『ケープタウン』
ZULU(2013年フランス、南アフリカ共和国)
監督 ジェローム・サル
脚本 ジュリアン・ラブノー
ジェローム・サル
原作 キャリル・フェリー
出演 オーランド・ブルーム
フォレスト・ウィティカー
コンラッド・ケンプ
ジョエル・カイエンベ
■ストーリー■
南アフリカのケープタウン、元人気ラグビー選手の娘ニコールが植物園で死体が発見される。強行犯撲滅課のズールー族の警部アリは、上司からあまり良く思われていない白人刑事ブライアンと、ダンとチームを組み捜査を開始するのだった。ニコールがいたと思われる浜辺で聞き込みを始める彼らに、突然ギャングが襲ってくるのだった。
■感想■
ケープタウンを舞台にした犯罪アクション。
主人公は、幼いころに父親を殺され、また犬に急所を噛まれ性的に不能な警部アリと、妻と別れ酒びたりで子どもにも愛想をつかれているブライアン。もう1人チームに刑事ダンがいるんですが、早々と退場!
あまりに突然のギャングの暴れ具合に、観ている自分はかなりショック!
『ロボコップ』(2014年)でも、警官殺しは一生追われるからと悪人が躊躇してましたが、南アフリカ共和国では、そんなコトないみたいです!
相手が警官だろうが、容赦ない!!
あまりの出来事に、「南アフリカ共和国では命が安い」と思っちゃいました。
とにかく、ゴア描写がすごいです。被害者の描写とかも容赦ないです。
現実的と言えば現実的ですが、軽い気持ちで刑事物を観るつもりだと、死体の描写や、救いのない展開に暗い気持ちに。
アクションシーン自体は多くないですが、どのシーンも、最近のフランスのアクション映画っぽく、とてつもなく暴力的です!
ストーリーも暗く、フォレスト・ウィテカー演じる警部アリのキャラクターの設定も暗く、最後も救いがないので、観終わったときには、どんよりした気分に。
現実的なストーリーで進んでいくのに、事件の発端ともいえる麻薬に含まれる新しい成分の正体が、兵器会社が開発していた化学兵器がもとになっっているという急展開。どう驚けばいいのか分からない。
ハードなアクション!暗いストーリー!
1回観ればおなか一杯に。
何回も観たいとは思わない作品です。
アパルトヘイト時代に、黒人にひどいコトをしてきた人種差別主義者の警察署長とも、普通に仕事をしているアリですが、ラスト、あることをきっかけに復讐の鬼に!
今まで、復讐とは無縁の「相手を赦す」ことで生きてきたようなアリですが、最後にスイッチが入っちゃいます!!まぁ、当然、復讐スイッチが入っちゃうような出来事が起こるんですが。
ハードな刑事もの好きな映画ファンは必見。 60点
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