事務所裏庭に白い花をつけるつつじの木があります。
今年も見事に満開の花をつけていました。
あれから2け月ほどが過ぎて、つつじは丸裸になってしまいました。
毛虫が大量発生、そしてよく見ると尺取虫までいます。
枝のように立派に擬態してました。
かなり大きくて、これが成虫したらどんな大きなシャクガになるのでしょう。
夏の季語である尺取虫、見事につつじの新芽を食い荒らしていました。
尺取虫に食い荒らされると、来年の花は期待できないそうだ。
と知ると、無性に尺取虫にムカついてきた。
この尺取虫を捕ってくれる狩人蜂がいました。
ジガバチといって、色は黒くてお腹のあたりが細くなり赤い蜂です。
そういえば見たことあるような。
このジガバチ、
生物図鑑では次のように説明されています。
「平地にも山地にも棲息し、人家の近くでも見られる。
成虫は花の蜜などを食べる。幼虫は肉食性で、シャクガ類の幼虫(いわゆる尺取虫)やヤガ類の幼虫(いわゆる夜盗虫)を食べる。
メスの成虫は幼虫のために巣穴を掘り、尺取虫や夜盗虫を狩って巣穴に入れ、卵を産みつけて巣穴を塞ぐ。
メスは尺取虫や夜盗虫を殺さず麻痺させる毒を持っている。
人には無害」
ジガバチを「似我蜂」と漢字で書くのは、
穴に潜るときの羽根音が「ジガジガ」と聞こえる。
尺取り虫を埋めてからしばらくすると、その穴からジガバチが出てくる。
昔の人が「我に似ろ」と言いながら虫を埋めていると解釈したからとも言われているそうです。
ちなみに尺取虫を英語に訳すと
a measuring worm; an inchworm; a looper (caterpillar)
すでに日本では長さを測る単位に尺という言葉は普通には使いません。
この虫の名前で残されていくのでしょうか。