日曜の16:25くらいに東京の渋谷にある塙保己一(はなわ ほきいち)史料館へ行って来ました♪
入館料は1人100円税込です♪
↑建物
↑入口
↑入口
塙保己一(延享3年(1746年)〜文政4年(1821年))とは、江戸時代に活躍した全盲の国学者で、日本古来の貴重な古典文学や雑多な史料を全国から集め、後世に伝えようと約670冊にもなる文献集「群書類従」を編さん・出版し、現在もその版木が残されているとは素晴らしいです!
↑塙保己一の解説
↑群書類従の解説
↑新聞記事
たとえば、竹取物語や伊勢物語、徒然草、万葉集、聖徳太子の十七条憲法などですね。
三重苦で有名なヘレン・ケラーはこの塙保己一を目標としたようで、実際に昭和12年(1937年)にこちらへ来ているとは驚きました。
↑ヘレン・ケラー等の史料
↑ヘレン・ケラーの写真等
そのヘレン・ケラーの言葉としては以下があります。
「私は母から、塙先生をお手本にしなさい、と言われて育ちました。今日、塙先生の御像に触れることができたことは、日本に来て最も有意義なことと思います。頭を傾けておられる敬虔なお姿と、手垢の染みたお机に、心から尊敬を覚えました。先生の御名は、流れる水のように永遠に伝わることでしょう。」
↑塙保己一の銅像
↑塙保己一の銅像の解説
この館内には、その総数1,277種の貴重書が25部門に分類して収録され、総計17,244枚もの桜の木の版木がズラリと並べられていましたね。
↑版木の棚
↑版木の棚
もちろんこれらは国の重要文化財に指定されています。
その版木を実際に見ることができましたが、墨を塗って紙に押し付けて書物とするものなので、文字は反対に彫られています。
この文字は彫刻刀で一文字ずつ彫られているとのことでしたね。
これはかなり大変だったと思いますし、素晴らしいです!
↑版木
↑版木
↑版木
現在もそれら書物は摺られて有料で頒布されているようです。
ちなみに竹取物語の一部は300円、聖徳太子の十七条憲法は1,000円でしたね。
↑販売品
なお、大正12年(1923年)の関東大震災の際は、倉庫は全壊しましたが焼失を免れ、そのため耐震性あるコンクリート造りの今の建物が昭和2年(1927年)に完成し、ここで今まで版木等は保管されているようです。
もちろん建物は登録有形文化財となっていますね。
↑登録有形文化財の印
太平洋戦争時代の昭和20年(1945年)5月25日には大空襲を受け、建物の前に2本の焼夷弾が飛び込んだが、当時の会長が手づかみで館外へ投げ出し、自らの服に燃え移った炎は水の中に飛び込んで消すことができたようです。
また2011年の東日本大震災時は倉庫内の棚が少し傾いてしまったので、それを直して強化したようです。
これからもこれら重要文化財はぜひ残って欲しいと思います。
東京の渋谷の塙保己一史料館は、重要文化財の建物の中に保管されている版木などを見学できとてもオススメです!
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