中国と北朝鮮の国境上にある白頭山(中国名・長白山)は朝鮮半島の最高峰です。
韓国各紙が昨日、早ければ4、5年以内に噴火するとの予測を報じました。
白頭山は約100年に1度噴火を繰り返しており、前回の噴火は1903年。
2002年以降、地震の回数がそれまでの約10倍に増えているほか、頂上付近が少しずつ隆起し、カルデラ湖や付近の林から火山ガスが噴出し続けているそうだ。
噴火した場合、火山灰が日本にも到達するとみられ、
今年4月のアイスランドの火山噴火の際よりも甚大な航空便への影響が予想されるという。
アイスランドはずぅ~っと遠い国で、普段の暮らしではそれほど危機感感じませんが、朝鮮半島となるとね。
地質学の研究によると、白頭山は10世紀に歴史的な大噴火をしたことが判っています。
大噴火を起こしたときの噴火マグニチュードは7.4。
過去2000年間ではインドネシア・タンボラ火山の1815年噴火(M7.1)をしのいで世界最大級です。
白頭山とほぼ同じ緯度にある日本の青森県から北海道にかけ、当時の地層に見られる火山灰層から、白頭山の火山灰に多く含まれるアルカリ長石が多く検出されています。
火山灰は日本の北海道から東北地方まで到達したのです。
『興福寺年代記』に「天慶九年十月七日夜白灰散如雪」とあり、
946年11月3日に白い火山灰が降ったと書かれています。
興福寺の歴史ですからたぶん奈良でしょう。
奈良付近に灰を降らすのは九州の火山でもありえますが、
白灰はアルカリ流紋岩である白頭山の火山灰とも考えられるそうだ。
白頭山噴火で調べていて、カルデラ破局噴火という言葉を知りました。
阿蘇山なんかもカルデラで噴火の跡です。
カルデラとは、地下のマグマが一気に噴出したため地表に大きな穴があく現象をいいます。
カルデラ破局噴火は巨大規模の災害で、文明が壊滅的な打撃を受けて消滅するほどなんだそうです。
検索すればいっぱいでてきて驚きます。
現代都市を脅かすカルデラ破局噴火のリスク評価