グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

マンリョウの花とセミ。

2009年07月30日 | 
少し時間ができたので、久しぶりに山へ行ったら、マンリョウの花が咲いていました。

秋から冬にかけて真っ赤な実が、濃い緑の森の中に華やかさを添えてくれるマンリョウですが、花はひっそり下向きに咲きます。白い小さな花は実の派手さとは対照的で清楚な感じです。

花の前でしゃがみ込み、下からのぞいて花を観賞していました。すると…。

あらら?セミの抜け殻!!

マンリョウの葉にスッポリ隠れて、テカテカ光るセミの抜け殻が鎮座しているではありませんか!しかもとても大きいセミの抜け殻です。なんで木曜日ごとにセミと縁があるのでしょう??

でも花の真横で羽化するなんて、なかなか素敵ですね。

このセミが殻を破って出てきた時に最初に見た物は、この小さな白い花だったのかも…などと想像をふくらませていたのですが、家に帰って調べてみたら、マンリョウは夜になると花を閉じる1日花なのだそうです。

なあんだ。ではセミは、蕾しか見られなかったのですね。

それにしても葉の裏には特につかまりやすそうな所がないのに、どうしてセミは落ちずに羽化できるのでしょうか?木の枝や幹ならギザギザがあるのでまだ落ちないのが良くわかるのですが、マンリョウの葉の裏はスベスベです。でもこういう光景は時々目にします。

葉っぱごと家に持ち帰り、12倍虫メガネでじっくり観察して見ることにしました。

セミの足の先には先端が曲がった鋭い爪が2本ずつあり、それを葉に突き刺して体を固定していました。「ズブッ!」って感じです。これならどんな場所でもつかまれますね。なるほど~。セミを手に乗せるとちょっと痛いのは、この小さな爪が突き刺さるからなのですね…。なんだか、鋭い爪を超アップで見てしまったので、次回から痛さが倍増するような気が…。(笑)

セミは特大サイズのアブラゼミでした。

ホントにアブラゼミに縁があるな~。

(カナ)

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