<金曜は本の紹介>
「一生モノの人脈術(鎌田浩毅)」の購入はコチラ
この本は、自分の夢を実現させるためには人脈が必要なことから、その人脈をつくる方法、人脈を続ける技術、人脈を固める方法、人脈を広げる戦略、一生モノの人脈について、分かりやすく具体的に説明しているものです。
特に以下はナルホドと思いました。
・人脈とは人を助けることによって初めて得られるもの
・自分の問題を解決するのではなく、相手の問題を解決すること
・重要な相手であれば、会ってからすぐにメールを送ること
・身の回りの人をまず大事にすべき。人脈は内部から固めていくもの
・社内に3人、社外に3人に師匠を持つこと
・人に素直、状況に素直になることが大事
・時間的・空間的に広く長い視野を持つことが大事。自然そのものに触れることが大切
・無名時代に自分をサポートしてくれた人は本物の人脈
・貴重な忠告をしてくれる人は得難い存在
また、巻末には一生モノの人脈づくりにおすすめの小説・映画作品もありますので、自分もぜひこれらを読んだり観たりしたいと思います。
とてもオススメな本です!
以下はこの本のポイント等です。
・初対面の際には別にファッションでなくても、「ネタ」は何でもかまわないのです。自分が得意な分野で、雰囲気が明るくなるような話題を選んでみましょう。もし、どうしても自分でネタが用意できなかったというときに、会話の糸口をたぐり寄せる方法があります。それは、相手をほめることです。相手の服装や持ち物を瞬時に見て、「その時計、素敵ですね!」などと話しかけるのです。メガネでも靴でも携帯電話でもかまいませんし、「そのペンはとても書きやすそうですね」という一言でも大丈夫です。
・人脈とは、人を助けることによって初めて得られるものです。他の人たちへの長い貢献の期間を経て、ようやく何らかのチャンスの兆しが見えてくるものです。逆に、誰かに助けてもらおうと期待しながら人に近づいていくのは、あまりに虫が良すぎます。
・相手に対して何かお手伝いできることはないかを問う。そこからすべての人脈の扉が開くのです。相手がどんなことに困っているのかを知り、自分が取りうる行動の中から最善の解決方法を提案する。その一連の流れを、常にイメージしてみましょう。ポイントは、自分の問題を解決するのではなく、「相手の問題」を解決することです。この根本思想が定着すると、相手に対して自分をアピールする(=話す)よりも、「聴く」ことのほうが、はるかに重要であることに気づきます。
・仮に講演者が別の人と話していても、自分の質問や提案に絶対の自信があれば、確実に切り込むことができます。話している二人の会話がとぎれたタイミングを見計らって、こちらの用意してきた質問を繰り出すのです。的確な質問には、かならず講演者も振り向いてくれます。どんなに自分より地位の高い人物であっても、鋭い質問をすれば、確実に耳を傾けてくれるのです。
・別れの際に、意気投合した相手に「今度お食事でもご一緒しましょう」と言うことがよくあります。しかし実際には、「今度の食事」が実現することは稀、というより皆無に近いものです。人間関係において「また、今度」は、往々にして「もう、ない」と同義なのです。まず、自分から「こんど食事でも・・・・・」を連発するのはやめましょう。実行しない口約束を続けていると、遠からず信用を失うのは必至です。
・特に重要な相手であれば、会ってからすぐにメールを送っておきましょう。家へ帰って寝る前に、メールを1本送ってしまうのです。そこには「このたびは、お忙しいところをお会いいただき、ありがとうございました」と、一言でも、お礼の言葉を伝えておきます。お礼に加えて、一緒にいただいた食べ物やお酒の感想を書くのも良いでしょう。先方にしてみれば、受け取ったメールに対してそのまま返信すればよく、こちらのアドレスを入力する手間が省けます。ちょっとした気遣いともいえる行為です。
・手みやげに迷ったら、誰もが知っている「定番」の品物を購入するのが良いのです。定番のおみやげは、みんなが買っているからこそ、定番の地位を不動のものにしているのです。
・おみやげは、直接本人に手渡すばかりとも限りません。人と仕事をするときには、仕事相手だけではなく、その背後に別の担当者がいたり、チームを組んでいるケースもあります。そこまできちんとフォローしてこその「人脈術」です。そうなると、手土産は一つだけでなく、3つ必要になる場合もあるでしょう。また、親しく付き合っている相手には、その家族へのプレゼントが効果的であったりもします。
・身の回りの人と円滑な人間関係を構築できないのに、どうして外部に人脈をつくることができるのでしょうか。何の蓄積もなく、やみくもに外へ人間関係を模索したところで、「理想の人」にめぐり会おうというのは、もともと無理な相談です。人脈はアウトソーシングの一種ではありません。最初から外部に求めるものではなく、「内部から固めていくもの」です。まず、心を砕くべきは隣の机に座っている人との良好な関係なのです。
・ここで、人を紹介するときのスマートな方法をお教えましょう。私は自分の「名刺」を使うのです。名刺に紹介したい人のことを一筆書いて、それを持たせてあげるのです。
・社内に3人の師匠を持つことをおすすめします。3人は年齢、キャリアを異にする人物であるのが望ましいでしょう。一人はメンター(優れた指導者)としての師匠、一人は少し上の先輩クラスの師匠、もう一人は同期レベルの師匠です。
・皆さんもまず「人に素直」「状況に素直」になっていただきたいと思います。そこから、誰が自分の大事なパートナーであり、誰に対して礼を尽くす必要があるのかが明確になるでしょう。
・皆さんも何か思い通りにならないことがあったとき、あてもなく海を見たり、空を見上げたりすることがあるでしょう。そうやって大きなものを眺めていると、気が楽になったり、何とかなりそうな気がしてくるものです。あの感覚を思い出してください。時間的空間的に広く長く視野を持っていると、日常的に起こる問題がいかに瑣末であるかが容易に理解できます。ですから科学者としては、ぜひとも皆さんにはもっと自然そのものに触れていただきたいと願っています。大自然に直接触れるのもよし、科学者が書いた本を手に取ってみるもよしなのです。
・内に基盤を固めたら、次は満を持して外に目を向ける番です。今度は会社の外に「3人の先生」をつくるのです。外部の人脈は、自分とは異なる仕事をしている人とのつながりです。それゆえ、相手の年齢にかかわらず、あらゆる人が「先生」の資格を有しています。自分より年若く、なおかつ異業種で活躍している後輩を、「一人目の先生」として選んでみてはいかがでしょうか。外部の先生の二人目は、自分と同年代の人物に求めてみましょう。異業種で活躍する同年代の人には、まず時代を共有してきたという連帯感があります。また、自分と同じような苦労を重ねているために、苦労を分かち合える存在としての利点もあります。そして、3人目の先生は、自分よりずっと年長の人物から選びます。
・「私を使ってください」-これは、人脈を確かなものにするためのキーフレーズの一つです。まずは先に述べた社内の「3人の先生」に対して、「どんどん私を使ってください」と申し出てみましょう。雑用でも何でもやります、というスタンスが望ましいと思います。
・人が困っているときには、できる限り助けてあげましょう。気持ちよく進んで協力することが、人脈を強固なものにするカギとなるのです。
・自分の情報をせっせと開示しても、みんなが振り向いてくれるとは限りません。せいぜい、100人に一人、また1000人に一人引っかかってくれたら御の字といったところでしょう。あせりは禁物です。「こんなに頑張っているのに、ぜんぜん分かってもらえない」などと嘆いたり、途中で投げ出したりしないでくだあい。まずは「準備」ができていれば良しとしましょう。自分の情報を開示するにあたって、現在の仕事を改めて把握し直し、将来に向けての長期方針を明らかにする。その一連の作業こそが大切なのです。反応がすぐに表れない状況は、霧の中を手探りで歩いているような心持かもしれません。しかし、地味でもかまわないので、とにかく続けてみるのです。いつしか一人にでも振り向いてもらえればよいのです。
・中途半端な付き合いをやめるにあたって大事なことがあります。いったん人と会う約束を交わしたならば、徹底的に時間を取っておくことです。たとえば1時間の面会を予定している場合、1時間半から場合によっては2時間は予定を空けておくのがのぞましいでしょう。スタートが遅れたとき、あるいは延長したときに備えて、前もって余裕を持っておくのです。こうしておけば、多少時間が変更になっても十分な話ができるため、打ち合わせの質を確保できます。
・無名時代に自分をサポートしてくれた人は、本物の「人脈」です。
・社会貢献のための人脈を考えるとき、「人材を発掘する」という考え方が、重要なポイントとなります。人は一人で働いているのではありません。自分ととともに働き、またサポートしてくれる人がいなければ、良い仕事は成就しません。そのためには、人を発掘して育てるということがとても大切になるのです。こうした後進育成の一環として、私自身は今後「コーディネーター」として活動しようと考えています。
・いくら世の中を変えたいと思っても、一人の人間の力には限界があります。しかし、仲間をつくって思いを託すことで、志は大きな達成へと近づきます。周囲に埋もれている才能を世に出すことで、自分の志は全うされるでしょう。
・人脈においても、貴重な忠告をしてくれる人は、得難い存在にほかなりません。四六時中耳あたりの良い言葉だけを聞いていたのでは、人は進歩しません。みすみす成長のチャンスを逸するばかりか、はたと気が付けば、初期の志とは正反対のコースを歩んでいることにもなりかねないからです。
<目次>
はじめに
序章 人脈術とは人生における「ライブ」である
夢を実現するためには人脈が必要
夢は自分だけのものではない
ステップアップの先に社会貢献が見えてくる
出世は人生のゴールではない
人間関係を続けるための3つのポイント
第1章 初対面は最大のチャンス
1 今日の結果が明日出ないのが人脈づくり
2 名刺はあくまで「入り口」にすぎない
3 ネタを仕込んでなごやかな雰囲気をつくる
4 「CAN I HELP YOU?」が人脈の扉を開く
5 人と会う前にやっておくべきこと
6 常に筆記用具を携帯しておこう
7 「話し足りない」くらいで別れるのがベスト
第2章 人脈を続ける技術
1 名刺は原始的なシステムで整理する
2 相手より先に最初のメールを送る
3 相手との関係を深める「3行感想メール」x
4 手紙の効果を見直そう
5 手みやげに困ったら「定番」のものがベスト
6 情報の「おみやげ」を渡す
7 コンパは未来への種をまく場
8 「見える人脈」が「見えない人脈を導く」
第3章 人脈を固める方法
1 まず、身近な人間関係を固めよう
2 「1対多」の先生より「1対1」のDJを目指す
3 社内では3人の師匠にプロデュースしてもらう
4 他人がどんどんお膳立てしてくれる人になる
5 「状況に素直」になって対応する
6 自然に触れる体験が力になる
第4章 人脈を広げる戦略
1 会社の外に3人の先生を持つ
2 「私を使ってください」と言う
3 人脈と仕事が広がる起爆剤
4 ホームページに写真は不要
5 ブログに自慢話を書くな
6 与えられた仕事に自分のテーマをからめる
7 異業種交流会は「訓練」と考えて参加する
8 ときどき背伸びをしてみよう
第5章 人脈を整理して集中する
1 孤独と向き合う
2 人脈のデータベースはつくるな
3 人と会うときにはバッファー時間を用意しておく
4 どうしても苦手な人と関わらなければならないとき
5 整理の仕方を間違ってはいけない
第6章 一生モノの人脈へ
1 受けた恩は次の世代に返す
2 コーディネーターとして人脈を広げる
3 プロデューサーの視点で見えない才能を引き出す
4 人脈は古典から学ぼう
5 すぐに使わないのが人脈
おわりに-自分が世界で唯一の「ロールモデル」になる
〔巻末付録〕一生モノの人脈づくりtにおすすめの小説・映画作品
面白かった本まとめ(2010年上半期)
<今日の独り言>
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この本は、自分の夢を実現させるためには人脈が必要なことから、その人脈をつくる方法、人脈を続ける技術、人脈を固める方法、人脈を広げる戦略、一生モノの人脈について、分かりやすく具体的に説明しているものです。
特に以下はナルホドと思いました。
・人脈とは人を助けることによって初めて得られるもの
・自分の問題を解決するのではなく、相手の問題を解決すること
・重要な相手であれば、会ってからすぐにメールを送ること
・身の回りの人をまず大事にすべき。人脈は内部から固めていくもの
・社内に3人、社外に3人に師匠を持つこと
・人に素直、状況に素直になることが大事
・時間的・空間的に広く長い視野を持つことが大事。自然そのものに触れることが大切
・無名時代に自分をサポートしてくれた人は本物の人脈
・貴重な忠告をしてくれる人は得難い存在
また、巻末には一生モノの人脈づくりにおすすめの小説・映画作品もありますので、自分もぜひこれらを読んだり観たりしたいと思います。
とてもオススメな本です!
以下はこの本のポイント等です。
・初対面の際には別にファッションでなくても、「ネタ」は何でもかまわないのです。自分が得意な分野で、雰囲気が明るくなるような話題を選んでみましょう。もし、どうしても自分でネタが用意できなかったというときに、会話の糸口をたぐり寄せる方法があります。それは、相手をほめることです。相手の服装や持ち物を瞬時に見て、「その時計、素敵ですね!」などと話しかけるのです。メガネでも靴でも携帯電話でもかまいませんし、「そのペンはとても書きやすそうですね」という一言でも大丈夫です。
・人脈とは、人を助けることによって初めて得られるものです。他の人たちへの長い貢献の期間を経て、ようやく何らかのチャンスの兆しが見えてくるものです。逆に、誰かに助けてもらおうと期待しながら人に近づいていくのは、あまりに虫が良すぎます。
・相手に対して何かお手伝いできることはないかを問う。そこからすべての人脈の扉が開くのです。相手がどんなことに困っているのかを知り、自分が取りうる行動の中から最善の解決方法を提案する。その一連の流れを、常にイメージしてみましょう。ポイントは、自分の問題を解決するのではなく、「相手の問題」を解決することです。この根本思想が定着すると、相手に対して自分をアピールする(=話す)よりも、「聴く」ことのほうが、はるかに重要であることに気づきます。
・仮に講演者が別の人と話していても、自分の質問や提案に絶対の自信があれば、確実に切り込むことができます。話している二人の会話がとぎれたタイミングを見計らって、こちらの用意してきた質問を繰り出すのです。的確な質問には、かならず講演者も振り向いてくれます。どんなに自分より地位の高い人物であっても、鋭い質問をすれば、確実に耳を傾けてくれるのです。
・別れの際に、意気投合した相手に「今度お食事でもご一緒しましょう」と言うことがよくあります。しかし実際には、「今度の食事」が実現することは稀、というより皆無に近いものです。人間関係において「また、今度」は、往々にして「もう、ない」と同義なのです。まず、自分から「こんど食事でも・・・・・」を連発するのはやめましょう。実行しない口約束を続けていると、遠からず信用を失うのは必至です。
・特に重要な相手であれば、会ってからすぐにメールを送っておきましょう。家へ帰って寝る前に、メールを1本送ってしまうのです。そこには「このたびは、お忙しいところをお会いいただき、ありがとうございました」と、一言でも、お礼の言葉を伝えておきます。お礼に加えて、一緒にいただいた食べ物やお酒の感想を書くのも良いでしょう。先方にしてみれば、受け取ったメールに対してそのまま返信すればよく、こちらのアドレスを入力する手間が省けます。ちょっとした気遣いともいえる行為です。
・手みやげに迷ったら、誰もが知っている「定番」の品物を購入するのが良いのです。定番のおみやげは、みんなが買っているからこそ、定番の地位を不動のものにしているのです。
・おみやげは、直接本人に手渡すばかりとも限りません。人と仕事をするときには、仕事相手だけではなく、その背後に別の担当者がいたり、チームを組んでいるケースもあります。そこまできちんとフォローしてこその「人脈術」です。そうなると、手土産は一つだけでなく、3つ必要になる場合もあるでしょう。また、親しく付き合っている相手には、その家族へのプレゼントが効果的であったりもします。
・身の回りの人と円滑な人間関係を構築できないのに、どうして外部に人脈をつくることができるのでしょうか。何の蓄積もなく、やみくもに外へ人間関係を模索したところで、「理想の人」にめぐり会おうというのは、もともと無理な相談です。人脈はアウトソーシングの一種ではありません。最初から外部に求めるものではなく、「内部から固めていくもの」です。まず、心を砕くべきは隣の机に座っている人との良好な関係なのです。
・ここで、人を紹介するときのスマートな方法をお教えましょう。私は自分の「名刺」を使うのです。名刺に紹介したい人のことを一筆書いて、それを持たせてあげるのです。
・社内に3人の師匠を持つことをおすすめします。3人は年齢、キャリアを異にする人物であるのが望ましいでしょう。一人はメンター(優れた指導者)としての師匠、一人は少し上の先輩クラスの師匠、もう一人は同期レベルの師匠です。
・皆さんもまず「人に素直」「状況に素直」になっていただきたいと思います。そこから、誰が自分の大事なパートナーであり、誰に対して礼を尽くす必要があるのかが明確になるでしょう。
・皆さんも何か思い通りにならないことがあったとき、あてもなく海を見たり、空を見上げたりすることがあるでしょう。そうやって大きなものを眺めていると、気が楽になったり、何とかなりそうな気がしてくるものです。あの感覚を思い出してください。時間的空間的に広く長く視野を持っていると、日常的に起こる問題がいかに瑣末であるかが容易に理解できます。ですから科学者としては、ぜひとも皆さんにはもっと自然そのものに触れていただきたいと願っています。大自然に直接触れるのもよし、科学者が書いた本を手に取ってみるもよしなのです。
・内に基盤を固めたら、次は満を持して外に目を向ける番です。今度は会社の外に「3人の先生」をつくるのです。外部の人脈は、自分とは異なる仕事をしている人とのつながりです。それゆえ、相手の年齢にかかわらず、あらゆる人が「先生」の資格を有しています。自分より年若く、なおかつ異業種で活躍している後輩を、「一人目の先生」として選んでみてはいかがでしょうか。外部の先生の二人目は、自分と同年代の人物に求めてみましょう。異業種で活躍する同年代の人には、まず時代を共有してきたという連帯感があります。また、自分と同じような苦労を重ねているために、苦労を分かち合える存在としての利点もあります。そして、3人目の先生は、自分よりずっと年長の人物から選びます。
・「私を使ってください」-これは、人脈を確かなものにするためのキーフレーズの一つです。まずは先に述べた社内の「3人の先生」に対して、「どんどん私を使ってください」と申し出てみましょう。雑用でも何でもやります、というスタンスが望ましいと思います。
・人が困っているときには、できる限り助けてあげましょう。気持ちよく進んで協力することが、人脈を強固なものにするカギとなるのです。
・自分の情報をせっせと開示しても、みんなが振り向いてくれるとは限りません。せいぜい、100人に一人、また1000人に一人引っかかってくれたら御の字といったところでしょう。あせりは禁物です。「こんなに頑張っているのに、ぜんぜん分かってもらえない」などと嘆いたり、途中で投げ出したりしないでくだあい。まずは「準備」ができていれば良しとしましょう。自分の情報を開示するにあたって、現在の仕事を改めて把握し直し、将来に向けての長期方針を明らかにする。その一連の作業こそが大切なのです。反応がすぐに表れない状況は、霧の中を手探りで歩いているような心持かもしれません。しかし、地味でもかまわないので、とにかく続けてみるのです。いつしか一人にでも振り向いてもらえればよいのです。
・中途半端な付き合いをやめるにあたって大事なことがあります。いったん人と会う約束を交わしたならば、徹底的に時間を取っておくことです。たとえば1時間の面会を予定している場合、1時間半から場合によっては2時間は予定を空けておくのがのぞましいでしょう。スタートが遅れたとき、あるいは延長したときに備えて、前もって余裕を持っておくのです。こうしておけば、多少時間が変更になっても十分な話ができるため、打ち合わせの質を確保できます。
・無名時代に自分をサポートしてくれた人は、本物の「人脈」です。
・社会貢献のための人脈を考えるとき、「人材を発掘する」という考え方が、重要なポイントとなります。人は一人で働いているのではありません。自分ととともに働き、またサポートしてくれる人がいなければ、良い仕事は成就しません。そのためには、人を発掘して育てるということがとても大切になるのです。こうした後進育成の一環として、私自身は今後「コーディネーター」として活動しようと考えています。
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・人脈においても、貴重な忠告をしてくれる人は、得難い存在にほかなりません。四六時中耳あたりの良い言葉だけを聞いていたのでは、人は進歩しません。みすみす成長のチャンスを逸するばかりか、はたと気が付けば、初期の志とは正反対のコースを歩んでいることにもなりかねないからです。
<目次>
はじめに
序章 人脈術とは人生における「ライブ」である
夢を実現するためには人脈が必要
夢は自分だけのものではない
ステップアップの先に社会貢献が見えてくる
出世は人生のゴールではない
人間関係を続けるための3つのポイント
第1章 初対面は最大のチャンス
1 今日の結果が明日出ないのが人脈づくり
2 名刺はあくまで「入り口」にすぎない
3 ネタを仕込んでなごやかな雰囲気をつくる
4 「CAN I HELP YOU?」が人脈の扉を開く
5 人と会う前にやっておくべきこと
6 常に筆記用具を携帯しておこう
7 「話し足りない」くらいで別れるのがベスト
第2章 人脈を続ける技術
1 名刺は原始的なシステムで整理する
2 相手より先に最初のメールを送る
3 相手との関係を深める「3行感想メール」x
4 手紙の効果を見直そう
5 手みやげに困ったら「定番」のものがベスト
6 情報の「おみやげ」を渡す
7 コンパは未来への種をまく場
8 「見える人脈」が「見えない人脈を導く」
第3章 人脈を固める方法
1 まず、身近な人間関係を固めよう
2 「1対多」の先生より「1対1」のDJを目指す
3 社内では3人の師匠にプロデュースしてもらう
4 他人がどんどんお膳立てしてくれる人になる
5 「状況に素直」になって対応する
6 自然に触れる体験が力になる
第4章 人脈を広げる戦略
1 会社の外に3人の先生を持つ
2 「私を使ってください」と言う
3 人脈と仕事が広がる起爆剤
4 ホームページに写真は不要
5 ブログに自慢話を書くな
6 与えられた仕事に自分のテーマをからめる
7 異業種交流会は「訓練」と考えて参加する
8 ときどき背伸びをしてみよう
第5章 人脈を整理して集中する
1 孤独と向き合う
2 人脈のデータベースはつくるな
3 人と会うときにはバッファー時間を用意しておく
4 どうしても苦手な人と関わらなければならないとき
5 整理の仕方を間違ってはいけない
第6章 一生モノの人脈へ
1 受けた恩は次の世代に返す
2 コーディネーターとして人脈を広げる
3 プロデューサーの視点で見えない才能を引き出す
4 人脈は古典から学ぼう
5 すぐに使わないのが人脈
おわりに-自分が世界で唯一の「ロールモデル」になる
〔巻末付録〕一生モノの人脈づくりtにおすすめの小説・映画作品
面白かった本まとめ(2010年上半期)
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