グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ミラクルツアー

2018年08月03日 | ツアー
昨日のツアーは、お父さんお母さん、小学生の女の子、2歳の男の子、の編成で
三原山は完全に霧の中!な状態からスタートしましたが、

生き物が大好き!そして火山にも興味津々なHちゃん、
お構いなしに楽しそうに歩き始めてくれました。


帽子を駆使して、さっそくゴマダラカミキリを捕まえました。


この後すぐにその場に戻していました。えらい!



ゴケグモの一種?

素手で捕まえようとしていました!
あっちも生きるのに必死です、そう簡単には捕まりません。

ちょっと前まではこんなにいなかったのに、
大量のコジャノメ(素早くて捕まえるどころか写真も撮れません)

シジミチョウは採れ…なかったけど撮れました。
(どこにいるかわかりますか?)



お父さんに抱っこされて、気持ちよさそうに眠りながら登っていたRくん
お父さんは汗だくでとってもがんばっていました。
ちょこっと起きた瞬間。「あれ?僕どこにいるの??」


山頂に着いてしばらくすると完全に目が覚めて、
自分で歩き始めました。

天然のミスと気持ちい~~

この表情!!ほっこりしました


けっこう粘ったのに、火口の中に霧が溜まって見れなかったのは残念でしたが、


引き返す?いやがんばって一周する!とHちゃん自ら選択し、
真っ白な中、アブラゼミ爆弾もキャーキャー言いながらくぐり抜け、


カメムシの塔も通り過ぎ、
(昨日香奈さんがアップしていた、観測機器にいっぱいついてる場所)
いつも風が強い場所をがんばって歩いていたら、
突然バッと視界が開け、裏砂漠が一望できました。

(私の写真のタイミングが遅かっただけで、もっと見えていました)

お母さんの
「うわあぁぁこんなとこ歩いてたんだ!
こういう瞬間があるから山っていいよね。怖いくらいだね。感動。」
とお客さんのコメントに、私も嬉しくなりました。
(おんぶしながらのおはち巡り、おつかれさまでした!)


ミストに混じって、時折噴気の生暖かい風が来るのを感じ、
まだ噴気のあがるB2火口を覗き込んだHちゃんの
「この下に火山の火があるんだね」
というつぶやき、真剣な表情にハッとさせられ、

そしておはち巡りもあともうちょっとで終わりという場所で
シーズンももうほとんど終わりのサクユリが咲いていて、
見事な真っ白バージョン「シロボシサクユリ」が出迎えてくれました。

なぜかおしべが全くありません。
美しい白を目立たせるために自らなくしたとか笑?
美意識高い!


そろそろおなかがすいたな~
というところで、アシタバの新芽を紹介したら、
生でパクリ。甘くておいしい!!とのこと。すごい(驚)


お父さんも、はいどうぞ。

Hちゃんに勧められるままに、みんな一口ずつその繊細な甘みを味わいました。
(特別保護地区、ほんとはダメなのはわかってますが、活きた体験!一口なのでご勘弁を)

戻ってきた~

「達成感あるね!」


帰りはミラクルが起こりました。
お昼ご飯第一候補だったお店のラストオーダーに
このままいくと間に合うか?いや間に合わないか💦
の瀬戸際だったのですが、
ちょうど遊歩道脇の草刈りをしていたシルバーのおじさまが、
送ってってあげるよ、と乗せてくれたのです!

(これまた道路交通法とかはナシでお願いしますね笑)

めったにできない体験に大人も子どもも大興奮!
Hちゃん「がんばって歩いたから、山の神様がご褒美をくれたんだね」
素敵な言葉を残してくれました。

いつも山に登ると、お山とお客様に元気をもらいますが、
今回は特に、小さい身体に宿る大きい感性に、心の栄養をいっぱいもらったな~
と幸せな気持ちになれたツアーでした。
ありがとうございました!(あい)
コメント
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