一昨日の日曜日、表題のフィールド講習2日目が行われました。
コースは下記の通り。
この日も三原山と同様、講習生が2分ずつのガイド実践をする時間が盛り込まれていました。
(赤字部分が実習箇所です)
そしてこの日も、様々な工夫が光るガイドがいっぱいありました!
私の印象に残ったのは…
自作の絵で、筆島の誕生から火山としての特徴までを、わかりやすく表した方のガイド!
絵の背景が見ている場所の背景と一緒だし、絵が可愛い!
伊豆大島火山は、3つの古い火山の残骸を覆って1つの火山になったと言われていますが、その3つの火山が下敷になって泣いていたりするのが面白かったです!
「筆島はここから見ると小さく見えるけれど、実は30階建てのマンションと同じ高さなんです」と“大きさ”を表現してくれた方もいました。
波浮港の説明は、3択クイズで始まりました。
「目の前の凹みはどうやってできたのでしょう?1・突然陥没した 2・火山が噴火した 3・隕石が落ちた」
これには、楽しそうに「3〜!」と手を上げる人がいっぱいいました!(もちろん私も!笑)
波浮港は、火山噴火と津波と人力による工事で出来たものですが、「自然の力だけじゃなくて人が作ったところがすごいと思うんです」というコメントに、大いに共感!
みんなで、港作りに尽力した「秋広平六さん」の像を鑑賞する場面も😀
地層では、自作の“仕掛け”が披露されたり…
「景観を良くするため、電柱は道路の下(海寄り)を通している」ことや、「実は地層大切断面が道路工事で出て来る前は、もう少し海寄りに旧道があった。最後の坂が急で、バスが登れずに乗客が降りてバスを押したこともある」、「最初にこの道を削った時は、機械などない時代だったので人力だった(今よりもっと低かった?)」などの興味深い話も共有されました。
“赤ハゲ”と呼ばれる丘では、漁師&ダイビングインストラクターの方から「海底にはウミガメが多く、夕方に水面近くに頭を出すことが多い」という情報が提供され…
ここで生まれ育った方からは「昔採石場で海から石を運び出すためトロッコがあり、子供の頃はトロッコで遊んでいた」などの、これまた面白い話が共有されました。
海岸にある不思議な四角い石は“土台”だったみたいで…
「謎が解けた!」とおしゃっている方もいました。
移動中のバスの中では突然、ホワイトボードに当時の絵が描かれたものが回ってきてビックリしました!
ホワイトボードとペンって…一体どこから出てきたのでしょう?(驚)
この日は、地層の前に、渡り途中のチュウダイサギがスクッと立っていたり…
(あとで皆さんから「トカゲを食べていた」と教えてもらいました)
海岸ならではの植物“マルバシャリンバイ”が、満開で私達を迎えてくれました!
こういう細やかだけれど素敵な風景を共有できたのも、嬉しい瞬間でした😀
さて全21回の第2回ジオガイド養成講座は、このフイールド講習で終了しました。
皆さんのお仕事は、役場職員、バスやタクシーの運転手さん、宿経営、ダイビングインストラクターなど本当に様々…みんなで学びあったら、今よりさらに楽しい伊豆大島を沢山の人に楽しんでいただけるに違いありません💕
講習に参加された方の「島に戻ってきて5年経つが、新発見が最高に多い2日間だった」という感想にも、心を動かされました。
そして皆さんの工夫や表現の仕方を見ていて、「私も外周の様々な場所をもっと楽しく紹介する努力をしなければいけないなぁ」と、心から思いました。
いっぱい笑い、たくさんの刺激を受けた2日間でした。
参加されたみなさま、お疲れ様でした!
そしてこの講習を組み立て、準備をし、参加できない人に2回ずつの補講を行ってきた事務局の💕溢れる仕事ぶりに感謝です!!
ジオパーク、バンザイ!😀
(かな)