A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

坂田明+かわいしのぶ+坂口光央+Jimanica@渋谷 Bar Isshee 2012.4.1 (sun)

2012年04月03日 00時43分39秒 | 素晴らしき変態音楽


渋谷Bar Isshee坂田明2daysの初日はかわいしのぶ(bass)、坂口光央(key)、Jimanica(drums)という若手ミュージシャンとの初顔合わせセッション。どの人も観るのは初めてだったので坂田さんの世界がどのように拡張するのか楽しみに会場へ向かった。

観客は10数人だが、共演ミュージシャンの知り合いが多く普段の坂田さんの客層より若い。久しぶり!という挨拶が飛び交う和気あいあいとした雰囲気の中、坂田さんがそろそろやろうか、と演奏スタート。いきなりパワー全開のフリー演奏が炸裂する。かわい嬢は美人だが元SUPER JUNKY MONKEYということが頷ける男性顔負けのパワフルなフレーズを連発、ナスノミツル氏率いるtenelevenのメンバーでもある坂口氏はシンセの電子音を飛ばしカンタベリー風のロック・フレイヴァーを加える。凄かったのはJimanica氏のドラム。目の前に座っていたこともあるが、耳を圧する大迫力のドラミングで演奏を盛り上げる。坂田さんは彼らに鼓舞されたように思い切りブロウしまくる、正に四つ巴の格闘技セッション。やはり若い世代だけあってロックの影響を強く受けているのでとてもカッコいいジャズ・ロック的展開が楽しめた。2曲目ではかわい嬢のおもちゃ/鉄琴と坂田さんの鳴りモノで比較的静かに始まるが徐々にヒートアップし後半は激しいバトルに。3曲目もまたパワー溢れるくんずほぐれつの爆音セッション。ここで休憩。

2ndセットは坂田さんの息の長いブロウで始まる。1stセットでお互いの手の内を確認したためか、無軌道だった展開がひとつの方向性を持ち始めた。1曲目は30分に及ぶ長いセットで全体的に激しいプレイの応酬が続く。テンション高いままで延々と続くので申し訳ないが私は途中夢の世界を泳いでしまった。2曲目は坂田さんがドラム・ソロから始めようと要請しJimanica氏のソロでスタート。坂田さんが詩吟のような歌を唸り前半こそ静的だったが、後半は激烈な爆音演奏に突入、全員が全力で走りぬける迫力満点の演奏。最高潮に盛り上がったところで坂田さんがサックスを大きく振り下ろし演奏終了。全員力を出し切った満足感で思わず万歳の嵐が起る。親子以上に年の離れたメンバーとの共演を終え坂田さんも嬉しそうだ。若さゆえのエネルギーとそれに一歩も引けを取らない坂田さんの偉大さを実感したライヴだった。



翌日の二日目は加藤崇之(g)、吉野弘志(b)というベテラン勢との共演。都合で観に行けないが気心の知れた相手との共演でまた違った坂田さんの魅力が発揮されたことと思う。

坂田さん
若いツバメに
負けはせぬ

次回の坂田さんは4/9ピットインでの「JAZZ非常階段」へのゲスト参加。King Of Noise=非常階段がジャズの聖地でどのような演奏を繰り広げるのか、そして坂田さんと豊住芳三郎(ds)さんという大ベテランが彼らにどう絡んでいくのか興味は尽きない。
コメント
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