少し前のことですが、今月の17日(土)伊豆大島ジオパークの現地審査を担当されたJGC委員の成田氏が来島。夕方にジオパーク運営部会メンバーと、夜にジオパーク研究会のメンバーと会合が行われました。
今日は、夜のジオパーク研究会メンバーとの会合の内容を一部紹介します。

まず、伊豆大島の再認定の結果について成田氏より
「伊豆大島は活動はすばらしい。しかし2013年以降、基本計画がないと認定しないことになった。ここはそれが条件になる前に認定されたジオパーク。今は計画がないと認定していないのに、それがない状態で、ここだけ認定はできない。なので、基本計画を立て、2年間で実施してくださいという条件をつけた再認定となった。」という説明がありました。(伊豆大島にも最初の頃は計画があったのですが、ぜんぜん計画通りではなく枠を外れて動いていました。)
これについては参加者から「変更があったら現地に知らせてくれるべきでは?」という質問もありました。・・・が、こちら側がそれを把握し、対応できるだけの時間的(人的)余裕がなかったのは事実だと思います。
また、このほかジオ研メンバーからは・・・
「今まで全国大会に参加して、しっかりした組織があるところでも『一般に浸透していかない。役場で広げていこうとしても広がっていかない。』と言う声を聞いた。だからこのやり方でいいんだなと思ってきた。」
「伊豆大島の事務局は兼務。JGN事務局とのやりとり足りなかったのかも。」などの意見が出ました。
そして「審査の時、組織の話しが最初に出たのでずっと引っかかっていたが、やっとスッキリした。」という言葉も聞かれました。
成田氏からは、様々なアドバイスがありました。
「ジオパークは復興と一緒に進めていくべきこと。土砂災害を島全体でどう見ていくか?危ないところそうでないところを島の人が知ることが大事。」
「基本計画は『なんでもやります』だと負担になって続かなくなる。『目指す』でよい。軸はシンプルでぶれないように作って、その基本となる骨格の元に、活動し、振り返り、年度ごとにやっていくことが大事。大島の場合は実践から生まれているのが強み。なのでそれを元にした計画にしていけば良い。計画は役場が作る必要は無く、地域で関わる人たちが『このジオパークがどういう形になるのが良いか』考えて作るのが理想。」
人口約4700人という伊豆大島よりもずっと小さな自治体でありながら、世界ジオパークに申請した「アポイ岳ジオパーク」についても、教えてもらいました。
「アポイはジオパークを町おこしにしている。補助金をうまく使いながら、ジオパークを生かした町作りがこの町の特徴。トップが情熱を持って訴えたと思う。役場の意識改革を行い、議員が全員、世界ジオパークを回った。」とのこと。(議員が全員!・・・すごいです!)
糸魚川、佐渡、室戸、伊豆半島などのジオ商品の開発も話題になり、後半は「こうしたら良いのでは?ああしたら良いのでは?」など、様々な意見が出て、成田氏は「まるで事務局会議に参加しているようです。」と感想を述べられていました。
超多忙な本業(応用地質(株)の社長)の合間を縫って、我々現地の人間と直接話をするために来島してくれた成田氏に感謝します。
さて、「ジオパーク」の言葉が出ない日がない今日この頃・・・
今日もジオな夕日が勢いよく沈んでいきました。

毎日グルグルまわり、綺麗な夕日を見せてくれる地球に感謝!
(カナ)
今日は、夜のジオパーク研究会メンバーとの会合の内容を一部紹介します。

まず、伊豆大島の再認定の結果について成田氏より
「伊豆大島は活動はすばらしい。しかし2013年以降、基本計画がないと認定しないことになった。ここはそれが条件になる前に認定されたジオパーク。今は計画がないと認定していないのに、それがない状態で、ここだけ認定はできない。なので、基本計画を立て、2年間で実施してくださいという条件をつけた再認定となった。」という説明がありました。(伊豆大島にも最初の頃は計画があったのですが、ぜんぜん計画通りではなく枠を外れて動いていました。)
これについては参加者から「変更があったら現地に知らせてくれるべきでは?」という質問もありました。・・・が、こちら側がそれを把握し、対応できるだけの時間的(人的)余裕がなかったのは事実だと思います。
また、このほかジオ研メンバーからは・・・
「今まで全国大会に参加して、しっかりした組織があるところでも『一般に浸透していかない。役場で広げていこうとしても広がっていかない。』と言う声を聞いた。だからこのやり方でいいんだなと思ってきた。」
「伊豆大島の事務局は兼務。JGN事務局とのやりとり足りなかったのかも。」などの意見が出ました。
そして「審査の時、組織の話しが最初に出たのでずっと引っかかっていたが、やっとスッキリした。」という言葉も聞かれました。
成田氏からは、様々なアドバイスがありました。
「ジオパークは復興と一緒に進めていくべきこと。土砂災害を島全体でどう見ていくか?危ないところそうでないところを島の人が知ることが大事。」
「基本計画は『なんでもやります』だと負担になって続かなくなる。『目指す』でよい。軸はシンプルでぶれないように作って、その基本となる骨格の元に、活動し、振り返り、年度ごとにやっていくことが大事。大島の場合は実践から生まれているのが強み。なのでそれを元にした計画にしていけば良い。計画は役場が作る必要は無く、地域で関わる人たちが『このジオパークがどういう形になるのが良いか』考えて作るのが理想。」
人口約4700人という伊豆大島よりもずっと小さな自治体でありながら、世界ジオパークに申請した「アポイ岳ジオパーク」についても、教えてもらいました。
「アポイはジオパークを町おこしにしている。補助金をうまく使いながら、ジオパークを生かした町作りがこの町の特徴。トップが情熱を持って訴えたと思う。役場の意識改革を行い、議員が全員、世界ジオパークを回った。」とのこと。(議員が全員!・・・すごいです!)
糸魚川、佐渡、室戸、伊豆半島などのジオ商品の開発も話題になり、後半は「こうしたら良いのでは?ああしたら良いのでは?」など、様々な意見が出て、成田氏は「まるで事務局会議に参加しているようです。」と感想を述べられていました。
超多忙な本業(応用地質(株)の社長)の合間を縫って、我々現地の人間と直接話をするために来島してくれた成田氏に感謝します。
さて、「ジオパーク」の言葉が出ない日がない今日この頃・・・
今日もジオな夕日が勢いよく沈んでいきました。

毎日グルグルまわり、綺麗な夕日を見せてくれる地球に感謝!
(カナ)