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『マイアミ・バイス』TVシリーズ映画化

2007-01-29 23:36:16 | アクション
マイアミ・バイス
MIAMI VICE(2006年アメリカ)
 監督 マイケル・マン
 出演 コリン・ファレル、ジェイミー・フォックス、コン・リー、ナオミ・ハリス、ジョン・オーティス

 ■ストーリー■
 マイアミ警察の特捜課の刑事ソニー・クロケットとリカルド・タブスの元に、FBIに身柄を預けておいた情報屋から緊急の連絡が入る。その様子から緊急事態が起きたことを知った2人だが、情報屋の家族も殺され、情報屋も死んでしまうのだった。情報屋が関わっていたFBIとATF(アルコール・タバコ・火器・爆発物取締局)と税関の合同捜査を行っていた捜査を引継ぎ、運び屋として麻薬組織に潜入するのだった。

 ■感想■
 80年代中盤に全米で大ヒットしたアクションTVシリーズ「マイアミ・バイス」の映画化作品。
 なんでもかんでも、自国、他国を含めてリメイクするか、コミックの映画化か、TVシリーズの映画化ばかりしてるハリウッドですけど、これはTVシリーズの映画化です。もともと銃撃戦の多い作品だったので、すごい銃撃戦のある作品なんだろうなぁ。とか思って観てたんですけど、なんかランニングタイムが132分もあるせいか、コリン・ファレルとコン・リーのラブシーンとイチャイチャしてる恋愛ドラマ的な印象ばかり残ってます。
 
 最近のハリウッドの作品は、長い作品が多いでうから、別に132分って言っても全然驚かないですけど。やっぱり長すぎ!あと20~30分はカットした方が良いですよ!いくらなんでも132分は長すぎです!こういう刑事アクションだったら、せめて110分くらいにしてくれないと!
 実質、本編は120分強ですけど、それにしても長い!長い!内容が濃くて120分超えなら、しょうがないですけど、この作品の内容で120分超えはダメです!香港映画だったら、同じくらいの内容で90分にしちゃうのに!
 そんなに、ランニングタイムが長いくせに、バイスの1人、女性刑事トルーディが捕らえられたときには、すぐに居場所がわかっちゃうんだもんね。
 
 「おいおい、もうわかっちゃったのーッ??」

 映画的に、最も盛り上がるであろうシーンなのに、この簡単さ!コリン・ファレルとコン・リーの恋愛モードシーンはたっぷり描いてるのに、こういうところは簡単に描写しちゃうなんて、映画を盛り上げようって気がないの??って思っちゃいます!

 まぁ、それでも、同じTVシリーズのリメイクの映画化でも、刑事アクションTVシリーズを、全然違う印象のコメディチックにリメイクした『スタスキー&ハッチ』(04年)よりかは、同じ刑事アクションにしただけ、はるかに良いですけどね。
 噂にあった、TVシリーズ「600万ドルの男」のリメイクはどうなったんでしょう??ジム・キャリーが出演なんて話もあったんで、これもコメディにしてリメイクなんでしょうね。

 あと、今作は、夜が舞台になっていることが多いせいか、画面が暗いです!夜のシーンが多いのはしょうがないとして、もう少し画面を明るくしてもらわないと、良く見えないです!
 肝心のクライマックスの銃撃戦も、良く見えないですよ!実際の銃撃戦なんて、あんな感じなんでしょうけど、いかにも映画的でないです。すごく迫力ある銃撃戦なのにもったいない!!映画は“リアル”なら良いってもんじゃないですからね。

 キャラクター的には、コリン・ファレルとジェイミー・フォックスの上司、頼りがいがあるなぁ!普通、刑事アクション物の映画だと、小心者のイヤな上司が多いですけど、すごく良い上司です!良い上司すぎて、ちょっと拍子抜けしちゃうくらいです。
 クリント・イーストウッドの「ダーティハリー」シリーズといい、シルベスター・スタローンの『コブラ』(86年)といい大体、アウトロー系の刑事物の上司は、主人公に理解が無いヤツが多いのにね。
 2006年、“最も頼りになる刑事映画の上司”賞をあげちゃいます。

 もともとTVシリーズの製作総指揮をやっていたからでしょうけど、マイケル・マン監督も、いつまでもこんな風に自由に映画を撮れていいなぁ。50点
コメント (8)
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