A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

無垢の魂~山本精一「画展」@神宮前Tokyo Hipsters Club

2008年03月18日 23時50分08秒 | アート!アート!アート!
ボアダムスのギタリスト山本精一氏は音楽以外に画家、エッセイストとしても活躍している。
3/15~30神宮前のマルチスペースTokyo Hipsters Clubで彼の絵画展が開催されている。ネパール原住民が作った手漉紙や和歌山の竹和紙を素材に、水彩、油彩、ポスターカラー、パステル、色墨を塗り重ねた独自の画法で描かれた作品や落書きのようなイラストなど50点近い作品が展示されている。細密な水彩画やサイケな油彩、風流に描かれた水墨画は意外な氏の才能の豊かさを見せつける。普通に上手いのだ。それに加えて幼稚園児が描いたような想像力の跳躍したイラストも。オープニングの日に大竹伸朗氏とトークショーを行ったが、その際に描かれたと思われる壁一面のイラストもあった。販売もしているのだが2000円~50000円とリーズナブルだ。
全体的に大竹氏や同じくボアダムスのヤマタカEYE氏の作品にも通じる邪気の無さが感じられる。無垢の魂には無垢の天恵が宿るのだろうか。灰野さんとの共演を除いて氏のギターをじっくり聴いたことは無いが、ボアダムス以外にも想いで波止場、羅針盤、ROVO、MOSTなど様々なプロジェクトに参加する飄々とした活動と風貌に相応しい作風だと思う。
山本精一 HP
画展 Info

ボアダムス
天才揃いの
阿呆集団

関連イベントとして春分の日には大友良英氏とのデュオ・ライヴ、最終日の3/30にはソロ・ライヴが開催される。
映像は初期ボアダムス。



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甲本ヒロト君、誕生日おめでとう!

2008年03月17日 23時03分27秒 | ロッケンロール万歳!
今日は甲本ヒロト氏の誕生日だった。45歳、職業ロッケンローラー。カッコ良すぎ。
私がヒロトの歌を最初に聴いたのは1987年ブルーハーツのデビュー・アルバムだった。それまでも日本のパンクのレコードは聴いていたが、海外のレコードと比べてサウンド面でどこか軽くて不満足だった。しかしブルーハーツのサウンドは違った。初めてSex Pistolsを聴いた時にも通じるドキドキする様なタイトでヘヴィなビートが飛び出してきて大興奮した。「世界は僕らの手の中」の余りに真っ直ぐな歌にノックアウトされ「パンク・ロック」の歌詞には涙した。今でも日本のロックのNo.1アルバムだと思っている。
すぐにTV CMで「キスして欲しい」とか「人にやさしく」が使われるようになり、捻くれ者の私は"パンク魂を商業主義に売った"なんて思い臍を曲げてブルーハーツを聴かなくなってしまった。我ながら青かったと思う。
次にヒロトの声に出会ったのは10年後、カーラジオから流れてきたハイロウズの「ミサイルマン」だった。ガレージなビートに意味不明の大仰な歌詞、そしてヴォーカルが滅茶苦茶カッコいい。その時はブルハのヒロトだとは知らなかったが。ハイロウズには心底惚れこんでCDやDVDも全部揃えたし、ライヴもチケットが取れれば必ず行った。ハイロウズのライヴは客層が良かった。ブルハ時代からの年配のファンからごく若いパンク・ファンまで幅広い年代が一丸となって盛り上がる一体感に胸が熱くなった。
またしても10年でヒロトとマーシーはバンドを解散。クロマニヨンズとして復活した。そして私たちの前に20年前と変わらぬ姿で現れ同じ熱さのロッケンロールを叩きつけてくれる。
灰野さんとクロマニヨンズを同時に楽しめるなんて、この時代の日本に生まれて良かった。心からそう思う。

四十五歳
心の井戸は
枯れぬまま

こういう大人に私もなりたい。



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情報セキュリティ検定試験@法政大学

2008年03月16日 23時01分43秒 | Weblog
情報セキュリティ検定試験というのを受けに行った。日曜の朝10時法政大学市ヶ谷キャンパスである。
情報セキュリティとは、個人情報をはじめとする企業の機密情報が盗難、漏洩、改ざん、破壊されないように様々な防御手段を講じることである。特にインターネットが普及した現在、様々なウィルスやスパイウェアに対応して高度なセキュリティ策が必要とされる。
私が受験したのはその中で一番初級の3級という資格だが、常識的に考えれば分かることでも専門用語が多くて難しい。
今巷にはこの手のテキスト本が非常に多く出回っている。試しにamazon bookで"情報セキュリティ"と検索してみればいい。500件以上もヒットする。
入社以来このような試験を受けたのはTOEICだけだったので、一ヶ月前から図書館で参考書を借りてきて勉強した。試験はそれなりに出来たと思うので不合格ということはないと思うが。。。
それにしても法政大学も久しぶりだった。3年前に学生会館が火事で焼失するまでは不失者をはじめ様々なライヴを観に行っていたものだ。今は学館の跡形もなく新しいキャンパスが出来ている。法政学館はアンダーグラウンド文化の最後の砦だったので寂しい限りである。

情報を
守ることから
始めましょう

朝10時に大学へ行くというのもホント久しぶりで新鮮だった。



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フランスにもいた、FRICTION

2008年03月15日 21時56分56秒 | 素晴らしき変態音楽
RECKと中村達也のFRICTIONがこの春ツアーを行う。今日はそのチケットの発売日だった。5月21日(水)渋谷クラブクアトロのチケットをゲットした。ふたりFRICTIONを観るのは初めてなので今から興奮している。
さてまた暇に任せてMySpaceで検索していたらフランスにFRICTIONというバンドがいることを発見した。1992年にボルドーでPussy Galore,The Fall,Sonic Youthなどの影響を受けて結成された。当初はメンバーが固定せず3~5人でフランス各地でライヴ活動をしていたらしいが、2002年にパリでThibault (b, vo), Jérome (g, vo), Florent (electronic, ds)のトリオに固まり、スタイルもエレクトロ・パンクに定まった。以来!!!(チックチックチック)のオープニングでフランス、ベルギーをツアーし、2008年EP「Dig It」をリリース、現在はアルバムのレコーディングをしているという。
影響を受けた音楽がEno,Cluster,Kraftwerk,San Ra,Crass,The Residents,Pere Ubu,Animal Collectiveなど節操がないけれど一貫して変態音楽であるところに共感する。サウンドは性急なパンクからチープなエレクトロまでこれまた節操がない。別に凄いバンドという訳じゃないけれど妙に気になる、フランス・アンダーグラウンド・ロックの一翼を担うバンドだ。ギターの荒いカッティングがツネマツマサトシを思わせる所が面白い。言葉を吐き出すようなヴォーカルも70年代パンクを思わせる。
彼らは日本のFRICTIONを知っているのだろうか。
FRICTION MySpace

軋轢が
共存している
同時性

日仏FRICTION対決なんて実現したら面白い。
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ローファイ・パンクの新星~The Death Set

2008年03月14日 23時08分49秒 | 素晴らしき変態音楽
こんな陰鬱な雨の日はパンクに限る。
今日昼過ぎにInter FMでSex Pistols、Care Bears On Fireに続いてかかったThe Death Setというバンドに耳を奪われた。妙にローファイなバックに甲高いヴォーカルが乗っかるパンク・サウンドだが、チープな中にも激しく疾走する勢いが感じられて爽快だった。
The Death Setのサイトを見てみたが充実している割には肝心のバイオグラフィーがない。MySpaceや雑誌の記事等を参照して、現ボルティモア在住のジョニーとピーターの二人組でジョニーはオーストラリア出身、ピーターはNYブルックリン出身、2005年に結成してアメリカやヨーロッパをツアーし、Coldcut主宰のNinja TuneからまもなくデビューCDをリリースすることが分かった。ほとんどの曲でリズムはドラム・マシーンだが、ライヴではドラマーが参加することもある。また作曲専門のメンバーもいるらしく、正式には3人組といえるのかもしれない。今まで8作のシングル、EPをリリースしており、アメリカン・アンダーグラウンド・シーンでは注目の存在である。スタイルは違うが以前紹介したLightening Boltと似たような病めるアメリカン・ユース・カルチャーを象徴するバンドといえる。YouTubeにライヴ映像がいくつかあるのでチェックしてみて欲しい。
それにしてもテクノ、ブレイクビーツ専門レーベルNinja Tuneがこのバンドに目をつけたというのが面白い。
The Death Set HP

ローファイな
ビートで踊る
阿呆踊り

何と日本盤も出るらしいので来日なんかもしちゃうかもしれない。



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ふたりの写真家のイベント@トーキョーワンダーサイト渋谷2008.3.12(wed)

2008年03月13日 23時22分15秒 | アート!アート!アート!
「Gathering 08」と題してトーキョーワンダーサイト渋谷で開催されているアート・アトラクションのひとつとして世界的に活躍する写真家ふたりのイベントが無料で行われた。
ドイツ人アーティスト、クリストファー・ノエレ aka TOFAは「目に見えない次元たち」というフォトパフォーマンスを行った。彼の手法は光とスローシャッターの技術を使い、写真の中に光で軌跡を描いたり文字を書いたりする。光源としてスター・ウォーズのライト・セーバーや懐中電灯、携帯画面のようなものを使い様々に動かすことで予測不可能な模様が生まれるハプニング・アートだ。私もモデルになって写真を撮ってもらったが光の生け花のような素敵な写真に出来上がった。
ノルウェーの写真家・映像作家、トロビョロン・ロッドランドは「神話として体験された現実」というトークを行った。「現実」と「物語」の間をさまよう風景を「神話」として作品化する。"黒か白か"の西洋的二元論ではなく、その間の"曖昧さ"を持つ日本文化に共感し日本に滞在して作品制作をしているそうだ。2本のショート・フィルムが上映されたが、テクノ・ビートと映像がシンクロしたミュージック・ビデオ風の作りでユーモアも効いていて面白かった。北欧らしい洗練された表現も印象的だった。
先日の田中泯写真展、アンディ・サマーズ写真展といい、最近不思議と写真に縁がある。
今回のようにアーティストに直に触れる機会があると自分でも写真が撮りたくなる。才能はないけれど。
トーキョーワンダーサイト HP

一枚の
写真に込めた
魂よ

トーキョーワンダーサイトでは他にもアート・イベントを行っている。しかもほとんど無料だから要チェックだ。
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迷宮の恐怖~夢野久作「ドグラ・マグラ」

2008年03月12日 23時37分06秒 | 書物について
昨日は日本の誇る異能小説家、夢野久作の命日だった。小島よしおのことなど書いている場合ではなかった。
学生時代、夢野久作、江戸川乱歩、小栗虫太郎など日本の怪奇小説の古典にはまったことがある。
中でも夢野久作はお気に入りで、長編「ドグラ・マグラ」は何度も読み返した。というか何度読んでもストーリーが理解できないほど複雑怪奇なのだ。
精神病院に収容された記憶喪失の男が主人公。その男に精神科医が異常極まりない妄想(?)を植え込む。男は自らの呪われた出生を推し量る。自らの家系記録や犯罪歴の数々を発見し、挙句の果てには「ドグラ・マグラ」なる書物を手にする。そこには彼の今までの行動が逐一記されていた。このあたりで読者の脳髄もハレーションを起こしストーリーは有耶無耶のうちに霧散してしまうのだ。。。。たしかこんな内容だったと思うが暫く読んでないので定かではない。角川文庫版の米倉斉加年によるエロい装丁が小説の雰囲気にピッタリで気に入っている。
この小説は小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」、中井英夫「虚無への供物」と並んで推理小説三大奇書とされている。

身に恐怖
ドグラ・マグラと
称すなり

本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす、と言われているが何度も読んだ私はもう手遅れだろう。久々にまた読んでみたくなった。
映像はYBO2の「ドグラ・マグラ」


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小島よしおとStephen Stillsの関係は?

2008年03月11日 23時34分02秒 | どーでもいいけど
昨年の流行語大賞TOP10を受賞した小島よしおの「そんなの関係ねぇ」。カッティーというアーティストがレゲエ・ヴァージョンをリリースしたり、ハード・ロックのアンドリューW.K.がロック・ヴァージョンを発表したり、その周辺は相変わらず騒がしい。
英語ではこの言葉は「It Doesn't Matter」という。
「It Doesn't Matter」という曲をAllmusicで検索してみると92曲あった。スティーヴン・スティルス、ファイアーフォール、アダム&ジ・アンツ、デペッシュ・モード、ケミカル・ブラザーズなど新旧のアーティストがこのタイトルの曲を歌っている。そのうち1972年のスティーヴン・スティルス&マナサスのものがYouTubeにあったのでアップしておこう。ラテン・ビートで大らかに♪そんなの関係ね~♪と歌われる名曲だ。元バーズのクリス・ヒルマンとスティーヴンのツイン・グレッチは強力。
「IT Doesn't Matter(ITはもはや重要ではない)」というアメリカの論文もあるようだ.....。
暇に任せて色々調べてしまった。
小島よしおは今年で消えるお笑いタレントの最右翼と言われることが多い。しかしあの鍛えられた身体と濃い顔に何となく愛着があって、もっと正統派のお笑い芸人として活躍してもらいたいと思うのだ。どーでもいいけど。

そんなこと
関係ないよと
突き放す

にしおかすみこも危ないな。芸人の世界は厳しいのだ。どーでもいいけど。


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ネットで出会った異能バンド~LITE

2008年03月10日 23時05分48秒 | 素晴らしき変態音楽
偶然というのは時々思いもよらない出会いを与えてくれる。Liteという単語の意味をインターネットで調べていて、たまたまぶつかったのがこのバンドなのである。
暇だったのでこのバンドのHPへ行き、MySpaceにページを持っていることを知った。早速試聴してみると高度なテクニックの変拍子インストで非常にカッコいい。Panicsmileをギター・インスト化し、にせんねんもんだいをシャープ&タイトにした感じである。一瞬で気に入ってしまった。調べてみると2月にハン・ベニンクが来日した際に対バンしているし、その後も元Minutemen,Iggy & The Stoogesのマイク・ワット(b)と共演で全国ツアーをしたつわもののようだ。
2003年東京で結成、2005年にミニ・アルバム、2006年にはフル・アルバムをインディ・リリース。それが話題になりUK/ヨーロッパでデビュー、「レディオヘッド・トリビュート」CDに参加し、昨年にはヨーロッパ・ツアーもしたという注目のバンドだ。Gx2,B,Dsという4人編成で各楽器が複雑に絡み合いながらビートを積み上げていく手法はポスト・プログレ的ともいえる。
ひょんなことからとてもいいバンドに巡り合ったものだ。
LITE HP

サイト検索
未知との遭遇
虎の穴

そうだ、肝心の私の知りたかったLiteの意味は分からないままだった


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風邪ひきさんの日曜日

2008年03月09日 21時31分50秒 | 健康について
久々に風邪をひいてしまった。まず一昨日あたりから便秘気味でお腹が痛くなり、それから背中や肩の関節の痛み、そして頭痛と寒気と進行してきた。昨日六本木に何か行くんじゃなかった。。。家へ帰って熱を測ったら38.5度。風呂に入らず寝たが、夜中に何度も身体の痛みで目が覚めた。今朝病院へ行ったら「風邪ですね」の一言。お腹の薬を中心に6種類の薬を処方してもらった。
今日は昼間Maher Shalal Hash Bazが上野水上公園で、夜は灰野敬二×藤掛正隆デュオがStormy Mondayでやっていたのだが、この体調では諦めざるを得ない。
代わりに一日中布団の中でピエール・アンリを聴いて過ごした。これはこれで甘美な時間だった。
風邪をひいたのは3年前に禁煙して以来久しぶりだ。苦しみの中で普段意識しない身体の不思議を感じる。

病いの日
夢か現か
意識なし

幸いにも(?)薬が効いて明日は仕事に行けそうだ。ホントは休みたかったんだけどネ。
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