閑人の暇つぶし

気ままな自然観察日記 “Idler's idle talk and nature photos”

オシドリ (1)

2011-01-26 | 野鳥
去年の2月14日にも別の場所で撮ったオシドリを載せたが、これはその近くの小さな川にいたオシドリ(鴛鴦)だ。餌付けされていない野生のオシドリは非常に神経質で警戒心が強く、人の気配を感じると直ぐに隠れてしまうので、なかなか撮りにくい野鳥だ。川の両岸の茂みになっている木陰にいた何羽かを橋の上からそっと近づいて撮ったのだが、木の枝や手前の枯れ草が邪魔をして上手く撮れなかった。これはトリミングしてそれらの邪魔者を少しカットしてある。羽装の派手なのが雄で、よく見掛ける他の鴨の仲間とあまり変わらないほど地味なのが雌だ。

仲の良い夫婦を“おしどり夫婦”と喩えることがある。この画像でも判るように、オシドリはいつも番で行動していることが多く、確かに見た目にはそう思える。しかし、それは1年間だけで、翌年の繁殖期になると前のペアを解消して、また新たに別々のペアを作ってカップルになるそうだから、一夫一妻ではあるものの、同じ雌と雄がずっと一生を共に過ごす訳ではないらしい。翌年もまた同じカップルになって、生涯一緒に暮らす相思相愛のオシドリはいないのだろうか。毎年ペアを解消して、人生をリセットし直すのもいいのかもしれないと人間社会に当てはめてちょっと考えてしまったが、よく考えてみれば、それもけっこう大変だろうなと思う(笑)。










散歩で通りかかった犬の鳴き声か何かの物音に驚いて何羽かが飛び立ってしまったので、残念ながら、この日はオシドリの姿が画像に収まったのは僅かだけだった。


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