グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

昆虫少年との3日間

2018年08月28日 | ツアー
台風20号の影響で船が欠航になる前のギリギリセーフのタイミングで、生き物好きの息子さん(小学生のM君)とご両親が来島、3日間ツアーに参加してくれました。

1日目(23日)
午後の船は全便欠航になった日。
時々強い雨が予想されたので、短時間ずつ歩くことにして…

海岸で生き物をさがしたり…

巨木やコケを観察したり…

火山が作った様々な環境を、巡りました。

久しぶりに「ヒモミノガ」も見に行きました。
(以前ヒモミノガをまとめたブログはこちら

初めてヒモミノガ と出会ってから3ヶ月弱…
夏の忙しさに、すっかり存在を忘れていました。

「いるかな?」と心配しながら生息地へ。
…はじめは、さっぱり見つからなかったのですが、目の良いMくんが見つけてくれました!

以前見ていたものより、かなり小さいサイズです!
世代交代したのでしょうか??

2日目(24日)
台風通過後のナイトツアーへ。

いつもナナフシがたくさんいる場所は、強風で草が揺れて見つからないし、途中でスコールのような雨が降るしで「今日はやめようか?」と弱気になりつつ、とりあえずショウリョウバッタの産卵場へ。

4日前のナイトでも、かろうじて2個体が産卵しているだけだったので「もう終わっているのでは?」と、あまり期待せずにその場へ行ってみたら…

いた〜〜!!

緑の個体から…

茶色の個体まで、7〜8個体が卵を産んでいました。

Mくんは「バッタの産卵は初めてみた!」とのことで、とても喜んでくれました😃

そして私は、一度気温が下がって(23度ぐらい)産卵時期を終えたかに見えたショウリョウバッタたちが、気温の上昇とともに(27度ぐらい)再び産卵を始める…ということをM君のおかげで学びました😃

最後にリベンジで、もう一度ナナフシ探し。
大揺れの葉の奥に、ものすごくわかりにくい状況で隠れているナナフシを見つけました!
(写真は撮り忘れました^^;)

M君は「生きているナナフシを初めてみた!」とのこと😃
良かったです!😃

3日目(25日)
霧で山が見えないので裏砂漠へ。

森を歩きはじめたら、虫好きなM君を歓迎するかのように、色とりどりのスジコガネが頭上から降ってきました。

最初が黄金色の個体。


次に、頭が少し緑の個体。


そして最後に、全身緑色の個体!

スバラシイ!😃

元気なサルトリイバラのツルを、自分に巻きつかさせようと挑戦中のM君。


お母さんはこの形状を「ジャックと豆の木みたい!」とおっしゃっていました。

(確かにそんな雰囲気も…💕)

ところで、この日の風速予報は12m。
で、もちろん…

裏砂漠で、風体験!

すごい勢いで、鯉が霧の中を泳いでいました〜(笑)

上着を広げ、風を受ける…の図。

お父さんが、さりげなくお手伝い😃

Mくん、すごく元気に、風の中を走っていました。

この日ぐらいの風速だと山の稜線は危険ですが、ここは比較的平坦で足元をすくわれるような風は、ほぼ吹きません。

こんなふうに風体験ができる場所があることに、感謝です😃

そして…

青空、出た〜!!

一瞬ですが、海まで見渡せました!

三原山さん、ありがとう!!

さて、目一杯、風や霧と遊んだあとの溶岩地帯です。

この溶岩が「カタツムリに見える」と言っていたMくん。

(写真ではわかりにくいですが、実物はツノがあるように見えます)

すかさず溶岩の横に行き…

「カタツムリだけに片目つむり!」

おお〜!
小学生の親父ギャグよ、再び!!(笑)

Mくんは「ボク、最近(親父ギャグが)どんどん出てくるんだよね〜」と言っていました。
スゴ〜い😃

帰り道は、再び昆虫観察。

溶岩に溶け込んだバッタや…


何かを訴えるような、カビに犯されたセミなど…

色々発見してくれました。

ツアー中は、お父さんが常に、M君を優しくサポートしていました。
そして最後に歩いた森の中で、2つ並んだ“蟻の巣”を発見したお父さんは…

アッという間に、コレを完成!

目から蟻が出てくる顔〜!!(爆笑)

楽しかった3日間を閉めくくるような、ニコちゃんマーク!
もう感動〜😃😃😃

本当に、たくさんの「!」に出会った3日間でした。
皆さんと一緒に、いつかまた「!」を探したいです。

(かな)

コメント
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