あなたがゲーム好きなら、是非とも彼らの一員に加えてもらいたいと思うようなバンドが、海外で注目を集めている。Bit Brigadeという5人組の彼らは、ドラム・ベース・ギターのスタンダードな楽器を用いた演奏に加えて、もうひとつ大切な役割を果たすメンバーがいる。
そのメンバーは、なんとゲーマーだ。彼はステージ上でただゲームをしているだけの役目。演奏は他のメンバーが行っているのだが、彼がいないことにはこのバンドの持ち味をいかすことはできない。というのも、各パートのメンバーは彼がプレイしているBGMを演奏しているからだ。ゲーマーなら是非とも、生バンドのBGMでプレイしてみたいと思うに違いないだろう。
彼らが最近になって注目を集めているのには理由があった。米・ワシントンで行われているゲームと音楽の祭典「MAG FEST」に出演し、そのステージの様子がYouTubeに公開されたのである。
彼らが演奏したのは、カプコンの『ロックマン2』。同作はアメリカで『MEGA MAN(メガマン)』の名で親しまれており、ゲームそのものもさることながら、作中の音楽も高い評価を受けている。ステージ上でゲームをプレイしながら、そのBGMのすべてをバンドで披露したのである。
ただでさえ人気の高い作品なのだが、彼らの演奏もなかなか秀逸。生でBGMをつけるのには、バンドとゲーマーの息が合っていなければならない。ステージごとの楽曲の変化に対応する様子は素晴らしいと言わざるを得ないだろう。メンバーから作品に対する愛情がふつふつと伝わってくるようだ。
ちなみに彼らのレパートリーには、ロックマン2のほかに『コントラ』と『NINJA GAIDEN(ニンジャガイデン)』があるとのこと。是非ともバンドメンバーをバックにつけて、思う存分ゲームに興じてみたいものである。
(Rocket News 24)
音楽と
ゲームの共演
楽しかろ
昨年来日したThe Advantageというバンドもファミコン・ゲームの音楽を演奏するバンドだった。海外のゲームオタクはロックで趣味を表現しているようだ。