午前6時の気温はプラス17度。
どんよりした曇り空で、ポツポツ雨が降ったり止んだりです。
気象台の予報によると「ところにより朝から夕方にかけて雨」だそう。
最高気温も22度止まりだ。
どうやら過ごしやすい一日となりそうじゃ。
さて、
7月21日号の週刊文春、林真理子の「夜ふけのなわとび」が、若者に「怒りの勧め」を書いておる。
林真理子さんといえば、まぁ、成り上がりのセレブ気取り、保守的でブサイク、それゆえおぢの大嫌いな作家のひとりなのですがね。
その林さんが、まことにごもっともなことを書いておって嬉しくなった。
林さん、奨学金に苦しめられる若者に対し「本当に怒ってもいい。半世紀前、あなたのお爺さんたちがしたようなことをもう1回したらどうだろう。お爺さんたちは学生時代、ヘルメットをかぶって、国会に向かって行ったよ」
「が、あなたたちには選挙権がある。18歳から投票できる。『若者党』なんて作ろうと思えばつくれる」としておる。
確かにそうだ。
いま学生が卒業時に抱える借金は400万円とも500万円ともいわれる。
おぢも高校と大学で奨学金は借りたけど計100万円前後だったような…
林さんも「これほど就職が困難な時代に400万、500万の借金を持ったまま社会に放り出されれば、やる気も失せるであろう」と書いておる。
過日も書いたけど、上位ランクの女子大生は奨学金を借りたくないばかりに風俗で働くのだという。
多額の借金を背負うより「カラダを売ってカネを稼ぐ!!」って話だ。
一方、下位の女子大生は気軽に奨学金を借りるため、将来は「経済破たん女子」になる可能性もあるという。
また、去年8月の当ブログ、堤未果さんの「ルポ 貧困大国アメリカ」にも驚いた。
アメリカでは奨学金による事実上の徴兵が行われておるのだ。
軍のうたい文句は「すべての子どもたちに学問の機会を」だ。
政治家は言い換えが巧い。
戦争に参加するのに「積極的平和主義」というのと似たりゴンベ。
つまりこれは、貧しい子どもにも学問の機会を与えると称し、奨学金の返済を免除する代わりに「軍に入隊する」という新手の軍隊へのリクルート手法なのだ。
同じ去年8月、ニッポンの国会では共産党が「隠れ徴兵制」について質問しておる。
これは奨学金とは関係ないが、一般企業に就職し、そこから自衛隊に出向するという「徴兵プログラム」だ。
防衛省が13年7月に作成した「長期 自衛隊インターンシップ・プログラム(企業と提携した人材確保育成プログラム)」と題した資料を元に質問しておる。
新入社員を2年間、自衛隊に実習生として勤務させるというものですわ。
この先、成り手がなくなってくるであろう自衛隊員確保の一手段にも思えます。
これまで徴兵は、憲法上「苦役」に当たるから「違憲」とされてきた。
しかし2010年、国会で石破茂さんは「徴兵制は意に反した奴隷的な苦役ではないので憲法違反ではない」とのたまっておる。
安保法と同じ様に、いくらでも解釈改憲が閣議決定でできるわけ。
奨学金地獄が学生を追い詰め、アメリカのように、これを利用して学生を自衛隊に導く方策もあるってことだ。
また、就職先から自衛隊への出向という徴兵方法もあるのだ。
そして、この先憲法が改正されて、戦争ができる国になれば、戦地に赴くのは若者たちだ。
安倍政権を支えるのは若者だという。
若者が、上記のようにリクルートされ、戦地で死ぬ可能性も出てくるというのに、安倍政権を支持するというから、わけがわからん。
ここは林真理子さんではないけれど、「若者党」をつくって、とりあえず奨学金地獄解消を目指さないことには、アメリカのように徴兵の手段にこれが使われる可能性も出てくるのです。
林さんがインタビューした女子学生の何人かはこう申したそうな。
「奨学金を返さないと、結婚もできないと思う」と暗い顔をしていたそうな。
いまは若者たちこそ怒るべきだとおぢは思いますけど、さて、、、