グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

雨の日ツアー

2014年06月12日 | ツアー
天候が不安定な日々が続いています。
昨日の午後からのツアーは、歩きはじめから雨でした。

「梅雨時の雨でしか味わえない景色」を求めて、まずはコケの景色が美しい神社へ。

雨の日のコケは、晴れている時より美しく感じます。

枯れた杉の葉が、肥料にするため列を作って積み上られています。
その枯葉の上から、若い緑の草が生えていました。

たくましいですねぇ~。

イヌマキの若葉が、雨に濡れていっそう美しく見えました。

ピカピカでしたよ!(写真には撮れていませんが…)

驚いたのは、誰もいないはずの森の中に、楽器を叩いているような金属音が響いたこと。
「カ~ン、カ~ン…」一瞬何が起きているのかと思いましたが…

犯人は“雨”でした。

高木の葉の先から落ちてきた雨粒が“ひしゃく”を叩いていたのです。
森の中で雨が奏でた音楽を聴く…なかなか素敵な体験でした。

この後、今が旬のアジサイの花を楽しんでから山へ…。


温泉ホテルから1986年割れ目噴火の溶岩流まで歩きました。


そして…折り返すころには地面の様子が一変していました。

細かい溶岩(スコリア)の道だった場所が、水の道になっていたのです!

確かに雨は強くなってきていましたが、まだ“土砂降り”というほどではなかったのでビックリしました。このところ続いていた雨で地下に水が溜まり、水はけが悪くなっているようです。

まるで川のように蛇行しながら、水が流れて行きます。

ヒエ~。

しかしお客様はめげることなく、色々な生き物を見つけてくれました。

足もとに現れたモリアオガエル。

「可愛い~」と人気でした。

バッタの子ども…(なぜ黄色い?)

黒くて小さいのも、たくさん居ました。

ミスジマイマイ。

雨好きですからね。

生まれたばかりのクモの子ども達。

スカスカのシダの葉の下でも、クモの巣が水を受け止めて、中の子ども達は無事に過ごせるようでした。
クモの糸って素晴らしい!

途中から雨が激しくなったけれど、お客様は最後まで元気に歩いてくれました。それどころか「ガイドさんも大変ですね。天気も色々だし、条件が違うから」と、私をねぎらってくれていました。思いやりの気持ちが、うれしかったです。

雨でも楽しい、ツアーでした~。

(カナ)


コメント
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