グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ジオパークの人

2015年01月08日 | 火山・ジオパーク
昨日、日本ジオパーク委員会の中川氏と、日本ジオパークネットワーク事務局の斉藤氏が夜行船に乗って来島。

伊豆大島ジオパーク企画運営部会のメンバーと半日ミーティングを行いました。

再審査の審査員でもあった斉藤氏からは「伊豆大島ジオパークの活動に対しては、すごく高い評価をしている。『すばらしい』というのが審査員3人の共通の意見。ただ集まる場所になるような組織があれば良くなると思い、4年間放っておいて良くなる可能性と、2年間でのチェックの可能性を考え『条件付き』というのが適当だと判断した。」との説明がありました。

斉藤氏はさらに「審査に関して各項目に点数をつけたチェックリストが存在し、全体の20パーセントが管理運営体制のチェックである。運営組織での明確さ、住民関与、予算計画など、持続可能性はそこが重要と考えている。でも、チェックリストの点数はあくまでも自己診断のためであり、それで審査結果が決まるわけではない。現地審査員の個性によって評価が違うこともあるが、審査員だけで決めている訳ではなく、委員会の場でみんなで協議して決めている。」と語っていました。

これに対し、伊豆大島側からは「今回の2年間条件付きは受け入れる。」という前提のもと「組織としての実績ではなく、これからの4年間は安泰ではないかと思って申請書を書き上げている。」「組織が見えないと言うだけで、2年間の条件付きなのか?2年間で加速されるだろうと思っているが、4年でも良かったのではないか?」「事務局の増加が問題ではない。活動ができて町の中に広がっていけば、運営委員が動かす組織でも良いのか?」など色々な意見、質問が出ました。(途中まではメモっていましたが、話に参加したら手が止まってしまい、記憶がすでに曖昧に・・・。)

日本のジオパークができてから7年。
JGCの中川氏が「最初は認定審査のやり方わからないところから動かし、3年前から実際にジオパークをやっている各ジオパークの人達を加え、一緒に審査を考える手法を考えながら議論してきた。」と語っているように、ジオパークの価値観は皆で考えながら、作ってきたというのが実情です。

全てがすんなり順調に進んで来たわけではなくて、みんなで意見を述べ合い、迷ったり、くたびれたりしながらも、あきらめないで進んで来て、これからも進んでいく・・・その課程の中の1ステップとして、伊豆大島の『2年間の条件付き再認定』が位置づけられる日が来るだろうと感じています。(うまく表現できないのですが)

今回、審査を受けた側として感じた私たちの沢山の「?」は、未来のジオパークを作る過程で生かして行ければ良いなぁと思います。

なによりも、伊豆大島ジオパークの中心となって活動してきたメンバーが、直接JGC、JGNの委員の方たちと、意見交換をする機会が持てたことは、とても良かったです。

調布の小型飛行機で大島に向かったのに悪天候で引き返し、その後、夜行船に乗って駆けつけてくれた斉藤さん、中川さん、ありがとうございました。審査の時と違って、斉藤さんとも、いつものように?語り合えたのが良かったです。

最後に・・・「審査」ではなく「人」として語り合った後の、昼食時の写真です。
(伊豆大島の事務局はかなり照れていましたが・・・笑)

皆さん、それぞれ立場も考え方も違いますが、全員間違いなく「ジオパークの人」です。

楽しかったです。

(カナ)














コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする