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『マリオネット・ゲーム』ジェラルド・バトラー版“身代金”

2010-05-27 00:49:03 | サスペンス
マリオネット・ゲーム
BUTTERFLY ON A WHEEL(2007年カナダ、イギリス) 
 監督   マイク・バーカー 
 脚本   ウィリアム・モリッシー 
 出演   ピアース・ブロスナン、ジェラルド・バトラー、マリア・ベロ
       クローデット・ミンク、エマ・カーワンディ  

 ■ストーリー■  
 ニール・ランドールは妻のアビー、娘のソフィーと3人で幸せな家庭を築くビジネスマン。ある日、妻アビーと出かけるためベビーシッターを雇い車を出すが、その後、後部座席から謎の男が現れ拳銃を向けるのだった。その男はベビーシッターとグルとなって娘のソフィーを人質にとり金を要求してくるのだった。 銀行でおろした預金を手に入れた、その男は、金に火をつけ、銀行でおろした預金すべてを川に捨ててしまうのだった!
 そして、その後も、次々とワケの分からない指示を出し、ニールとアビーを翻弄していくのだった。  

 □■□ネタバレあり!□■□


 ■感想■  
 出演のピアース・ブロスナンが製作したスリラー映画。 
 娘を人質に取られた夫婦が、謎の男の指示に従わざるを得なくなる恐怖を描いています。 

 ピアース・ブロスナン、ジェラルド・バトラー、マリア・ベロという豪華キャスティングの作品ですけど、テーマが地味なためか日本では劇場未公開になっています。 
 他にも未公開の理由は、ハリウッド製でなく、イギリス、カナダ製っていうのもあるかもしれないですけどね。  
 
 でも、劇場未公開の作品としては、豪華な出演者たちと、ランニングタイム95分と短めのもエンターテイメント作品としてはちょうど良い長さもあり、楽しく観れる作品になっています!!
 短いランニングタイムですけど“EUROPEAN FILM MARKET”では98分版だったようなんで、どこが違うのか観てみたい気もしまうけどね。  
 
 でも、やっぱり地味ですよね~!!
 地味!地味!地味!
 
 でも、この作品が、本当に楽しめないのは、映画が始まって20分弱でネタが割れちゃうから!!
 銀行に身代金をおろしに行ったニールが、物陰に隠れて、携帯電話で警察を呼ぼうとしているのを、奥さんのマリア・ベロが止めるシーンでネタが割れちゃいます!!
 このシーンは、いかにも不自然すぎ!!
 
 また、銀行でおろした全財産を車の後部座席で燃やすシーンも、映さないところも、ネタ割れ!!

 ダメ!ダメ!

 もう、前半から、ネタがある程度、想像できましたけど、まさに、その通りの展開になってしまったんで、ちょっとマイナスです!
 上司の家のネタは、わかりませんでしたけど、そこだけ、ちょこっとビックリしましたけど、そこだけで、あとは、想像の域を出ない感じでした!
 でも、延々と、延々と引っ張っといて、このラストの脱力感は、なかなかのもの!!
 こういうラストはけっこう好きですよ!!

 邦画を上映するなら、こういう作品こそ劇場公開して欲しいですけど、絶対に劇場公開した方が良いのか??って聞かれたら、それほどでも無いかも。
 
 でも、でも、サスペンス映画やミステリー映画をあまり観たコトない映画ファンだったら、けっこう驚けるはず。日本版タイトルの「マリオネット・ゲーム」っていうタイトルもけっこう良いですしね!!
 少なくとも、中学生向けみたいな、ユルユルなミステリー性のカケラも感じさせない『ダ・ヴィンチ・コード』(2006年)や『天使と悪魔』(2009年)よりかは、ミステリー的には、1000000000倍面白く観れます! 40点

 <声の出演>
 ピアース・ブロスナン(トム)  横島 亘 
 ジェラルド・バトラー(ニール) 宮本 充 
 マリア・ベロ(アビー)      安藤 麻吹  
マリオネット・ゲーム <特別編> [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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