A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

GEZAN@代官山UNIT 2015.12.17 (thu)

2015年12月19日 01時51分49秒 | 素晴らしき変態音楽


GEZAN ONE MAN
BUG ME TENDER vol.11~FINAL FANTASY 2015


GEZANのライヴは今年2回目。前回が1月14日のBO NINGENとの対バンだから、実に11ヶ月ぶり。その間、夏にアメリカのバンドMEAN JEANSとGEZAN、THE GUAYSが13日間で9ヶ所を駆け抜けたツアー『MEAN JEANSの胸ジンツアー』、昨年に続いて11月に二日間開催した自主フェス「全感覚祭2015」をはじめとして彼らは弛まず交感し共振し続けて来た模様。重要なシーンに立ち会えず残念な気持ちもあるが、そもそも胸の鼓動も歩くスピードも異なる他人同士だから、常に繋がっていられる訳はない。好きに歩いていれば必ず何処かで交わる筈と信じていればいい。



代官山UNITのクリアな音響設備でかつてハードポアと呼ばれたバンドを観ることが出来るのは僥倖以外の何者でもない。一時期女子で7割占められた客層は、男女半々とバランスが取れている。筆者の知る限り11ヶ月前までは自作のコラージュSEで登場していたが、この日はラウンジ・リザーズのフェイクジャズが鳴り響いたので驚くとともにノスタルジーに萌えた。筆者をジャズの嵐に巻き込んだ罪深い記念碑的アルバムである。



2年くらい前のイベントで、ケン横山を名指してディスりながら超ポップなナンバーを連発した。GEZANがメロコアとは賛否両論あるだろうが、根っこにある希望への希求のキラメキに違いはない。ラップしようがアコギを弾き語ろうが、マヒトの壮絶なやさしさに違いはない。全裸だろうが着衣だろうがカルロスのブッとい低音に心の芯がシェイクする。傾向賛美かもしれないが、今の日本にGEZAN以上に存在意義のあるロックバンドは存在するだろうか。



多くの曲がシンガロングナンバーなので、オーディエンスも簡単に唱和出来て、ステージとオーディエンスの間の垣根が消え失せる。これまでマヒトはその垣根を突き崩そうと、摩滅するように生きて来た。一羽の小鳥を落とすために、心の銃を盲滅法撃ちまくり、その度に周囲と自分自身を傷つけ、発火加熱して火傷の焦げ跡を残して来た。クソのような世界だけど、今この瞬間此処にいる歓びを心から楽しみたい。音楽とは、一方通行のコミュニケーションでは有り得ない。GEZANの活動は、その仮説を証明するための非武装戦線なのかもしれない。

GEZAN / 2015 @代官山UNIT 予告clip


千早ぶる
百花の熱の
十姉妹

池袋Disk Union [「言いたいだけのvoid」LIVE


GEZAN 「待夢」 Live at 全感覚祭2015
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