浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

野党共闘

2016-01-27 20:57:32 | 
 政治権力の奪取のためには、いうまでもなく「共闘」が必要である。ultranationalistが集結した安倍自民党・公明党政権の暴政にストップさせるためには、非自民・非公明の「大同団結」が必要である。

 ところが、それがなかなかうまくいかない。過去のそれぞれの政党政派の活動の中での対立関係が消えていないからだ。

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/174091

 ultranationalistたちによる政治をやめさせるよりも、過去のしがらみを大切にして、ultranationalist政権を維持させようとしているのである。残念ながら、民主党の中には、安倍政権の政治に共鳴する人びとがいる。本当は自民党から出馬したいのに、枠がないからといって民主党からでた議員があんがい多いのである。彼らは、自民党であろうと、民主党であろうと、政治家になれればよかったのだ。そういう輩にとって、ultranationalistによる政治をどうするのかという問題意識なんて、少しも持ち合わせていないのだ。

 残念ながら、安倍政権の政治にファシズムの匂いを嗅ぎつけている国民は多くはない。いつでも、国民はそんなに高い政治意識を持っているわけではない。そんな国民に一定の政治意識をもってもらうためには、「動き」が創り出されなければならない。そういう「動き」がつくられるかどうかがカギとなる。

 自民党など保守系政治家は、翼を広げてみずからと争う者どもをもその下に抱き込む。民主党には、残念にも、そういう意思はない。なぜなら、彼らは明確な政治目的を持った政党ではないからだ。彼らにとって実現すべき政策は、実はほとんどないのだ。そういう者たちは、政治目的を達成するための戦略・戦術をもとうとはしない。必要ないといってもよい。

 明確な政治意識をもった人びとが、その政治目的を実現すべく、「動き」をつくりだすことしか、政治を変革する道はない、という当たり前の考え方を再確認しなければならない。
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『すばる』9月号

2016-01-27 17:26:20 | 
 昨年の『すばる』9月号を、図書館から借りた。特集は「戦争を、読む」である。

 ここには、25人の方々が、「戦争を知るための一冊」を記している。

 「戦争」とはいかなるものかを知らなければならない時期が来ている、といっても、日本が敗戦に至ったあの「戦争」、そして近代日本が飽くなき領土拡大と「一等国」めざして行ってきた「戦争」ではない、そういった「戦争」とは異なる「戦争」が間近に迫っているとき、「戦争」とはいかなるものであるのかをきちんと知っておく必要があるのだ。

 もちろん25人の方々は、過去の「戦争」を描いたものを挙げている。現代の「戦争」は、未だ同時代であるが故に、きちんとは描かれてはいないからだ。

 池澤夏樹  大城立裕『恋を売る家』
 岡田利規  ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』
 小川洋子  ダニロ・キーシュ『若き日の哀しみ』
 奥泉光   高橋孟『海軍めしたき物語』
 加藤典洋  サリンジャー『最後の休暇の最後の日』
 亀山郁夫  ワシーリー・グロスマン『万物は流転する』
 香山リカ  遠藤周作『海と毒薬』
 鴻巣友季子 M・ミッチェル Gone with the wimd
最相葉月  戸田郁子『中国朝鮮族を生きる』
 佐川光晴  長谷川四郎『鶴』
 柴田元幸  スピーゲルマン 『マウス-アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語』
 想田和宏  五味川純平『人間の条件』
 高樹のぶ子 フランクル『夜と霧』
 高橋弘希  藤原てい『流れる星は生きている』
 谷川俊太郎 阿川弘之『雲の墓標』
 辻原 登  ノサック『滅亡』
 ドナルドキーン 『高見順日記』
 豊崎由美  モヤ『無分別』
 中沢けい  李泰『南部軍 知られざる朝鮮戦争』
 中村安希  ゴーレイヴィッチ『ジェノサイドの丘』
 中村文則  大江健三郎『沖縄ノート』
 三崎亜記  井上光晴『明日 1945年8月8日長崎』
 山崎ナオコーラ カズオイシグロ『浮世の画家』
 山城むつみ ソポクレス『オイディプス王・アンティゴネ』
 四方田犬彦 村上一郎『撃攘』

 読んだ本もあるけれども、読んでいない、知らなかったものもある。しかしボクも時間を見つけてはこれらを読んでみたい。中には大部のものもあるので、果たして読めるかどうか。

 しかし本を読まない人は、「だまされやすい」人間になる。これはボクの確信である。

      

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安倍政権からのプレゼント・星浩

2016-01-27 09:46:28 | メディア
 安倍政権の批判に屈して、TBSはNewS23の岸井氏をはずす。その後釜に親米保守の、日和見主義の星浩をあてるという。

 テレビジャーナリズムの終焉が近いことをうかがわせる。NHK,テレ朝、日本テレビやフジテレビはすでに屈している。これによりすべてのテレビ局で、批判精神を失うことになる。もう日本のテレビは、愚民化政策の重要な国家機関と化す。

http://lite-ra.com/2016/01/post-1923.html
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