閉業のお知らせ
質店は2021年8月に閉店いたしました。
昭和21年9月創業で75年間にわたりご愛顧賜りありがとうございました。
秋の花ななぜか紫色が多いような気がする。
リンドウ、トルコキキョウ、萩にも白とふじ色ありますね。
そしてお坊さんの位の高い人がお召しになるのは、紫。
紫水晶のアメジストは、
「ア・メシスト」というギリシャ語で酔わないということから
キリスト教の聖職者が身につけるようになったとも聞きました。
酒に酔わない→人生に酔わず客観的にみれる
紫には「神秘、気品、優雅」といったイメージもありますが、
なぜに紫は高貴な色とみなされるようになったのでしょう?
聖徳太子の「冠位十二階」徳・仁・礼・信・義・智
大小にわけて12階とし、それぞれにあう冠をさずける。
位階の違いは徳の紫以下、青・赤・黄・白・黒の色であらわし、
大小の冠の違いは色の濃淡で表現され、身分の差がひと目でわかったそうです。
当時、布を紫に染めるには高価な紫草の根(紫根)が大量に必要で、特に濃い紫をつくるには大変な労力と時間がかかったことも、ステータスの高さと無縁ではなかったのでしょう。
一方古代ギリシャ・ローマ時代にはロイヤルパープル・帝王紫と呼ばれ、やはり紫は高貴な人だけが着る色でした。
紀元前1600年頃の地中海沿岸には、
アクキガイ科の貝にあるパープル腺から出る分泌液を使って紫に染めたそうです。たった1グラムの紫の原料をとるために2000もの貝を必要としたらしい。
紫の染色は難しかったのですね。
現在、染色の技術はすすんだことでしょうが、
デジカメで撮影した画像では、バッグや衣服の紫の色がうまくでにくくていつも苦労しています。