岐阜県恵那市山岡町に自生する「下手向(しもとうげ)のハナノキ」と言われているハナノキの巨木だ。樹齢は判らないが、かなりの年数を経ているようで、恵那市の天然記念物になっている。まだ時期尚早で肩透かしを食った中津川のシデコブシ自生地からの帰途、近くを通ったので立ち寄ってみた。ちょうど開花が始まった程度であったが、樹高が20mくらいもあるハナノキの大木が満開になると、個々の花は小さくてもさぞ壮観であろう。目測だが、幹の太さは直径が1m以上あったようなので、周囲は3.5mから4mくらいにはなるだろう。いずれまた、秋の紅葉時期に見てみたいものだ。
愛知県の県木であるハナノキ(花の木)だ。主に愛知県と岐阜県、それに長野県と滋賀県の一部にのみ自生するカエデ科の落葉樹で、シデコブシやヒトツバタゴなどと共に、環境省の絶滅危惧種Ⅱ類に指定されている東海地方固有の希少植物である。雌雄異株で、ハナカエデという別名もあるそうだ。秋の紅葉も綺麗だ。これは2週間前に尾張旭市の森林公園で撮った画像だが、小さな赤い花がちょうど見頃になっていた。