『青い部屋の女』
LA HABITACION AZUL(2002年メキシコ)
監督 ワルテル・ドエネル
脚本 ビセンテ・レニェエロ
ワルテル・ドエネル
原作 ジョルジュ・シムノン
出演 ホアン・マヌエル・ベルナル
パトリシア・ジャカ
エレナ・アナヤ
■ストーリー■
トーニョが美しい妻アナと幼い娘マリアナを連れ、9年ぶりに故郷に戻ってきた。しかし、トーニョは、幼馴染のニコラスの美しい妻アンドレアと親密な関係になってしまう。病弱だったニコラスが突然死したことで、ニコラス殺害の容疑がトーニョに降りかかってくるのだった。
■感想■
ジョルジュ・シムノン原作のメキシコ製サスペンス映画。
ジョルジュ・シムノンといえば「メグレ警視」シリーズが有名ですね。
映画的には『仕立て屋の恋』(1989年)の原作者ですね。まぁ、小説に少しでも興味があれば「メグレ警視」でお馴染みの作家さんですね。
今作は、珍しいメキシコのミステリー映画です。
メキシコ映画としてテンポが良いのか?悪いのか?分からないですけど、今作のランニングタイム102分は、ちょっと長すぎ!!
その上、最近の映画の流行に乗ってってことも無いんでしょうけど、ストーリーの時間軸が行ったり来たりしちゃいます!
この“時間軸が行ったり来たり”って、もうやめて欲しいです!観る方が疲れちゃいますから!!それに大して、効果も出てないと思いますしね。
思わせぶりな演出ってコトかもしれませんけど、「だから何??」って感じです!
ところで、今作のストーリーですが、トーニョの弟の言ってるコトが正しいです。
「やめろ!」って言ってるのに、どんどん深みにハマっていちゃって!
あんなにキレイな奥さんがいるのに!
でも、事件の捜査を担当した刑事じゃないですけど、女のカンは鋭いのに、あの奥さん、主人公の浮気に全然きがつかなかったの??
夫の浮気に全然気が付かない!!そこが、今作、最大のミステリーです!
それにしても、今作の主人公トーニョって、
「もう、自業自得!」としか言いよう無いですね!!
って、そういったら、この映画の感想、その一言で全部終わっちゃいますね。
でも、やっぱりストーリーが、かなり薄い気が!
1960~70年代のアメリカの刑事物か弁護士物の1時間のTVシリーズの1エピソードくらいの内容です!まぁ、1歩譲って、いや、100歩譲っても、アメリカの1970年代の90分枠の実質74分くらいのTVムービーと同じくらいの内容です!
原作が、そうなのかもしれませんけど、どう考えてもミステリーとして100分以上、持たせるようなストーリーじゃないです!
顔を見ただけで犯人がわかりますよ!(←あ、ちょっと言いすぎでした。ウソです)
最後の展開にも、驚かないですしね!
ミステリーとしては基本中の基本の展開です。でも、まぁ、2002年のメキシコのミステリー系のサスペンス映画が、観れることは、すばらしいコトですけどね。
期待しないで、観る分には良いかもしれないですけどね~。 40点
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