昨日「感動~!!」な出会いがありました。
ナイトツアーでの出来事です。
昨日のナイトは2組3名のお客様。開始時間も宿も違っていたので柳場が先にツアーを始め、後から私が追いかけるという計画をたてました。
場所の打ち合わせで柳場に電話をしたら「今、セミの脱皮を見てるからさ~早く来て。」と…。
「何ですって~?」
後で聞いたら、セミの幼虫が道路を歩いていたので木につかまらせて観察していたら、脱皮をはじめたようです。奇麗に背中が割れていますね。
(昨日のナイト写真は、全て柳場から送ってもらったものです)
殻から出たばかりの時は,翅が濡れて丸まっているのが可愛いです。
私が合流した時は、この状態でした。
丸まっていた翅はすっかり伸びていましたが、まだ白くて完全には乾いていないようで飛べません。
しばらく見ていたら体が少しずつ茶色くなってきましたが、このままずっと見ているわけにもいかないので、セミにお別れをして次へ。
この日のお客様はカエル好き。
カエルグッズもそろえているそう。
で、海で夜光虫を見た後に、カエルを見に行くことにしました。「今日は本物をいっぱい見られますよ。」と話したとたん、ヒキガエルが車の前にモソモソ出てきました。ナイスなタイミングです!
一瞬だけ車内に移動してもらいました。
カエル君、失礼~。
(ちなみにカエルは皮膚毒があるので、触ったら必ず手を洗ってくださいね)
モリアオガエルの子ども(1~2cm)も10匹以上見つかりました。
「カエル祭りだ~!」全員でカエル探しを楽しみました。
昨晩は星が全然見えなかったので、その時間を生物観察にあてることにして、場所を変えました。
夜の砂浜を生物を探して歩いていた時のこと…。
信じられないものが目に入りました。懐中電灯の光が照らし出したのは…
この光景だったのです!
大きなウミガメが、後ろのヒレで一生懸命砂を掘っている…ように見えました。
石の上に顎をのせ、泣いているようにも見えます。
「産卵に来たんだ!」
この浜は3年前にウミガメの上陸記録がありますが、その時は砂の層が浅くて生まずに海へ帰ったようです。(3年前の記事はこちら。http://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/e/be21d6ca0ad4ae4a3507e17f41767310)
「今回も産めないのでは?」
慌ててウミガメの保護活動をしている成瀬氏に電話しました。
「静かに見ていれば産み始めるかも」というアドバイスに従って、みんなで見守りました。
しかしカメは一向に落ち着きません。
せっせと砂を掘り続けますが、ちっとも深くなりません。
「きっと下に固い岩があるんじゃないかな?」
作業中のカメに申し訳ないと思いつつ、スケール代わりに横に並んでみました。
私の身長は160cmです。
カメはやがて、それまで掘っていたように見えた砂を、戻すような行動をはじめました。
頭を海の方に向け、帰ろうとしているようです。
でも石に乗り上げてしまってヒレが空回り…全然前へ進みません。
ジタバタ、ジタバタ…
最初はみんなでウミガメの格闘を見ていたのですが、あまりにも石超えが大変そうなので、ついに手を貸してしまいました。
「ヨイショ」ズリ…
「ヨイショ」ズリズリ…
もう少しです!
海へ!
ウミガメはこの後の波で、海へ帰っていきました。
ウミガメってこんな大変な思いをして、卵を産むために陸に上がるんですね。
命がけで…。
生涯忘れられない数10分….
「心が震える」まさにそんな感じでした。
でも実は「産卵を邪魔したかも?」ということが、少々気になっていました。
そうしたら今日、成瀬氏が卵を確認し保護柵をしてくれたという情報が入りました。(さすが!)
砂の下の石の間に卵を確認したそうです。
満潮が20時ごろだったのでそれにあわせて上陸し、早い時間に産んだのではないかと…。
私たちがカメと出会ったのは22時過ぎ。
ちょうど産卵を終えて砂をかけていた場面に、遭遇したのではないかとのことでした。
無事産卵できていて、とても嬉しいです。
ヨカッタ、ヨカッタ。
ただひたむきに生きようとするたくさんの「生命」に触れて、パワーをいっぱいもらったナイトツアーでした。
(カナ)
PS 昨日の昼のツアーにご参加いただいたAさん、ツアー報告を載せると言っていたのに、カメがあまりに感動的で予定が変わってしまいました。ごめんなさい。
裏砂漠の風の写真,良く撮れていました。
他の写真(飛ばない蛾と遊んでいるところ)は掲示板の方に載せてあります。
ぜひご覧ください。
http://6715.teacup.com/gscyama/bbs
ナイトツアーでの出来事です。
昨日のナイトは2組3名のお客様。開始時間も宿も違っていたので柳場が先にツアーを始め、後から私が追いかけるという計画をたてました。
場所の打ち合わせで柳場に電話をしたら「今、セミの脱皮を見てるからさ~早く来て。」と…。
「何ですって~?」
後で聞いたら、セミの幼虫が道路を歩いていたので木につかまらせて観察していたら、脱皮をはじめたようです。奇麗に背中が割れていますね。
(昨日のナイト写真は、全て柳場から送ってもらったものです)
殻から出たばかりの時は,翅が濡れて丸まっているのが可愛いです。
私が合流した時は、この状態でした。
丸まっていた翅はすっかり伸びていましたが、まだ白くて完全には乾いていないようで飛べません。
しばらく見ていたら体が少しずつ茶色くなってきましたが、このままずっと見ているわけにもいかないので、セミにお別れをして次へ。
この日のお客様はカエル好き。
カエルグッズもそろえているそう。
で、海で夜光虫を見た後に、カエルを見に行くことにしました。「今日は本物をいっぱい見られますよ。」と話したとたん、ヒキガエルが車の前にモソモソ出てきました。ナイスなタイミングです!
一瞬だけ車内に移動してもらいました。
カエル君、失礼~。
(ちなみにカエルは皮膚毒があるので、触ったら必ず手を洗ってくださいね)
モリアオガエルの子ども(1~2cm)も10匹以上見つかりました。
「カエル祭りだ~!」全員でカエル探しを楽しみました。
昨晩は星が全然見えなかったので、その時間を生物観察にあてることにして、場所を変えました。
夜の砂浜を生物を探して歩いていた時のこと…。
信じられないものが目に入りました。懐中電灯の光が照らし出したのは…
この光景だったのです!
大きなウミガメが、後ろのヒレで一生懸命砂を掘っている…ように見えました。
石の上に顎をのせ、泣いているようにも見えます。
「産卵に来たんだ!」
この浜は3年前にウミガメの上陸記録がありますが、その時は砂の層が浅くて生まずに海へ帰ったようです。(3年前の記事はこちら。http://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/e/be21d6ca0ad4ae4a3507e17f41767310)
「今回も産めないのでは?」
慌ててウミガメの保護活動をしている成瀬氏に電話しました。
「静かに見ていれば産み始めるかも」というアドバイスに従って、みんなで見守りました。
しかしカメは一向に落ち着きません。
せっせと砂を掘り続けますが、ちっとも深くなりません。
「きっと下に固い岩があるんじゃないかな?」
作業中のカメに申し訳ないと思いつつ、スケール代わりに横に並んでみました。
私の身長は160cmです。
カメはやがて、それまで掘っていたように見えた砂を、戻すような行動をはじめました。
頭を海の方に向け、帰ろうとしているようです。
でも石に乗り上げてしまってヒレが空回り…全然前へ進みません。
ジタバタ、ジタバタ…
最初はみんなでウミガメの格闘を見ていたのですが、あまりにも石超えが大変そうなので、ついに手を貸してしまいました。
「ヨイショ」ズリ…
「ヨイショ」ズリズリ…
もう少しです!
海へ!
ウミガメはこの後の波で、海へ帰っていきました。
ウミガメってこんな大変な思いをして、卵を産むために陸に上がるんですね。
命がけで…。
生涯忘れられない数10分….
「心が震える」まさにそんな感じでした。
でも実は「産卵を邪魔したかも?」ということが、少々気になっていました。
そうしたら今日、成瀬氏が卵を確認し保護柵をしてくれたという情報が入りました。(さすが!)
砂の下の石の間に卵を確認したそうです。
満潮が20時ごろだったのでそれにあわせて上陸し、早い時間に産んだのではないかと…。
私たちがカメと出会ったのは22時過ぎ。
ちょうど産卵を終えて砂をかけていた場面に、遭遇したのではないかとのことでした。
無事産卵できていて、とても嬉しいです。
ヨカッタ、ヨカッタ。
ただひたむきに生きようとするたくさんの「生命」に触れて、パワーをいっぱいもらったナイトツアーでした。
(カナ)
PS 昨日の昼のツアーにご参加いただいたAさん、ツアー報告を載せると言っていたのに、カメがあまりに感動的で予定が変わってしまいました。ごめんなさい。
裏砂漠の風の写真,良く撮れていました。
他の写真(飛ばない蛾と遊んでいるところ)は掲示板の方に載せてあります。
ぜひご覧ください。
http://6715.teacup.com/gscyama/bbs
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