グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

表砂漠コースを歩いてみると...

2022年06月30日 | 植物
梅雨が明け、一気に真夏のような日が続いていますね。
大島はまだ風があり、いくらか日陰は気持ちいいですが、
昼間のギンギラの灼熱の暑さの中を歩くのは、身体にこたえます...

ということで、朝早めに三原山に行ってきました!(といっても8:30到着です 汗)
霧のミストが気持ちいい♡

遠くの景色は見えませんが、町の暑さから比べたら、もう文字通り「避暑地」です。

熱中症対策に、水を濡らしたタオルを首に巻いていましたが、
むしろ、霧の三原山では、冷やされすぎで寒くなりそうだったので、やめました😅

今日の目的は表砂漠コースのリサーチ。
涼しい霧の中、ゆっくり植物の観察をしました。
1950-51年の溶岩が流れたところは、植物が生い茂り、木漏れ日トンネルのようになり始めています。

溶岩が流れていないところは、砂地のままで、表砂漠の雰囲気を残しています。このコントラストがまさに、溶岩が流れることで、植物が育っていくことを物語っています。

歩いていると風にのっていい香りが、漂ってきました〜。
その香りの元は、絶賛、花盛りのハチジョウイボタ!

お隣のニオイウツギの方が、香りがあるような名前ですが、ハチジョウイボタの方が圧倒的に香っています!

ハワイで首に飾る「レイ」にもするプルメリアと香りが似ています♡

右側の砂地の斜面にはところどころに大きな石が!
どこから来たのか推察・観察するのも楽しいですね。

左側の植生地には溶岩を囲むように木がぐんぐん伸びています。
まるで、溶岩の生け花でなく、生け枝!


周りを見渡すと一瞬、とうもろこしがあるのかと思い、ビックリしました。

イズホソバテンナンショウの実!有毒だそうです。


さてさて、進んで、さらに赤ダレの方へ行こう思っていましたが、霧が晴れそうにありません。
このまま進んでも遠くは何も見えないので、急遽ルートを変更し、アア溶岩の先端の方につなぐ道を歩いてみることにしました。(地図には記載されておらず、正式なルートにはなっていません。)

道っぽい感じになっていますが、途中から草が...

さらに、草が...
マムシが心配で足元ばかり見て歩いてました😅


最後の方は、草刈りされている雰囲気に!
草刈り、大変ですよね...
歩きやすい道を歩けることの安堵感から、心より感謝の思いがこみあげます。


右手をみるとアア溶岩!!いつもは上に登って観察するあのアア溶岩です。

ここに、出て来るんですね!アア溶岩の隣の退避壕に脇道があったなんて、気づきませんでした。


山頂口への帰り道、オオシマツツジがまだ咲いているのを発見しました!
木陰で涼しいんでしょうね。


ふさふさのかわいいシッポも発見!

あとで、調べるとチガヤの穂ということがわかりました。
これを「昔、子供たちがおやつにしました」と『伊豆大島の植物』に書いてありましたが、どこを食べるのでしょう?!わたあめみたい?食べてみたいです😋


最後に今日は涼しかったなーと、車を走らせると、一気に夏空が!!
割れ目火口展望所に車をとめ、写真を撮りました〜。
雲がものすごい速さで流れています。
次から次へと流れてきて...

反対側を見ると、一瞬、富士山が見えました!

夏の青空に、白い雲。
このコントラストが大好きです!

気温が上がれば、山頂も霧が晴れますが、この日はずっと山は見えませんでした。
明日から、7月。
夏のトレッキングも熱中症対策をしっかりして、楽しみたいですね!

(ユリカ)
コメント
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