1996年12月上賀茂神社と下鴨神社、そしてその境内全域は揃って世界遺産に登録されました。
今まで訪れた他の神社とは、いろんな点でずいぶん変わってるように思いました。
遠くてなかなか行けない方も多いでしょうから、
パワースポットとしても有名な下鴨神社をご紹介します。
下鴨神社は、出町柳駅から高野川を渡ってすぐの交通至便なところにあります。
こんな町中にと思う場所に原生林が今も残る糺(ただす)の森が広がり、その奥に鎮座しています。
糺の森は東京ドームの3個分もあるそうで、西側は葵祭りの流鏑馬でよくTVで写ります。
糺の森の語源は「直澄(ただす)」ともいわれ、古代から清水の湧く場所、鴨川の水源地として信仰を集めていました。
京都市内は、縄文時代大きな湖だったそうです。
今でも地底には大きな水がめがあり、清水が湧き出す穴はパワースポットとなるのだそうです。
京都洛東の清水寺には、三本の源泉が集まって流れるので有名な音羽の滝があります。
下鴨神社には、湧き水からできた御手洗池(みたらしいけ)があります。
御手洗舟形石
君が代に歌われた「さざれ石」
楼門前の相生社には、2本の木が合体していて縁結びのパワースポット、
多くの若い男女が列をなしてお祈りしていました。
糺の森南端に河合社という摂社があります。
方丈記で有名な鴨長明が住んだ方丈の復元建築が現在河合神社境内に展示されています。
鴨長明は河合神社の神官の家系に生まれたが、重職に就くことができず世を嘆いて「方丈記」を書いたんだそうです。
御祭神が玉依姫命(たまよりひめのみこと)で女性の守り神
それで美麗祈願の鏡絵馬があるんですね。
鴨川と賀茂川、下鴨と上賀茂、なぜに使い分けてるんでしょうね。
下鴨神社は通称で、正式名称が賀茂御祖(かもみおや)神社となったのは明治以降。
上賀茂神社(賀茂別雷神社)と合わせて賀茂大社ともいいます。
上下賀茂神社に分かれたのは奈良時代らしいが、どちらが元社とするかも判然としないそうです。
それ以前は「賀茂皇大神宮」と称せられた皇城鎮護の神で、正一位の国内随一の地位が与えられていました。
江戸末期までは、「神と言えば、大物主(三輪社)、祭りと言えば葵祭り(賀茂社)」と言われていたそうだ。
こういった歴史からも世界遺産と認定されたんだろうなと改めて思いました。