goo blog サービス終了のお知らせ 

グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

海侍チームIN伊豆大島ジオパーク

2014年12月21日 | ツアー
いつも伊豆大島に通ってくれている東京・中野のダイビングスクール“海侍”さんが、1日コースのジオツアーをリクエストしてくれました。
(海侍さんのHPはこちら。http://www.umisamurai-dive.jp/index.html

生き物好きな池田ヨシキさん、ユカリさん夫妻が運営する海侍さんのツアーは、いつも和気あいあいで楽しそうです。

「きっと今日もかなり楽しいツアーになるに違いない」…そんな予感を胸に秘め(いや、口に出していたかも?)、ツアーは始まりました。

歩き始める前に、皆さん、まずこの場所で写真撮影。

「何を撮っているのかな?」と思ったら…

コレでした。

今まで素通りしていましたが、確かに『外輪山警備派出所』って、特別感あるかもです。

さあ、ヘルメットをかぶって初ジオツアーに出発です!


縄もようの溶岩を、嬉しそうに撫でる皆さん。
あまり見かけない風景です。

やっぱり、かなりスペシャルなツアーになりそうな予感(笑)。

ユカリさんの「You are King!」のかけ声で、旦那さんがこのポーズ。

なあるほど、確かにここって『王様の椅子』と言っていいほど立派かも!

旦那さんからはこの後「地球の仕組みが知れるな、火山って。」という言葉が聞かれ「同感~!」と思いました。

枯れたハチジョウイタドリの枝を「フシがあって中が空洞で、まるで竹みたいだ。」と皆で観察していた時のこと。
「小さな“かぐや姫”が入っていそう。」とユカリさん。

この言葉、痺れました~!
なんて素敵な感性!!

風が強まり寒くなってきた、火口一周コースでは…「ここに手を当てると暖をとれるよ。」と、スタッフのホリチさんが地下の洞穴に通じる穴に手をかざし…


湯気の出る斜面で砂風呂。


『原始のシダ』を見ると、みんなで写真撮影。

この状態は、生物好きのダイバーの皆さんが水中で写真を撮っている時と同じだなぁ…と思いました。

眺めの良い景色の中を歩くうちに、ランニングを始めるホリチさん。

「走りやすいよ~。」と、50mぐらい先まで2周されていました!

赤い溶岩を手に持った時は「これ、フライドチキンみたいだ。」ということになり…


ア~ン!

周囲からは「もうすぐクリスマスだからね。」という声も、あがっていました。

ゴツゴツ溶岩地帯では…


プレーリードックを、たくさん見つけました。




荒れ地に生きるオオシマザクラや、山の景色に見とれ…


カニの爪のような溶岩の前では、カニの真似!


ずいぶん長い間、この姿勢で頑張っていらっしゃいました~。

いや~、もう楽しくってたまりません。

裏砂漠ではユカリさんのアイデアで、“陰”でポーズ!


キノコが水中のウミウシのようだと盛り上がり…


樹海の中では「何だこりゃ?」という感じの、へんてこな木や…


ゴリラ?

などなど発見の連続!

これまたユカリさんのアイデアで、カメラを空に向け…


撮った写真は…

溶岩の森に集う人!
なんでこんな面白い発想が、できるのでしょう~!

最後に、外輪山の崖崩れを見に、少しだけコースを外れて寄り道した時は…

何の迷いもなく、ごくごく自然な動きで倒木を乗り越え崖の下へ。

…全員スゴイ(笑)。

溶岩を止めようとしているのでしょうか?
(ポーズの意味は聞き忘れました。笑)

この後のユカリさんの「地球はでっかいなぁ。」というつぶやきを聞いて、とても心強い仲間ができたような気がしました。

…ということで、5時間弱で歩く予定はすっかりオーバーし、約6時間ずっと笑いっぱなしでした。(この後の海も楽しかったのですが、あまりにも長いので、もう止めておきます。)

最高に楽しい1日でした!

海侍の皆さん、ありがとうございました~。

(カナ)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クロジとアオジ

2014年12月20日 | 
昨日の朝、滅多に明るいところに出てこないクロジがアオジと一緒に道端にいるのを発見!
すぐさま車を停めて撮影です。






クロジもアオジもオスでした。
2枚目と3枚目はクロジオス成鳥の渋~い色合いがよく出ていると思います。


少しずつ遠ざかっていきながら、



上空を気にしています。
小鳥の宿命でしょうか。


クロジもアオジも地面にいてじっとしているとなかなか気付くことはありません。
でもこうして食べ物を探してちょんちょん歩いているので存在がわかります。
あと鳴き声。
ともに「チッ、チッ・・・」という小さな声(地鳴き)ですが違いがあって聴き分けるには修行が必要です(笑)





このあと何かに驚いて藪の中に飛んで行ってしまいました。
また出会えるといいです。

                           がんま
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第2回森田先生勉強会

2014年12月19日 | 火山・ジオパーク
12月16日(土)大荒れの天気の中、東大地震研究所の森田裕一先生による第2回目の勉強会(ジオパーク推進委員会主催)が開かれました。

開催直前の大雨でキャンセルも出て、参加者は15名でした。

いつものごとく、私が理解できた部分を報告します。
まず火山噴火のイメージから…

マグマだまりが下にある。

そこに深いところからマグマが足され、たまりきれなくなって…

逃げ道を探して横に広がったり…
なんどか使って通りやすくなっている通路(火道)を使ってマグマが上がる。


浅い所に来るとどんどん泡立ち、泡が増えると全体が軽くなって、さらに上に上がって泡も大きくなり、最後は噴火する。

フムフム…と思いましたが、これは基本中の基本であって、噴火はこんなにシンプルなものではなかったようです。

噴火はマグマの粘り気だけでなく、上がってくるスピードや泡の状態で、変化に富むものになるようです。

伊豆大島が乗っている海のプレートは、大陸のプレートに沈み込んでいますが、その時一緒に地下に引き込まれた水が、回りの石を解かしてマグマができます。溶けると軽くなるので地下10数キロに上がってきて、そこで軽いモノと重いものが分かれるのだそうです。そして、軽いものがさらに深さ5キロぐらいまで上がり、そこで膨れたり縮んだりしているそう。

たとえば1986年の割れ目噴火は、以下のようにして起こったと考えられているそうです。
1 山頂で噴火がおき、途中でマグマの通り道(火道)が詰まり、マグマが横に広がった。
2 横に広がったマグマの熱で、昔の噴火し残りのマグマが熱せられた。(図中の紫部分)
3 マグマは時間がたつと中に含まれている成分が徐々に結晶を作り、結晶以外の所はもともとあった水が選り分けられて多くなる。熱せられると水が急に泡立って激しい割れ目噴火になる。


このように伊豆大島では、少し深いところから来るマグマと、浅いところにあったマグマが混じり合って噴火を起こしていることが分かっているそうです。


講義のまとめに入るころには、3連のシンプルな地下の絵は…

このように、複雑な絵として描かれていました!

もっとも、伊豆大島はプレートの沈み込みによってヒビ割れができやすく、マグマはスルスルと上がりやすいそうで、この絵よりもシンプルになるそうです。

では、どのような観測をして、地下のマグマを監視しているのでしょうか?
以下は、講座に参加されていたJGC委員の中川氏のメモを参考に、私なりにまとめたものです。

地面の温度
マグマの中に溶けているガスや空気は軽いので最初に上がってくる。熱いマグマの中を通ってくる火山ガスや空気は高温になるので、地面が熱くなるなどの現象が出てくる。

磁場(磁場は地球内部に流れる電流でできるもので方向をもっているものみたいです。)
地面の下の岩は、固まったときの地球の磁場の方向を記録している。地下に溶けた岩があると、磁場が弱くなる。単純ではないので分かりづらいが、弱くなり方や、弱くなっている範囲で、マグマの深さ、大きさがある程度推定できる。ちなみにいまは浅いところに高温のモノが上がっていないことが観測で分かっている。


電気伝導度
地下水が多いと、電気が伝わりやすくなる。マグマが上ってきて、地表付近の地下水が熱で泡立つと、抵抗が大きくなって伝わりにくくなる。また火山ガスが上がってくると、火山ガスにはイオンが多いので電気が伝わりにくくなる。そして、噴火に至る。86年噴火では1年近く前から変化している。

歪み計
86年噴火の3~4カ月前、マグマの上昇を歪み計がとらえていた。

地震計の火山性微動
地下水が沸騰するのを火山性微動としてとらえている。火山性微動は常時続くのではなく、起こったり止まったりしながら観測される。これは熱くなって沸騰し圧力が上がると、回りの岩石を壊し今度は圧力が弱まるから。86年噴火の4カ月前から規則的に微動が起こっていたが、ある時から微動の間隔が短くなった。ガスや空気よりマグマ本体が上がるので微動の幅が大きくなり、連続微動から1カ月で山頂噴火に至った。

地下水面と海水面が同じぐらいなのが伊豆大島。温度が熱くなると地下水が周辺に追いやられて、ほとんど地下水がなくなってしまう。こういうプロセスのうちは、水蒸気爆発は起きないと考えられる。
 
傾斜計
11月19日の夜中に、急に微動の振れ幅が小さくなり、間があくようになった。火口でのマグマの噴き出し方も少し弱まった。マグマの温度が下がってしまうとマグマの粘り気が大きくなってなかなか上がって来れない。それなのに下からマグマが上がろうとするので、地下のマグマの圧力が大きくなっていたと考えられる。
そして2日後の11月21日に、非常に傾きに大きな変化が起きた。割れ目噴火の2時間前から南西の方向から北東の方向に傾き方が変わった。割れ目噴火では、マグマは板状に入り、先端で地震が起こる。傾きがマグマが進んだ速度。1キロ/hで進んでいる。傾きの変化と同じタイミングで、地震がたくさん起こった。割れ目噴火は、数日前と2時間前に変化が起きており、今となっては予測できる可能性があったことが分かる。

「考えられる限りの様々な方法を使って、伊豆大島の火山は観測されているのだなぁ」と、講義を聴いていて思いました。

1950-51年噴火と1986年噴火の共通点、相違点についても教えてもらいました。
火口にマグマが溜まったところはよく似ているけれど、1951年は1カ月後にあふれ出し、1986年は5日後に溢れ出しました。いつあふれ出すかが、マグマの供給率を示し、これが大きいと割れ目噴火になる可能性もあるそうです。マグマが火口からあふれ出るまでの日数で、ある程度その後の噴火の変化が想像できるのだということを初めて知りました!

最近の大島の噴火の共通項から言えるパターンは…
1 溶岩が出る、脱ガスが進んだマグマが溢れてくる。
2 徐々に温度が下がって、マグマの粘り気が大きくなり泡が抜けにくくなり地表面で破裂、間欠的に溶岩を噴き上げる。
3 溶岩流が出なくなると場合によっては爆発的に噴火する。地下水がもどってきてマグマ水蒸気爆発を起こすこともある。

なるほど…。
これを知ったことで、次の噴火の時に,少し冷静に様子を見られるような気がします。

質問も、いっぱい出ていました。

質問 前兆の段階で、何が来るかの推測は出来るのか?
回答 前兆現象は必ずある。86年噴火と51年噴火とを比べてみて、どのぐらい緊迫性が必要かが分かる。

質問 プレートの動きが一定なら、マグマができるのも一定ではないのか?
回答 雨が間欠的なようにマグマも、下からも上に上がるのも間欠的。間欠的なものの経路が複数あると複雑。平均値はあるがランダムである。三原山は上がりやすいルートがあるので、そこ(火口)から上がることが多いが…。

質問 前兆のない噴火が起こることはあり得るのか?
回答 どのぐらいの猶予時間があるかというと分からないが、かならず前兆はある。割れる方向は決まっている。その方向にいたら危ないが、90度横にいれば、かなり危険は少ない。そういう知識を持っておいていただきたい。北西南東に必ず割れ目が出来る。元町、泉津、野増、岡田はこの線上にはない。機械は故障もするので、非常に大きなシグナルは故障だと思うのが怖い。86年噴火当時は1カ所しかなかったが、いまは複数個所あるので、以前より判断ができる。

質問 山頂から2,3日で溶岩が溢れ出したとしたら?
回答 僕は観測があるので残るが、家族には島外の親戚のところへ行けというだろう。知らないで住んでいるより、分かっていて住んでいることで対応できると思う。

この辺りから本音トークが続出したのですが、時間切れで途中で打ち切らねばならず、とても残念でした。
アンケートに記入していただいた参加者の意見を参考にしながら、次回につなげたいと思います。

悪天候で翌日の船、飛行機の全便欠航のリスクを抱えながら講義に来て下さった森田先生、講義に参加し詳細なメモを送って下さった中川さん、ありがとうございました!

(カナ)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

月山ジオパーク構想

2014年12月18日 | 火山・ジオパーク
昨日は、大荒れの天気で船も羽田行きの飛行機も全便欠航。
そんな中、唯一運行したドルニエに乗って大島を出ました。

眼下に見える海は、スゴイ白波。
しかし機体は結構揺れるものの、何事もなくスムーズに調布飛行場に到着しました。ドルニエ、すごい~!

今回の目的は、山形県西川町で行われる「月山ジオパーク構想」の勉強会で、ガイドの話をすることでした。

飛行機が動くとは思っていなかったのでノンビリ構えていたら乗り遅れそうになり、竹芝の東海汽船の方から大島ジオパークのガイドマップを分けていただき、東京駅で資料作りに夢中になって新幹線も乗り遅れそうになり、山形新幹線も止まってしまったので、東北新幹線で仙台に入り宿泊。

今朝は、仙台から車で送ってもらったのですが、雪であちらこちらで事故が起こっているようで、時々渋滞して止まり…全てギリギリのタイミング。県境のトンネルを越えた山形県側は、猛吹雪かと思っていたら青空まで見えて、月山が歓迎してくれているように感じました。(山は見えなかったですが)


で、無事になんとか西川町の会場に到着しました。

大きいツララに、雪かき車が雪を吹き飛ばしている風景を見て「雪国に来た~。」と実感しました。

勉強会には、約40名の方が参加していました。

5市町村や国土交通省、環境省、林野庁、気象庁、山形県の自治体関係者に加え、地元の町内会長さんや、山形大学の月山マイスターの皆さん、やはり構想段階の蔵王からもジオパーク推進室やガイド協会の方々や、鳥海山飛島構想の地元の方も参加されていました。

で、話した内容は以下のとおりです。


こんなパワポのページも作りました。

月山は大島の大先輩の火山なのです!

私の「ジオガイドってなに?」の話の他は…
山形大学地域教育文化学部教授 八木浩司氏の「月山の地質・地学的な価値観」
月山マイスター 奈佐国男氏の「月山の雪」
JGC 中川和之氏の「私の月山マイスターとジオパークの現状」

皆さんのお話を伺っていて「地質的にも複雑で古くから山岳信仰の歴史もある月山は、とても魅力的な場所だなぁ」と思いました。日本のジオは本当に多様で面白いです。

今回司会を担当されていたG氏は月山ジオパーク構想について「ジオ、大地の特性を元に、自然、生活、文化、歴史の資源を活用し、教育、観光に活用し、地域の振興を図っていこうというのが狙い。月山エリアの5つの自治体が手を結んでジオパークを進めて行こうという経過。資源は何か、価値観をどう構成するのか。認定が目的ではない、月山という共通の素材を使って、どうやって地域振興をしていくかが課題。今日のメンバー、こういう方々で手を取り合って、ジオパークを進めたい。」と熱く(と、私にはかんじられました)語られていました。

全国に熱い人を作るジオパーク。
とても忙しいけれど、とても面白いです。

ええと…色々書きたいのですが、今日はかなりくたびれているので、この辺で…。そうそう、カメラを忘れたので、写真は月山マイスター中級でもある中川氏からいただきました。

明日、大島に帰ります!

(カナ)





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

吹いてます!

2014年12月17日 | 今日の大島
北海道で非常に発達した低気圧の影響で大島も暴風波浪警報が出ています。
日中の最高気温は6℃ほどでしたが強風のため体感温度は氷点下だったと思います。

朝の元町桟橋はこんな。

昨夜発の大型船、今日のジェットフォイルはすべて欠航になりました。
羽田からの全日空B737―700も欠航。

しかしこの2機はやって来ました!

東邦航空 愛らんどシャトル シコルスキーS76C+型
昼に利島から大島に到着したところ。



新中央航空 ドルニエ228
15:40ごろ調布に向かうところ。
満席でした。

全国的にこれからまだしばらく暴風が続くようです。
あまり被害が出ないことを願います。

                         がんま






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

動物園をガイドつきで回ってみたら…

2014年12月16日 | ツアー
昨日、旅行社の方達の視察旅行にガイドとして参加し、動物園にも同行させてもらいました。

植物園では樹木医さんの、動物園では獣医さんの解説を聞くことができました。

まずは植物園へ。

「この花は、花粉がないのでお茶に使われていました。」とか…

「日本は椿にわびさびを求めますが、外国に出ると華やかになってもどって来るんです。」とか…

花の名前の案内ではなく「へえ~。確かに!」と思うような説明をしてくれて、とても面白かったです。

続いて動物園へ。
カピバラやワラビーが口から草をたらして食事中でした。


カピバラってよく見ると、鼻は黒いし、足に黒いソックスをはいているようなユーモラスな姿なんですね。

カピバラは、園内でもとても人気者なのだそうです。

エミューという大きな鳥のケージの前では…

「この鳥の羽が2叉にわかれているので『羽を拾うと恋人同士が幸せになれる』と言われているのですよ」と教えてもらいました。

ケージの横に落ちていた羽を見ると…

本当だ~!
こんな羽、あるのですね。

驚いたのは、獣医さんが「お~い、〇〇××!」と何かの名前らしき言葉を発した時のこと。

遠くの方からラクダが歩いてきました。
ラクダって、名前呼ぶと来るのですね~。

温厚な、おばあちゃんラクダなのでそうです。

もぐもぐ…。

「餌やりのおすすめは豚です」と言いつつ、目を細め嬉しそうに動物達の話しをする獣医さん。


モルモットを膝にだかせてくれる時は、ちゃんとタオルがついてきました。

か、可愛すぎる…。

「ワオキツネザルは体温調節が下手なので、お腹に太陽の光を当てて暖まるんですよ。」とか…


「これは日本の野生の野うさぎで、盛岡から来ました。雪国のウサギは夏は茶色い毛だけれど、冬になると白い毛に生え変わるんですよ。」とか…


「猿山は、自然の溶岩地形を生かして作られているんです。」とか…


「猿山にかかっている橋は、サルが逃げ出さないように橋桁がないんです。揺れますよ~。」とか…

獣医さんの説明で、動物園が数倍楽しく回れました!
「ガイドって大事だなぁ…」と思った動物園ツアーでした。

最後に…
夕方近くに立ち寄った裏砂漠の写真を1枚。

とても素敵な空だったので!

(カナ)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歩いてみました3(フノウの滝)

2014年12月15日 | 今日の大島

サスペンスではおなじみ崖の上
ふ ふ !


ジオパーク研究会の勉強会です

今日(14日ですが)来たのは島の東側の海岸線

1684年の溶岩流が扇状地状に流れた所(先端部)を歩いています
この時は島の中央部から噴火して海岸部分まで溶岩が流れているので大きな噴火だったのですね。


扇状の中央部に有る“長根岬”


この白い石 ジオの仲間は興味深々


万両の実がついています この辺は万両が沢山有ります


集合
この周辺は戦前植物園として整備さえれて居た所。その後も細々とですが管理されていたそうです


巨木の少ない大島。この下の木に有る祠を見学『もしかしたらこの下に旧道が有ったかも?』


へーベー小屋跡 
家屋の残骸お風呂のタイルが残っています。
釣りに来る人などが宿泊したそうです
ここに来ると、私もそうでしたが『家の材料を運ぶのに大変ね!』と思います
陸からではなく、下の海から陸揚げしたようです

ヘ―ベー小屋跡から下ると、最終目的地のフノウの滝
大島の水道の水源の1つで、今は上流で取水しているので水が流れていません

落差は10メートルぐらい。本日は私が水になってみました
過っては海からこの滝が望めたそうですか、周りの木々が茂りこの空滝も見えません


登りです。下りより楽だと思うのですが…

私達の歩いたコースは風が吹かず暖かな日和でしたが、島の西側は大風が吹いていました
これから冬。風を避けて歩けたらサイコー(しま)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青いツララと指望遠鏡

2014年12月14日 | ツアー
今日、ダイビングサークルの同級生3人(社会人3年目だそう)の若いお客様達と、裏砂漠4時間コースを歩いてきました。乃木坂46の『指望遠鏡』を見て「裏砂漠を歩いてみたい」というリクエストでした。(『指望遠鏡』の映像はこちら。https://www.youtube.com/watch?v=_V7OAp5PPxo&feature=youtu.be

温泉ホテル下の森から出発!


緑色のモコモコした木(ハチジョウイヌツゲ)とススキが、背比べをしているような草原を抜け…


広~い裏砂漠で、青空に浮かぶ雲に見とれたり…


ゴツゴツ溶岩地帯で、でっかい溶岩をみんなで持ち上げたり…


「パイオニア!」と言いつつ、落ちていたハチジョウイタドリの根っこを高く掲げたり…(ハチジョウイタドリが長い根を伸ばして 強風の裏砂漠で生きていることを話したら、すぐに活用してくれていました!)

…と楽しく歩きながら、櫛形山の下の通称「キャニオン」を目指しました。

今日は、三原山からも、キャニオンからも噴気がたくさん上がっていました。


「暖かい~!」「熱い!」

「地球は生きてるねぇ~。」という感想も聞かれました!

「お!ここスゴイ!」と言いながら、過去の溶岩流の下にできた空洞をのぞくAさん。


穴の中で、なにやら作業中。

女性陣からも「スゴイ~!」という声が聞こえてきます。

「え?何がスゴイんですか??」溶岩の下のちょっとした空洞に、スゴイものなんてあったっけ?と、不思議に思って近づく私にAさんは「こんな写真が撮れましたよ。」と見せてくれました。

「おお~!!確かにスゴイ!コレは初めてだ~!!」
と、コーフンしながら撮ったのがこの写真です。

溶岩越しに見あげるツララに、青空が映っていました!
なんて素敵!

そしてツララも素敵だけれど、この角度から撮ろうと思う感性もスゴイです!
スバラシイ~。

この後、ちょっとした難所を乗り越えてから、記念写真。


溶岩の庭園のような場所を抜け…

広い裏砂漠へ出たとたん、冷たい風が吹き付けてきました。

地面には、流れるような美しい丸い模様が刻まれていました。

誰の作品でしょう?
雨と風?

昨年の台風26号後にできた、外輪山の斜面の凹みは、風に飛ばされた砂で、もうほとんど段差なく埋められていました。

風を避けて凹みで、景色を楽しみながら休憩しようという作戦は、見事失敗。

あまりにも寒いので、休憩を短めに切り上げ出発。

元気な若者達なので、舗装された道ではなく砂の斜面を登り…

景色を楽しみながら、櫛形山山頂へ。


『指望遠鏡』の動画の中で乃木坂46のメンバーが歌っていたのは、櫛形山山頂のようですが…

強風が!

この場所の風が強いのは、予想通りでしたが…

今日の風は冷たかった…。

ゴォ~!と吹き付ける風に、あまり景色を楽しむ余裕はありませんでした。

でも、大島らしい風を体験できたのは、良かったのではないかと…
何しろこの風が、景色を作っているわけですから~。

少し早めに下山して、眺めの良い場所でみんなで寝転んでみました。
寝転ぶと、あまり風も当たらないし、空の雲を見ていると幸せな気分になります。

Tさんが一生懸命、座って何かをしています。
何をしているのでしょう?

あ!

そうか~、指望遠鏡!
どんな景色が撮れたのでしょうか?

無事温泉ホテルまで戻ってから、自分たちが歩いたコースを見ながら写真を撮りました。

こんな達成感が味わえるのも、火山が開けた景色を作ってくれているから。

そして、私もやってみました。

指望遠鏡!
しっかり裏砂漠も三原山も、望遠鏡に入りましたよ。

いや~、今日も楽しかったです。

ツアーをリクエストして下さった皆さん、ありがとうございました!

(カナ)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たくさん来たけれど

2014年12月13日 | 


遠い!
遠いよウミネコさーん!!
ニシが強いので風裏の泉津漁港にカモメ類が来ているかと見に行きましたがはるか沖にたむろしていて、近くにはまったくいませんでした。
ウミネコたちにはこの程度の風はなんともないんでしょう。

上空には冬の定番、ミサゴ。

目線まで降りてきてくれました。

こちらは鳴いているところ。

ピヨピヨとかわいい声で鳴きます。


今日は『第4回伊豆大島マラソン大会』でした(フルマラソン・ハーフ・10km)



画像はスタートから30分あまり経ったフルマラソンの部を秋の浜で撮影。
フルマラソンの部は高低差が365Mもあるそうです。
参加した方、スタッフの方、お疲れ様でした。

                               がんま
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

利島を歩きました。

2014年12月12日 | 火山・ジオパーク
12月9日(火)、高速ジェット船で、式根島から利島に渡りました。
利島では、以前三原山のツアーに参加してくれたKさんが、案内してくれました。

火山&森
噴火開始年代がわかっておらず、最新の噴火は4000~8000年前の間とされる利島は、大島同様、冷えると黒くなる溶岩の島…。しばらく溶岩を流していないために島は緑で覆われ、海岸は波に削られて崖になっています。

着いてすぐ“宮塚山”に登ることにしました。

ここは、神社が置かれていたために椿は植林されなかったそうです。

人の背丈より高い笹に驚いたり、スダジイの巨木を見上げたりしながら坂道を上りました。

所々に現れる巨木の姿がカッコいいです。

山頂近くに火口があり、木の枝越しに見える穴の中には、黄色く色づいた木々が見えました。

火口の中だけ明るく、植生が新しい感じがするのはなぜでしょう?
杉も生えていたので、もしかしたら植林などに使われていたのかも?(神社ですが…??)

火口から少し離れた展望所からの眺め。

集落は、港周辺にまとまっているとのことです。

下山は行きと違うコースへ。

かなりな急斜面に、Kさんが作った木の階段が延々と続いていました。
とても大変な仕事だったのでしょうね…(感謝)。

下山中に見つけて、嬉しくなったのはこれ。

「OKの木」と名づけました!(笑)

登山口の近くの大きな木の前で、鎌田さんが「これ、オオミズナギドリのヒナの滑空台なんです。」と教えてくれました。

「え?」驚く私に…「ちょうどコレが高さ的にも良くて、一番使われるんですよ。ほら、ここに爪の跡がいっぱいついている。」とKさん。

近づいて木の幹を観察すると、確かに細かい傷がいっぱいついています。

「へえ~、これが爪痕なんだ!」

暗い森の中で、飛び立つためにヨチヨチ歩いて木に登る、オオミズナギドリのヒナの姿が目に浮かぶようでした。そんな風景が見られるなんて…なんて素敵な森なのでしょう!!

「森の土は火山灰かな?」

そう思って手に取ってみましたが、火山灰より細かい粒の“湿り気のある土”の手触りでした。
ここは森がでできてから、どのぐらいの年が経つのでしょうか?

緑の森に覆われた利島で“火山”を感じたのは、山の中腹(たぶん)の、少し崩れた場所。


そして海岸沿いの溶岩でした。

なかなか立派な溶岩に、利島が溶岩を流していた遠い昔の光景が、想像できるような気がしました。

椿
利島の主要産業は椿油。

江戸時代には山を切り開いてヤブツバキの段々畑を作り、椿油で年貢を納めていたそうです。

島の標高300m以下は、椿の段々畑。

キレイに下草が刈られ、病気の木は倒されて…

若い苗木も大切に育てられていました。


「ものすごい作業量で、重労働だなぁ」と思っていたら、お助けマシンがありました。
コレ…

椿畑の中に張られたトロッコです!

ガソリンで動くとのことで、けっこうパワーもあります。


私も乗せてもらいましたが、とても楽しかったです。

もしも利島が観光に力を入れる日が来たら、絶対に人気がでそうな乗り物かも…。
もっとも、コストがかさみ、大変だそうですが…。

畑には大きな木もあって…


持ち主の“紋”が削られているとのこと。


咲きっぷりの良い枝を接ぎ木して増やしている場所にも連れて行ってもらいました。


皆さんボランティアで、世話をされているそうで…

「利島はまさに椿の島だなぁ」と思いました。

草刈りの終わった後の地面に、サクユリの花だけが刈られずに残っている風景にも、暖かいものを感じました。


町並み
島の中のあちらこちらに石垣が積まれていました。


ふとした何気ない風景の中に石垣があって、火山の島らしい風景がとても魅力的でした!


水事情
ところで利島は水の苦労があった島だったようです。
木の幹を伝う天水を溜めて水を確保する“シデ”という仕組みを教えてもらいました。

大島のシデは縄を木の幹に巻き付け、瓶に誘導する仕組みですが、ここでは…

笹の葉と、幹の部分が使われていました。

島の方が近くを通りかかって「笹は良いぞ~。」と語っていました。
良く水を集めることができるようです。

なるほど~。
ロープなどなくても身近に生えているものだけで,水が確保できるのですね!(感心)

トヨを伝う水をためる桶も、昔は各家庭においてあったそうです。

これは大島と同じでした。

ところで私は今まで「大島は若い火山の島だから、水はけが良く川ができず、昔から水の苦労があった。」と語ってきました。では、4000~8000年前が最終噴火と思われる利島は、なぜ水の苦労があったのでしょう?

なんだかわからなくなってきました~!!

そして今回の旅で、神津島、式根島という2つの白い溶岩の島を後にし、大島と同じ黒い溶岩の島“利島”に向かう途中のこと…海上に赤い火山(の残骸?)“鵜渡根島(無人島)”が浮かんでいました!

白と黒と赤の島が並んでいるなんて…なんだか不思議です。知れば知るほど謎は増えるばかりだけれど、やっぱり面白い!今回の旅で学んだことを、次に生かしたいです。

鎌田さん、ご案内ありがとうございました~!

(カナ)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする