックの短編の映画化『クローン』(2001年)、アンドリュー・クラヴァン原作のスリラー『サウンド・オブ・サイレンス』(2001年)のゲイリー・フレダー。
 小説の映画化が好きなのかなぁ??今作では製作もしてるのでけっこう思い入れがあるんでしょう。『コレクター』のときは、どうも今一で、つまらなかったですけど、今回はスゴク面白い作品になっています!
 出演はニックに『コン・エアー』(1997年)、『ポイント・ブランク』(1997年)のジョン・キューザック。
 やり手の陪審コンサルタント、フィッチに『クイック&デッド』(1995年)、『目撃』(1997年)のジーン・ハックマン。今回もイヤらしい役を堂々の風格で演じてます。
 弁護士ウエンドル・ローアにダスティン・ホフマン。
 今作は、ジーン・ハックマンとダスティン・ホフマンの共演でも話題になりました。2人はプライベートでは、仲が良いらしいですね~。もうてっきり共演作があると思ってましたけど、無かったんですね。
 謎の女マーリーに『ハムナプトラ』シリーズ、『コンスタンティン』(2005年)のレイチェル・ワイズ。
 銃器メーカーの弁護士で『ウイラード』(1971年)のブルース・デイビソン。ブルース・デイビソンも、“『ウィラード』のブルース・デイビソン”って、ずっと言われちゃうんでしょうね。

 今作は、弁護士と検察側の戦いをじっくり描いた法廷物を期待すると、ちょっと期待はずれかもしれないです。今作は、あくまでも陪審員の中にいるジョン・キューザックと仲間のレイチェル・ワイズの行動と陪審コンサルタントのジーン・ハックマンと弁護士ダスティン・ホフマンの戦いがメインになります。法廷物ではありますけど、法廷外の戦いがメインになっています!  70点

ニューオーリンズ・トライアル/陪審評決 プレミアム・エディション [DVD]
ジョン・グリシャム,ブライアン・コペルマン,リック・クリーブランド,マシュー・チャップマン
ジェネオン エンタテインメント
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