『CUBE2』
CUBE 2 HYPERCUBE(2002年アメリカ)
監督 アンジェイ・セクラ
脚本 ショーン・フッド
アーニー・バーバラッシュ
ローレンス・マクローリン
原作 ショーン・フッド
出演 ジェラント・ウィン・デービス
カリ・マチェット
ニール・クローン
■ストーリー■
心理療法師ケイト、経営コンサルタントのサイモン、目の不自由なの学生サーシャ、エンジニアのジェリー、ゲームデザイナーのマックスたちは、謎の立方体の部屋で目覚める。立方体の部屋の各壁に6個の扉があった。6個の扉の向うには同じような立方体の部屋が続いていた。しかし部屋の中にはトラップのある部屋があり、トラップに掛かれば即死になってしまうのだった。この扉の壁を設計したジェリーはこの部屋が4次元の立方体テセラクト(ハイパーキューブ)のものだと気付くのだった。彼等は、このキューブからの脱出を図るのだが…。
■感想■
数々のトラップが仕掛けられた謎の立方体で目覚めた男女が脱出を図るというストーリーで話題になった『CUBE』(1997年)の続篇です!
あの、傑作サスペンス『CUBE』の続篇なんで、どういう展開になるのか楽しみにしてたんですけど、見事に裏切られました!
実は、今作はずっと見逃していたんですけど、先日、TV東京の木曜洋画劇場で放映されたんでエアチェックして録画してたんですけど、そのまんま見てませんでした!
でも最近『CUBE』の前日談の『CUBE ZERO』(2004年)がビデオリリースされたんで、それを見る前に予習しておかなければということで鑑賞しました!
監督は、前作のヴィンチェンゾ・ナタリからアンジェイ・セクラへバトンタッチ!
そして、カナダ映画の前作から、なぜかアメリカ映画に!
前作は登場人物が6人で、限られた空間でのサスペンスで、最初から最後まで緊張感を持続させた傑作サスペンスでしたけど、続篇の今作はメインの登場人物が2人増えて8人になり、なおかつストーリーも少しだけ複雑になってます!
前作では、食事も睡眠もとらなければ3日と持たない!みたいな発言がちゃんとありましたけど、今作ではそういったリアリズムはどっかに行っちゃいました!
CUBEを開発したのは軍需産業の会社で、CUBEで目覚めた8人は全員、その会社に関係あるということがわかります!ストーリー性を弱冠もたせたところが、逆に前作の魅力を台無しにしてます!
前作は「謎」を謎のままにして、閉じ込められたメンバーがトラップをくぐりぬけて脱出することが出来るのか?ということに終始していたのに、続編はヘタな理由をつけて
「な~んだ、そうだったの??」
って感じになってます!
これは、もう『CUBE』の続篇っていうより、立方体に閉じ込められた男女を描いているだけで、まるっきりの別物です!
「続篇じゃなくて、ハリウッドお得意の外国(カナダ)映画 のリメイク」って言っても良いくらいの感じです!
ヒドイ!ヒドイ!あまりにも違いすぎです!
単純で、もしかすると引っかからなくて逃げられるかもみたいなトラップがあった前作から、なぜか今作のCUBEは、わけのわからないトラップどころか、重力や時間まで入り乱れた立方体になってます。
サスペンス映画じゃなくて、これじゃSF映画です!
最後もわかったような、わからないような説明不足な感じ。
軍隊がCUBEを作って何をしたいのかも意味不明だし、なぜあの8人が放り込まれたのかも不明です。まぁ、わかってるメンバーもいましたけど!
こんな続篇は観たくなかったです! 20点
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