6月に入ってから、つい先日までの間に島内8地域で、表題の説明会が開催されました。
私は自宅が近い“岡田地区”、“北の山地区”の2カ所に参加しました。
写真は岡田地区の説明会ですが、この日は50名ぐらい。
北の山の説明会では、90名ぐらいの参加者がいたのではないかと思います。
説明会は町長挨拶、気象庁火山防災事務所長の加冶屋氏の説明、町の防災対策室からの説明、質疑応答の順で進行しました。
その中で、私が印象に残ったものの抜き書きです。
局地的な雨を予測するのは、今の科学では困難。
なので…
1、崖崩れが起こりやすい雨の降り方を知っておく。(雨が続き,地面が十分水を吸った状態で大雨が降るパターンが崩れやすい)
2、日頃から崩れやすい場所、危険な箇所を知っておく(自分の住んでいる場所を、よく知ること)
3、危険を感じたら早めに避難をする。(明るいうちに)
4、濁り水、木がきしむ音、土臭い匂い等の“危険が迫った時の兆候”も知っておく。
こうやって書くと当たり前のことのようでもありますが、実際に土砂崩れの危険を身近に感じながら暮らしてみると、この1~4までがとても大切なことであると実感します。
現在大島町は、気象庁とホットラインで24時間体制でつながり、防災対策室に3名の専従職員を配置し対応にあたっているとのこと。
大雨警報が出た時は、要配慮者104世帯に電話をして避難の意思を確認、早めの避難を手助けしているとのことです。
説明会では地区ごとに、自分の家がどこにあるかがハッキリわかる地図が配られました。
黄色の帯は「警戒を要する地域」
この資料を見て「自分の住む地域の方が安全で、北の山公民館の方が危険区域に近い。北の山公民館に避難して大丈夫か?」という質問が出ていました。
町からの回答は…
「べた塗りで黄色に塗られるが、最大にあわせている。地域の中にも、色々特徴がある(たとえ“警戒を要する地域”にあっても2階建て以上の鉄筋の建物は比較的安全など)場所によっては動かない方が良い時もある。本当に必要な人だけ、明るいうちに避難させるようにしていきたい。」さらに…「今のハザードマップの基準は、平成20年に土砂災害防止法ができた時のものだが、より精度の高い調査をやっている。大島は島嶼では最優先で、6月から調査が始まった。」とのこと。
「高齢者は85歳以上は全部入れるのか?80過ぎて体育館で寝ろというのは酷ではないか?」という質問もありました。
町からの回答。
「要配慮者には85歳以上の高齢者は全員入る。ここなら泊まりに行こうというような条件を整えたい。現在,避難所として指定されているところに、炊事場、手すり、エアコン、テレビなどを準備中。」
「防災無線を、聞き逃すと情報がわからないが?」という質問に対しては…
「防災無線はツイッターで同じ情報が見られる。タブレットは今の大島町の財政事情では無理なので、防災無線の100%配布を目指している。現在3887台配布済み。だが防災無線だけが全てではなく、各地域の車での放送も含め、検討したい。自主防災組織は全ての名簿が整っている。名簿に※印があるのが要配慮者。消防団、自主防災組織の責任者などが情報を共有する。」
今回の8地域の住民説明会が終わったら、ハザードマップのもっとわかりやすいものを全世帯に配布する予定だそうです。
「今後の勧告・指示は8割基準。どの地域よりはやく出る。1年ぐらい様子を見て安全にやっていくしかない。自主防災組織の会議もきちんとやりたい」とのことでした。
桜小学校校長の校長先生から、うれしい発言がありました。
「小学校が避難所として指定されているが,学校には体育館のマット、畳、保健室ベッド3つある。沢が溢れた時は体育館に浸水する可能性があり、その時は2階のホールに案内しようと思っている。体育館でも絶対安全と言うことはない、ありとあらゆる課題に対応できるよう、明日、教員全員に伝える予定です。」…頼もしいです!
今回の地域ごとの住民説明会に参加して、予想より参加人数が多いので驚きました。「この場所はどうなのか?」という地域ごとの質問が、できるのが良いと思いました。
町は大雨、津波、火山噴火など、災害ごとに避難場所を変えていく予定のようです。
今後も時間がある時には、このような説明会に参加して、少しずつ火山の島で住む力をつけていきたいと思います。
(カナ)
私は自宅が近い“岡田地区”、“北の山地区”の2カ所に参加しました。
写真は岡田地区の説明会ですが、この日は50名ぐらい。
北の山の説明会では、90名ぐらいの参加者がいたのではないかと思います。
説明会は町長挨拶、気象庁火山防災事務所長の加冶屋氏の説明、町の防災対策室からの説明、質疑応答の順で進行しました。
その中で、私が印象に残ったものの抜き書きです。
局地的な雨を予測するのは、今の科学では困難。
なので…
1、崖崩れが起こりやすい雨の降り方を知っておく。(雨が続き,地面が十分水を吸った状態で大雨が降るパターンが崩れやすい)
2、日頃から崩れやすい場所、危険な箇所を知っておく(自分の住んでいる場所を、よく知ること)
3、危険を感じたら早めに避難をする。(明るいうちに)
4、濁り水、木がきしむ音、土臭い匂い等の“危険が迫った時の兆候”も知っておく。
こうやって書くと当たり前のことのようでもありますが、実際に土砂崩れの危険を身近に感じながら暮らしてみると、この1~4までがとても大切なことであると実感します。
現在大島町は、気象庁とホットラインで24時間体制でつながり、防災対策室に3名の専従職員を配置し対応にあたっているとのこと。
大雨警報が出た時は、要配慮者104世帯に電話をして避難の意思を確認、早めの避難を手助けしているとのことです。
説明会では地区ごとに、自分の家がどこにあるかがハッキリわかる地図が配られました。
黄色の帯は「警戒を要する地域」
この資料を見て「自分の住む地域の方が安全で、北の山公民館の方が危険区域に近い。北の山公民館に避難して大丈夫か?」という質問が出ていました。
町からの回答は…
「べた塗りで黄色に塗られるが、最大にあわせている。地域の中にも、色々特徴がある(たとえ“警戒を要する地域”にあっても2階建て以上の鉄筋の建物は比較的安全など)場所によっては動かない方が良い時もある。本当に必要な人だけ、明るいうちに避難させるようにしていきたい。」さらに…「今のハザードマップの基準は、平成20年に土砂災害防止法ができた時のものだが、より精度の高い調査をやっている。大島は島嶼では最優先で、6月から調査が始まった。」とのこと。
「高齢者は85歳以上は全部入れるのか?80過ぎて体育館で寝ろというのは酷ではないか?」という質問もありました。
町からの回答。
「要配慮者には85歳以上の高齢者は全員入る。ここなら泊まりに行こうというような条件を整えたい。現在,避難所として指定されているところに、炊事場、手すり、エアコン、テレビなどを準備中。」
「防災無線を、聞き逃すと情報がわからないが?」という質問に対しては…
「防災無線はツイッターで同じ情報が見られる。タブレットは今の大島町の財政事情では無理なので、防災無線の100%配布を目指している。現在3887台配布済み。だが防災無線だけが全てではなく、各地域の車での放送も含め、検討したい。自主防災組織は全ての名簿が整っている。名簿に※印があるのが要配慮者。消防団、自主防災組織の責任者などが情報を共有する。」
今回の8地域の住民説明会が終わったら、ハザードマップのもっとわかりやすいものを全世帯に配布する予定だそうです。
「今後の勧告・指示は8割基準。どの地域よりはやく出る。1年ぐらい様子を見て安全にやっていくしかない。自主防災組織の会議もきちんとやりたい」とのことでした。
桜小学校校長の校長先生から、うれしい発言がありました。
「小学校が避難所として指定されているが,学校には体育館のマット、畳、保健室ベッド3つある。沢が溢れた時は体育館に浸水する可能性があり、その時は2階のホールに案内しようと思っている。体育館でも絶対安全と言うことはない、ありとあらゆる課題に対応できるよう、明日、教員全員に伝える予定です。」…頼もしいです!
今回の地域ごとの住民説明会に参加して、予想より参加人数が多いので驚きました。「この場所はどうなのか?」という地域ごとの質問が、できるのが良いと思いました。
町は大雨、津波、火山噴火など、災害ごとに避難場所を変えていく予定のようです。
今後も時間がある時には、このような説明会に参加して、少しずつ火山の島で住む力をつけていきたいと思います。
(カナ)