『血戦 FATAL MOVE』
血戦(奪師) FATAL MOVE(2008年香港)
監督 デニス・ロー
脚本 デニス・ロー
出演 サモ・ハン
サイモン・ヤム
ウー・ジン
ティエン・ニウ
ダニー・リー
ケネス・ロー
マギー・シュー
ホイ・シュウホン
ラム・シュー
■ストーリー■
リン・ホー・ロンは、香港の組織、忠信義を率い、一大勢力を築いていた。組織の主だったメンバーは、弟のドン、用心棒ティン、ハン、経理担当の妻のソソたちだった。一方、警察のリャオ警部は、彼らを逮捕しようとしていたが、なかなか尻尾を捕らえることさえ出来ずにいた。
そんなある日、麻薬取引現場に警察が待ち伏せしており、多大なる被害を出すのだった。また、組織への資金提供者ユーが誘拐される事件が起きるのだった。身代金を用意したロンだったが、徐々に、財政的に厳しくなってくるのだった。
■感想■
サモ・ハン主演の黒社会物。
共演には、サイモン・ヤム、ウー・ジン、ダニー・リー、ホイ・シュウホン、ラム・シューと、香港映画ファンにはお馴染みの豪華な俳優たちが大勢出演しています。
最近は、香港のノワール系のアクション映画がほとんど観れなくなっていたので、今作を観たのは久々に観たような印象です。ジョニー・トー監督の作品くらいしか観れなくなっちゃいましたもんね。
観終わった瞬間に内容を忘れてしまうようなアメリカ映画や、どんな作品でもブームのように韓流の作品を公開するんだったら、香港のアクション映画を公開して欲しいですよね。もちろん、劇場でなくDVDスルーで良いですから。
久々に観た香港のノワール作品で大満足なんですが、多くの登場人物に見せ場を用意したためか、色々なエピソードを入れたためなのか、ランニングタイム112分と少し長めなのが、少し難かも??
今作の内容なら、あと10分くらい短くても良かったかもしれないですね。
あと、組織の用心棒ウー・ジンが刀を武器に暴れまくるんですが、腕を、指を、スパ!って斬るゴアシーンが多すぎ!なのに血はCGのような血!残酷なシーンを描いているのに、なぜか血はCGのようって、どういうコト??なんか、規制でもあるんでしょうかね??
ラム・シュー演じる刑事が、「家族のことを考えて、危ない仕事なんで異動願いを出しました」って言うシーンが、あるんで思わず笑っちゃいました。
ほとんどのアクション映画ファンは思ったはず!
「あ~、ラム・シューは死んじゃう役なのね!」
アクション映画ファンには、お馴染みの展開です。
結局、ラム・シュー演じる刑事は死んじゃうのに、その件には、その後は余り多くは語られす!さすが、香港映画!ハリウッドだったら、この刑事の相棒やら、上司とかが怒りに燃えて、組織に殴りこみみたいになるのに、香港映画の今作では刑事の死が、普通に描かれて淡々とした展開が待っているだけ。
ダニー・リー演じる警部も、ほとんど添え物的な感じで、あくまでもメインは黒社会のサモ・ハンの組織のメンバーたちなので、感情移入できないまま、ラストまで展開していきます。
普通はギャング映画でも、エンターテイメント作品として、少なくとも主人公くらいには感情移入しやすいようなキャラクター設定するのに、今作の登場人物たちは、残酷で、ひどい連中ばかり!それでも、最後まで飽きずに見せてしまう香港映画って、最高です。
こんなアクション映画を普通に製作しちゃう香港映画、もっともっと観たいです!! 70点
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アメイジングD.C. |
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