おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

理解できないビールの値上げ、いつか来た道「統制経済」か?

2017年06月08日 | Weblog

午前7時の気温はプラス12度。

昨夜から断続的に降り続く雨は、いまも降ったり止んだりだ。

雲が低く垂れ込め、近くのニセコアンヌプリも雲に隠れる薄暗い朝なのでござる。

おまけに風もある。

そんなことで昨夜からストーブをほやほや燃やしております。

寒いからと、すぐにストーブに火を入れて、半袖Tシャツの軽装で過ごすあたりが、いかにも北海道民でござる。

冬も半袖Tシャツ姿でストーブ前に陣取り、アイスクリームを食べながらテレビ見ておるのが正当な道産子なのです!!

ところで、

先日ビールが値上げされましたです。

おぢは発泡酒や第3のビールはほとんど呑みません。

一口目のビールのうまさは、発泡酒や第3のビールでは到底味わえない。

もっとも、3口目あたりからは、なにがなんだか、どれを呑んでも一緒だとは、自分もよく知っておるわけですけどね。

今回、なんでビールの値段が上がったかというと、「酒税法の改正」で安売りが禁止されたためでござる。

安倍政権は、小さな「酒の小売店」を守るためにビールを値上げしたらしいのです。

スーパーなど大手量販店に対抗して生き残ってきた小さな酒店、この酒税法改正で助かるのか???

こういう店は、すでに高級な日本酒やワインなどに特化して、量販店と住み分けし生き残ってきた。

いまさらビールを値上げしたところで、小さな酒屋に大きな好影響があるとは思えません。

それよりそもそも、自由主義経済、市場経済を基本とするニッポン国で、競争原理を止めるって、なんじゃらほい?

資本主義経済を肯定的にみておるおぢには、さっぱり理解ができません。

「政府がモノの値段を規制する」ことを、世間では「統制経済」と申します。

自由競争とは相いれない「統制経済」は、太平洋戦争中のニッポンで行われておりました。

小売店が自由にモノの値段を決めるのではなく、政府が値段を決めるのです。

国家社会主義を目指す安倍さんらしい、気持ちの悪い経済政策だ。

考えてみれば、春闘もここ数年、本来は労使間の話し合い決めるはずの春闘に政府が介入。

「官制春闘」と呼ばれておる。

この官制春闘については、日経新聞も「好循環はつくれない」と大批判しておりまする。

社会主義国の中国や北朝鮮みたいなもんで、政府が民間の賃金決定に大きくかかわるのは、まことに不自然でござる。 

その一方、今回の加計学園の獣医学部については、あやふやな根拠を元に獣医学部を設立しようしておる。

設立根拠があやふやなもんだから、「岩盤規制の突破」だと、都合が悪くなるとここでは規制緩和、自由主義経済を標榜する。

ビールの値段や官制春闘など「統制経済」に突き進むのが安倍政権だ。

しかし、不都合なところでは「岩盤規制」の排除だと、いきなり自由経済になる。

どうにもこうにも、この総理は信用ができない!! 

…と申しておきましょう。