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『ホワイトアウト』グレッグ・ルッカサスペンス劇場

2010-05-18 00:07:22 | サスペンス
ホワイトアウト
WHITEOUT(2009年アメリカ)
 監督  ドミニク・セナ
 脚本  ジョン・ホーバー
      エリック・ホーバー
      チャド・ヘイズ
 原作  グレッグ・ルッカ
      スティーヴ・リーバー
 出演  ケイト・ベッキンセール、トム・スケリット、ガブリエル・マクト
          コロンバス・ショート、アレックス・オロックリン

 ■ストーリー■
 南極の観測所アムンゼン・スコット基地に駐在する連邦保安官キャリー・ステッコは、マイアミで起きた事件のトラウマを抱えながら、事件の無い観測所で日々過ごしていた。冬が訪れ帰国する予定だったときに、他殺された死体が発見されるという事件が発生するのだった。南極で起きた最初の殺人事件だったが、帰国する便のタイムリミットが迫ってくるのだった。また、猛吹雪“ホワイトアウト”も起きていたが、第2の殺人事件が発生してしまうのだった。
 
 ■感想■
 ミステリー、冒険小説作家グレッグ・ルッカ、スティーヴ・リーバー原作のグラフィック・ノベル原作の映画化作品。
 監督は『ソードフィッシュ』(2002年)のドミニク・セナ。
 原作者グレッグ・ルッカ自ら製作総指揮にあたっています。

 原作がグレッグ・ルッカ、監督がドミニク・セナなんで、
 「軽い感じのサスペンス映画なんだろうなぁ…」
 と、思っていたら、想像以上の軽い仕上がりのサスペンス映画でした!

 南極が舞台というところは斬新な設定ですけど、あとは、ごくごくありがちな「何とかサスペンス劇場」みたいなノリの映画になっています!
 
 まぁ、日本の2時間サスペンスと比べちゃ、はるかに良くできていますけど、アメリカの1970~1980年代のTVムービーを超豪華にした感じくらいのデキです!
 
 つまらなかったら、チャンネルを変えられてしまうTVムービーの方が、少なくとも1970~1980年代のTVムービーの方が、今作より良く出来ているかも??

 事件も大した事件じゃないですしね??
 映画の冒頭で、ソビエトの輸送機でのトラブルが描かれますけど、映画的には、ヒロインのケイト・ベッキンセールのマイアミでの事件を描いた方が、よっぽどすんなりハードボイルド的な感じになるのに・・・。
 マイアミでの出来事が、ケイト・ベッキンセールのトラウマになる出来事として何度も、何度も描かれますけど、“しつこい”です!

 大体、事件の元になる輸送機の墜落事故が最初に描かれちゃうんで、ストーリーがすごく分かりやすくなって、今作って“中学生向けジュヴナイルミステリー??”って思っちゃいます。
 輸送機の事故のシーンは、ヒロインたちが地下に埋まった輸送機を発見したときに、挿入した方が良かったかも??ヒロインと国連のロバート・プライスが事故現場から何が起きたか想像して、輸送機での争いのシーンを入れた方がスンナリ観れたかもしれないですよね。
 なんか、親切すぎて、本当にTVドラマみたいです!何の驚きもない展開!!

 連続殺人鬼が出てきても、中盤で、顔が現れて正体が分かっちゃいますけど、犯人はそれまで登場してきていない人物という、ミステリー映画としては、失格的な展開!!
 最後に1ヒネリありますけど、それも、想像の範囲内で全然驚けない展開!!
 
 ヒロインがマイアミで起きた事件のトラウマを乗り切るのも、「連続殺人事件を解決したから」という単純さ。この薄っぺらさが今作の魅力といえば魅力ですけどね。
 ランニングタイム101分、実質93分くらいの作品なんで、TVの映画劇場で観るなら丁度良い感じですかね??少なくとも、同じくヒネリがありそうで、結局ヒネリのない『テイキング・ライブス』(2004年)や『ツイステッド』(2004年)よりは軽く観れる分、TVの映画劇場向きですかね??

 でも、DVDは吹替えが付いているんで、TVの映画劇場で放映しなくて良いですからね。もっと面白くてめったに放映されない映画を放映して下さい!!45点
ホワイトアウト [DVD]
ケイト・ベッキンセイル,ガブリエル・マクト,コロンバス・ショート,トム・スケリット
ワーナー・ホーム・ビデオ

 
コメント
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