グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

一期一会。

2016年12月23日 | 火山・ジオパーク
以前ジオガイドの会メンバーが集まった<とき、こんな話題が出ました。

「石のそり橋が、亀裂が入っててそろそろ危ないらしい」


石のそり橋とは、1552年今から464年前の大噴火の時に流れた溶岩流がブリッジ上に残っているところ。
ということで行ってきました。

看板が立っています。


どれだけ大きい噴火だったか、そして島の人がどれだけ恐ろしい思いをしたかということが伝わってきます。



枝のアーチ?を通り抜け



きゃーーーーーーーーーかわいい!!!!!!!!!
名前は、、、特定できません。。。
もう少し育ったらわかるかも?!
森の中で「色」に出会うと心が躍ります!


これです!
たしかに“石のそり橋”でしょ?
橋の下もつるつるの溶岩。
雨が降った次の日などは水が流れているのでしょう。
どのように溶岩が流れてこうなったのか?想像もつきません。

さてどこに亀裂が?いっぱいありますが、、、(;^_^
確かに真ん中からちょっと左、微妙なバランスを保っているように見えます。

こういうのをどこまで「保全」するのか、そんなことも以前話題になりました。
崩れそうだから補強するのも保全かも知れませんが、本来崩れるのが自然なものを人間の作為により手を加えたら、それはもしかしたら「破壊」かもしれません。
特に大島は変化の激しい環境です。
惜しい気持ちもとてもわかりますが、私は変化するままに任せる、に一票です。
そして、この次はないかもしれない今!の出会いを大切に楽しみたいです。


すぐ隣にもう二つの「色」。

ヒイロタケ、、、でしょう。

もうひとつは、テンナンショウの実ですね。


こちらはシックでまた素敵。

おそらくウチワタケ。違ったらごめんなさい。
シイやカシの枯れ木上に見られる。扇形になっていることが多いが、柄をのばしマンネンタケ風の形のなることもある。褐色や赤茶色の環紋をもつ。
http://www.nara-edu.ac.jp/ECNE/mushroom/photo/utiwa.htm
というし。



大島の裏の一周道を通って、波浮まで行きました。
同じく亀裂が入って、一部で存続が危険視されている筆島も拝みに。


こちらは火口の、火の通り道だったために特に高い温度で焼かれて固くなりここまで残ったそう。
筆島火山の名残なので、数十万年前の?


誰かが亀裂にボンドを流し込みたいとか言ってたっけ笑
これがなくなってしまうことを想像すると正直私も切ない気持ちになる。
けどそれもまた自然なこと。
またダイナミックな地球の営みが、私たちには想像もつかないようなすばらしい景観を作ってくれるはずです。

石のそり橋や筆島に限らず、今ある景色は今だけのもの。
どうぞ、大島の、地球の今!に出会いに来てくださいね♡
(あい)
コメント
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